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芝生観察日記 第47話
2012/09/10
 

芝生観察日記の第四十七話です。
平成24年9月8日(土)

永ちゃんのコンサートから丁度一週間が経過しました。
日中こそ30度を超えて汗ばむ陽気が続いているものの、ゲリラ豪雨などまとまった降雨もあって、8月中の乾燥した猛暑が嘘のように朝夕は比較的過ごし易くなりました。秋ですね。。。
連日、散水作業に追われていましたが、芝生にはやはり自然の恵みである雨が一番潤うのです。
日中は暑く、朝夕に雨が降る天候によってコンサートで黄変した芝生も順調に回復してきています。
しかし、今朝芝生を見ていたら病気の菌糸を発見しちゃいました。
シバフ47話1.jpg
写真の円内にクモの巣のような菌糸が発生しています。顕微鏡で菌糸を調べないと正確には診断できませんが、これは恐らく「ダラースポット」と言われる病気の兆候です。
この病気、初期症状がアメリカの1ドル硬貨大に発生するため、この病名が付いたようです。
シバフ47話2.jpg
芝生に発生する病気も人間が感染する病気と同様に、何もしなければどんどん拡大していきます。
芝生の病気の場合は、主に人の足(靴)や芝刈り機等の作業機械に付着して感染していきます。
上下の写真でその伝染状態を示していますが、ブログの写真で判るか微妙です。
発生の原因は、肥料切れや過度の湿気等です。今回の原因は、コンサート時のテラプラス(芝生保護材)敷設による蒸れと日照不足によるストレス等が重なって誘発したものと想われます。
この病気、写真では菌糸しか見えませんが茎の部分は既に茶褐色に枯れ始めています。手を打たないと、あっという間に一面に拡がるため近日中に殺菌剤で感染を止めます。
季節の変わり目は、人間も芝生も体調管理に注意が必要です。皆さんも体をご自愛ください。