★写真:ヘイケボタル
撮影日:平成24年5月24日
場 所:北側園地2号水路(野球場と運動広場間の水路)
先月、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング(略してTRネット)主催でヘイケボタルの幼虫を放流しました。ヘイケボタルを放流した際、成虫の出現時期を5月下旬から6月中旬と予想していました。そして、5月24日の夜、3匹の成虫を確認できました。写真のように岩の上や草むらで小さくても力強く光っていました。時刻は、辺りが暗くなって少し落ち着いた20時前後から見え始めます。成虫飛翔のピーク予想である6月上旬に向けてこれからもっと数が増えることでしょう。引き続き、水路への侵入や草木の採取をしないようご協力お願い致します。
2012年ホタル放流時ブログ http://www.nissan-stadium.jp/blog/cat9/
★写真 (左)今回放流したヘイケボタルの幼虫、(右)放流の様子
撮影日 平成24年4月14日
場 所 北側園地2号水路
久々のヘイケボタル通信です。
今年で5年目となったヘイケボタルプロジェクト。昨年同様綺麗な飛翔を見られるようにNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(略してTRネット)主催で2500匹の幼虫を北側園地2号水路に放流しました。この日は一日中雨が降り、放流には悪条件かと思いきやホタルの幼虫にとってはとても好条件だそうです。そんな雨の中たくさんの子供たちが放流に参加してくれました。
ヘイケボタルは放流後まもなく上陸し土の中で蛹になります。40から50日で成虫になるので順調にいけば、5月末から飛翔した姿が見られることでしょう。今のところピーク予想は6月の第一週辺りです。昨年は6月3日から5日に一晩で100匹以上の飛翔したホタルが確認できたみたいで今年も期待して待ちましょう。
新横浜公園のヘイケボタルの近況報告です。
6月24日(金)午後7時50分頃、放流地点で20頭くらいの発光を確認しました。
一番多かったのは橋の下流側の草むらで13頭でした。
下流側に生息域を広げていないか、期待しながら回ってみましたが見ることは出来ませんでした。
今年初めて見たのが5月26日でしたから約1ヶ月経ったことになります。
自然状態のヘイケボタルの発生時期はこれからですが新横浜公園のヘイケボタルはこのまま7月まで発生し続けてくれるのか、それともゲンジボタルの時期と同じように終わってしまうのか、どのような推移を見せてくれるのか楽しみです。
新羽中学校の自然科学部の生徒たちが放流してくれた場所も調べましたが、残念ながら発光を見ることは出来ませんでした。
この場所はナイター照明、公園灯の影響で明るく、去年と状況は変わっていません。
残念なことに減灯の恩恵を受けていません。
↑ 橋の下流側、水路際の草に止まって光っていました。
この写真ではよく分かりませんが、
この草30センチ四方に3頭の光が見えました。
↑ 橋の上流側の壁に止まっていました。
動きは素早いのですが飛ぶことはありません。
ヘイケボタル通信
通信番号:22
6月4日(土)午後5時から新横浜公園のヘイケボタルの観察会がありました。
NPO法人鶴見川流域ネットワーク(略してTRネット)主催のヘイケボタル観察会
です。
観察会はお話と観察会の2部構成です。講師は桐蔭学園高校の池谷先生。
子どもが興味をひくように配慮されたパワーポイントを使ってのお話でした。
クイズは子供向けでしたが、映し出される映像はハイレベルで会場からも驚き
の声が上がっていました。
今は映像技術も良く、この時期ホタルを題材にしたテレビ番組でも、少し前なら決
して見ることはないだろうと言うような、驚きのシーンを見ることができますが、卵
からホタルの
幼虫が孵化する瞬間の映像はテレビでも見たことはありません。
お話が終わり、質疑応答の時間になると多くの方からの挙手があり,ホタル人気
の高さを再認識させられました。
話が終わっても、まだ、外は明るいので一休みして後半の部に備えます。
