★ 写真 雪をかぶったネコヤナギです。猫をかぶったわけではありません?
撮影日時: 平成24年2月29日
場 所: 北側園地投てき場横
今日29日新横浜公園は昨夜からの雪で一面の銀世界となりました。今年は閏(うるう)年で2月が29日あります。1日得をしたのか損をしたのか、人それぞれでしょうが、春は万人に平等に訪れます。その中でも早く春を告げる植物がネコヤナギ、ヤナギ科ヤナギ属、雌雄異株の小灌木です。ネコヤナギの名の由来はその名のとおり花穂の形を猫のしっぽに見立てての命名ですが、別名でエノコロヤナギとも呼ばれます。エノコロとは子犬のことで「犬子」「狗児」と書きますが、子犬のしっぽに似ていると言うことで和名では「狗尾柳」と書きます。ネコ、イヌどちらも身近な生き物ですが、どちらが好きかで揉めそうなネーミングです。他の樹に比べ、ヤナギの仲間の芽吹きは早いのですが、その中でもネコヤナギの芽吹きは早く、俳句の春の季語でもあります。
また、それだけでなく、流れの速い水辺に生息できる特質を備えています。速い流れに枝を折られないしなやかな弾力性、折れても引きちぎられない丈夫な樹皮、これらの特質がネコヤナギの水辺での生息を保証しているのです。ただ、可愛いだけではありません。
そう言えば、ネコヤナギの花言葉は「気まま、自由」ですが、他にもあります「努力は報われる」です。昔の人がネコヤナギに贈った最高の賛辞ではないでしょうか。