新横浜公園内では市民の方々によって様々な活動が実施されています。
12月15日(土)に「佐渡トキ視察報告会」が開催されました。この活動の主催は「鶴見川流域情報研究会」の方々で、水鳥の生息環境を整えて、多くの水鳥を呼ぼうという「飛んで来いトキプロジェクト」活動の一環です。2003年に絶滅してしまった日本のトキですが、昔は神奈川県にも生息していた記録があります。絶滅してしまったトキと同じ種類のトキを中国から貰い受け、現在、佐渡で繁殖が進められています。そして、いつか放鳥されたトキが横浜まで飛んできた時に新横浜公園で見られるようになればという願いが込められています。
今回の活動は、当初の予定では「野鳥観察会」と「佐渡トキ視察報告会」の2部構成で、野鳥観察会については小机駅に集合し、愛宕山→太子堂→小机堰→鶴見川流域センター→新横浜公園を廻って小机周辺で見られる野鳥を観察する予定でした。しかし、当日はあいにくの雨となってしまい、1部の「野鳥観察会」は中止となってしまいました。
2部の佐渡トキ視察報告会については、日産スタジアム内にある横浜市スポーツ医科学センターの大研修室で行いました。今年、主催者の方3人が佐渡を訪れ、佐渡トキセンター等を見学してきました。その訪問も踏まえてトキの生態についての報告をして頂きました。トキ報告会以外にも新横浜公園で見られる身近な鳥のお話や、食物連鎖、生物多様性の重要さ、鳥が営巣する緑の丘を残す意義など、盛りだくさんの内容となりました。
新横浜公園では、開園以来90種の鳥が確認されているようです。冬のこの時期は、冬鳥が見ごろです。是非、多くの鳥を見に来てください。今回は中止となってしまいましたが、また野鳥観察会など行う際は、HPや公園内の掲示でご案内しますので、是非、ご参加ください。
報告会の様子
パネルやポスターでの活動報告
今回講師を務めて頂いた方々、ありがとうございました。