そろそろ暗くなった7時過ぎ、参加者の確認をして新横浜公園のホタルを放流した
場所に向かいます。
100人を越える人が参加していました。公園は節電のため公園灯の半数しか点い
ていません。
テニスのナイター照明は点いていましたが、それでも去年に比べれば、暗く、ホタル
観賞には好都合でした。
そうこうしているうちに放流した場所に到着。暗闇に小さな光が見えます。一人が見
つけると「いたー」の声が上がり、皆の視線がそちらに集まります。また、別の所から歓
声が上がります。
天気にも恵まれ、今日の参加者数くらいの頭数はいたと思います。
ホタルの見える範囲も少しづつ広がっていて、どこまで広がるか、これからが楽しみ
です。
新横浜公園のヘイケボタルは小さな光ですが、とても魅力的な光です。
皆さんも一度足を運んで見てください。
講演会風景です
テニスコートの横を通って行きます。人工の照明がいかに明るいか実感できます。
ホタルの発生地です、この写真は昼間撮ったものですが、この草むらの中にホタルが光ります。
「ほたる狩り」季節の風物詩でもありますが不思議な光です。
この光に魅了されない人はいないのではないでしょうか。
ゆかた掛けでうちわを持って来たいですね。
5月26日(木)午後8時50分新横浜公園のヘイケボタルの発生を確認しました。
場所は4月15日に幼虫を放流した場所、北側園地の1号水路と2号水路の合流点です。
先週5月18日の調査では見ることは出来ませんでした。今年の春はホタルの上陸時期
に寒い日が続き発生が遅れるのではないかと心配しましたが、飼育されたヘイケボタル
にとって季節は関係ないようです。
今頃、ゲンジボタル初見の便りが各地から届きますが、ヘイケボタルの初見の話は新横
浜公園ならではです。
普通ならヘイケボタルの発生は1カ月後の6月終わりか7月初めです。
新横浜公園のヘイケボタルは発生して間もないのか、草の根元か地面の上で光っている
だけで、空を飛ぶ姿を見ることはありませんでした。光っている固体を確認できたのは22個
体でしたが実際はもっと多くのヘイケボタルが発生しているはずです。
新横浜公園は節電のために現在、ナイター施設は稼働していません。また公園灯も半数
は点灯していないのでヘイケボタル鑑賞には好都合ですが、それでも、公園内は周辺の道
路照明や市街地の明かりで思った以上に明るく、午後9時頃でも腕時計の針が読めます。
ヘイケボタルのためにはもっと暗い方が良いのですが、まあ、よしとしましょう。
6月4日(土)には(NPO)TRネット主催の観察会が開催されます。その頃にはもっと多くの
ヘイケボタルを見ることができると思います。
↑ どこにいるか分かりますか。写真右下、枯れ枝に止まっています、分かるかな?
新横浜公園にヘイケボタルの幼虫を放流しました。放流された幼虫は上陸し蛹になり
おおよそ1ヶ月で成虫になり、空に飛びだします。
この時期、自然状態のヘイケボタルは、まだ、上陸しません。でも、今回放流した個体
は違います。水温や餌の増減により生育状態がコントロールされ、この時期放流しても
十分に上陸に耐えうる体が出来て(つくられて)いるものを放流しました。
なぜ、そのようなことをしたのか、その理由ですが、昨年は放流幼虫の数に比して発
生数が極端に少なく、ちょっと残念な思いをしました。発生数が少ないことの原因はま
だ特定できていませんが、6月の地温の上昇が蛹になったヘイケボタルにダメージを与え
たのではないか、との推論があり、試しに、今年は放流時期を1ヶ月早め、蛹を地温上昇
から守ろうとしたものです。
新横浜公園は遊水地と言うこともあり、地温上昇を抑える木陰がありません。盛夏、水
路際の地表面は40度近くになります。また、地中に潜った蛹は冠水にも弱いのです。
今回のような工夫で、ヘイケボタルの発生数が増えるかどうかの結果発表は1ヶ月後です。
↑ ヘイケボタルを放流した場所の全景です。
去年も同じ場所に放流しました。去年は放流数に比べ発生数が少なかったのですが
その中でも発生数の多かった場所です。ヘイケボタルの上陸に向いている場所だと
思っています。
【左側写真】放流したヘイケボタルの全部です。総数5000です。
これだけのヘイケボタルの幼虫をこの時期に揃えることのできる飼育技術は驚嘆
に値します。それとも、ヘイケボタルも家畜化していると言うことでしょうか。
【右側写真】手ですくって放流します。終齢幼虫です。ここまで大きくなっていると放流後
すぐに上陸行動に移ります。夜、様子を見たところ湿地(水中ではありません)
に小さな光が点々と光っていました。
新横浜公園のヘイケボタルの発生状況報告です。
平成22年7月31日(土)午後8時45分発生を確認しました。発光を確認できたのは3頭です。場所は1号水路と2号の合流点右岸側のアシの草むらの根元です。
昼間は気温が上がり、8時過ぎても蒸し暑く、風もなくホタル発生には好条件となりましが3頭以上の発光を見ることはできませんでした。しばらく見ていましたが明滅するだけで動きません。飛ぶ姿を見たかったのですが叶いませんでした。
今回の調査は横浜ほたるの会の観察会でもあります。6月13日に新羽中学校自然科学部の生徒が幼虫を放流した田んぼから調査を開始しましたが、テニスコートの照明と、堤防上の照明で田んぼも明るく、ここでホタルの姿を見ることはできませんでした。事前調査でこの場所にホタルが出ていないのは分かっていましたから、ショックはありませんでしたが、ホタルに関してはベテランの方々もその理由を計りかねていました。
放流した幼虫は健康な終齢幼虫。放流場所も出来たばかりの新しい田んぼで天敵のザリガニはいません。水質も問題ないとなると、上陸場所の土質、形態と言うことになりますが、現在の段階では確認しようがありません。公園照明の明るさは問題ですが、これも推測の域を出ません。発生時間が遅いのは事実としてあるので影響はあると考えられますが、それが発生を抑制しているかとなると確証はありません。ホタルが成虫になった後、光りを避けて逃げてゆくことはあるかと思います。強い光に向かってゆくとの説もありますが、もし、そうだとしてもどこに行くのでしょうか?
屋外にホタルの発生地を復元するということは、室内での100%の飼育技術をもってしてもそんなに簡単ではないということでしょうか、一般的には放流数の1割が発生数の目安と言われているのですが。 「ヘイケボタルの里づくり」の試行錯誤はこれからも続きます。
↑ 調査風景。1頭でもいれば元気になれるのですが残念です
新横浜公園のヘイケボタルの発生状況報告です。
平成22年7月26日(月)午後8時45分から約1時間発生状況を確認しました。
この日も昼間は猛暑日です。午後8時ごろ夕立がありましたが30分ぐらいで雨も上がりホタル発生には悪くない条件となりました。
雨のためテニスコートの消灯も早く、曇り空なので何時もよりは公園内も暗く感じられます。
最初、田んぼの場所から調査を開始しましたが、ホタルの発光を確認することはできませんでした。次に1号水路沿いを去年発光を確認した場所を中心に下流に向かって調べましたが発光を見ることはできませんでした。
午後9時10分頃、1号水路と2号水路の合流点の草むらで2頭の発光を確認しました。その後、第2グランドまでの約200mの水路沿いを調べましたが2頭以外の発光を確認することはできませんでした。
午後9時30分頃、2頭のホタルが明滅している場所から約10mくらい下流のアシの葉の上で光っている1頭を確認しました。今日確認できたのは計3頭でした。
午後10時になり公園の明かりが全部消え暗くなったのでもう1周しようかと考えましたがやめました。雲の切れ間から月が顔をだし公園を明るくてらします。今日が満月だったのを忘れていました。月の明かりにホタルの光が消えてしまいます。と、言うことで本日の報告終わりです。
↑ 最初の2頭が光っていた草むら。草の根元、それも水面近くです。
新横浜公園のヘイケボタル発生報告4回目です。
平成22年7月14日(水)午後8時30分に新横浜公園北側園地のヘイケボタルの調査を行いました。
昨夜雨が降り、朝には快晴、昼間は気温も上がったので沢山のヘイケボタルの発生を期待しましたが確認できたヘイケボタルの数は21頭でした。
調査の順番は
午後8時30分、横浜ほたるの会、新羽中自然科学部が6月13日に放流した水田と隣の草はら。
午後8時45分、1号水路のアシの繁茂している場所。残念ながらどちらにもヘイケボタルの発光は見られませんでした。
午後8時50分、1号水路と2号水路の合流点の2号水路側。光っている場所は前回(6月30日)と同じですが頭数が減っています。ヘイケボタルは草むら、岩のかげ等の暗い場所に止まって光っています。地面を這っているホタルはいません。
午後9時頃テニスコートの照明が消えると、人の目ではかなり暗くなったような印象を受けますが、ヘイケボタルの行動にそれ程目立った差は見られません(私にはそう見えます)。
でも、この頃からが新横浜公園のヘイケボタルが一番活発に行動する時間帯です。
午後10時、公園内の全灯消灯。消灯後に、もう一度、最初の調査地点(田んぼと草むら)に戻りホタルの発光を捜しましたが、見ることはできませんでした。
終齢幼虫を放流したので幼虫に問題はないはずですが、そうすると上陸場所に問題があるのでしょうか。突然の大雨で水位が上昇し、蛹になった幼虫がおぼれて死んでしまったのでしょうか。
↑ 枯れ草に止まって光っています。小さな光ですが暗い所でみるととても強い光に感じます
ホタルの見れる場所は→こちら
新横浜公園のヘイケボタル発生報告第三弾です。
平成22年6月30日(水)午後8時10分に新横浜公園北側園地のヘイケボタルの調査を行いました。
今回も野球場、運動広場の夜間照明はなく、また、最初の確認日(6月21日)から10日近くが経過し、早朝に雨が降り、昼間には天気が回復し気温も上がったので沢山のヘイケボタルの発生がみられるのではないかと思いましたが確認できたヘイケボタルの数は前回と同じでそれ程の差はありませんでした。
午後9時のテニスコートの消灯前後での差もよくわかりません。
違いと言えば?地面で光っていた数が減ったこと。?ホタルの光っている範囲が下流側に広がったこと(3号水路との合流点近くまで、ただ、上流側への広がりは確認できず)くらいです。
ホタルは公園が明るければ、光りのとどかない草むらの低いところで光っています。
私達がホタルに気付くのは、飛行中か草の葉の上で光っている時です。繁茂している草の根元や葉裏に隠れられると見つけるのは案外と難しいのです。
まして、新横浜公園のような明るい場所ならなおさらです。公園照明が全灯消える午後10時
過ぎでも道路照明や街の明かりで園内は思ったより明るく、そのままで腕時計が読めます。
人間との付き合いも長い生き物ですが、明るい夜にとまどっているのでしょう。
↑ この場所は水辺から1m位上がったところ、芝生との境です。
↑ カヤツリグサの葉の上で光っていました。
このポジションであればわかり易いのですが葉裏に入ると分かりません。
ヘイケボタルの光は小さな光です。
新横浜公園のヘイケボタル発生報告第二弾です。
平成22年6月25日(金)午後9時頃に新横浜公園北側園地の1号水路と2号水路の合流点で(昨日と同じ場所です)ヘイケボタルの発生を確認しました。
発生数は50頭を越えています。昨日より多いように思いました。主催者発表ですからご容赦を。
光り始めは昨日と同じ時間です。今日はグランドの明かりがなく、昨日より発生が早いのかと期待しましたがそれ程の差は感じられませんでした。
草むらで草に止まっているホタルの光は強く大きく感じられます。地面に張り付いて光っているホタルの光は弱く動かないのを、羽化したばかりだと考えていましたが、写真を見て原因がわかりました。
地面で光っていたのは幼虫でした。これから土にもぐり蛹になるのでしょうか。よく見ると足元の草むらにも弱い光が点々と見えます。場所によっては水際から1mくらい上まで登っています。
光りを目標に写真を撮り、パソコンに取り込み拡大して初めて分かりました。ヘイケボタルの成虫は赤い胸と黒い羽根で小さくても結構目立つのですが、幼虫は地面に同化しよくわかりませんでした。
↑ この写真には1匹の成虫と2匹の幼虫が写っています。
↑ 拡大して初めて分かります。真中が成虫で赤く見えるのが胸、白く見えるのが発光部
成虫の上側に写っているのが幼虫です
↑ 右の土塊のようなものが幼虫です。幼虫も光ります。
平成22年6月24日(木)午後9時頃に新横浜公園北側園地の1号水路と2号水路の合流点でヘイケボタルの発生を確認しました。
去年12月1日に5700匹の幼虫を放流したところです。その時の幼虫は2?3令の小さなものでしたが無事に育ったということです。
発生数は50頭くらいでしょうか。目視で確認できたのがそれくらいですから実際はもっと多くの数がいると思います。
ただ、残念なのは光り始めの時間が遅いことです。これは公園照明との関係があやしいと考えています。と言うのは、午後8時50分に運動公園のナイター照明が消えるとホタルの数が多くなるからです。人工照明がいかに明るいか、ヘイケボタルの光がいかに繊細で弱いものかの証明でもあります。これは洒落ではありません。
ヘイケボタルのシーズンはこれからです。ヘイケボタルは放流後、約1カ月で成虫になります、と言うことは7月中、下旬まで楽しめる勘定です。夕涼みがてらぜひ一度見ていただければと思います。
平成22年6月13日(日)午前11時頃から横浜ほたるの会と新羽中学校自然科学部のみなさんがヘイケボタルの幼虫を放流しました。
放流場所は北側園地の田んぼです。数時間前に田植えが終わったばかりの田んぼです。
去年、この湿地に600匹の幼虫を放流しましたが発生の確認できたのはたったの1頭と言う惨憺たる結果でした。ホタルの幼虫を食害するアメリカザリガニが原因ではないかとのことで、冬季に駆除を行いましたが不十分なままで終わっていました。
そこで、この湿地の水を干しての壊滅作戦を行いましたが完全に水を抜くことができず、仕方がないので湿地の一部を田んぼとすることでアメリカザリガニの侵入を防止しようとしたものです。と、言うことで、今、この田んぼにアメリカザリガニの姿はありません。
放流した幼虫は170匹くらいですが終齢幼虫なのですぐにでも上陸を始めるのではないかとのことです。
ゲンジボタルは今が発生のピークですが、去年に比べ発生数が少ないようです。4月の冷たい気候が上陸の障害となったのではないかと考えられていますが、こればかりはどうしようもありません。
↑ 放流前の説明 ↑ 幼虫の放流
田植えの終わった田んぼを前に横浜ほたる 大切に育てたヘイケボタルの幼虫の放流
の会丸茂先生の話です です。1か月先が楽しみです
平成22年2月13日(土)午前10時から横浜ほたるの会主催で新横浜公園北側園地の生き物調査を
おこないました。調査範囲は去年ホタルを放流したところです。
去年「新横浜公園ヘイケボタルの里づくり」に協賛して子供達がヘイケボタルを放流してくれたのに、光
っている姿を見る事が出来なかったところです。
水質については問題ないとの判断が出ていますから、他の原因を探すのが今回調査の目的です。
想定される原因は幾つか考えられますが、今回は?えさ不足、?天敵の存在を調べました。
当日、朝からぐずつき加減で、時折、雪まじりの雨が降る中、長靴をはき、手網を持って水路に入りま
す。水路の底、水路際の草むらを探りながら進みますが、生き物の気配はありません。
生物の活性のない冬季に調査を行ったのは、冬季の方が水生生物の動きが鈍いのでより、正確な数
量把握が出来るとの考えからです。
捕獲できたのは、ザリガニ、ヤゴ、サカマキガイ等で数量もわずかです。ザリガニは水路では見つから
ず、保護区の水溜りで小さなザリガニ2匹の捕獲がありました。
ザリガニはヘイケボタルの幼虫の天敵の筆頭にあげられているので、何か対策が必要と言うことになり
ました。その他には、餌となる巻貝が少ない事が指摘され、水鳥に食べられているのではとの話も出ま
したが、ハッキリしません。
一回の調査で原因が究明できるとは考えていませんが、これからも続けて行くとの事で寒い中での調
査は終わりました。お疲れ様でした。
↑ 放流地点の現況 ↑ 捕獲できた生き物
去年ホタルを放流した場所です。 写真左下にザリガニ2匹が写っています
生き物の気配はありませんが 他にはトンボのヤゴ、サカマキガイくらい
小さなザリガニが目に付きます です
放流地点の現況 合流点から下流をのぞむ |
放流後の状況 白く見えるのがホタルの食べた後の巻貝の殻で、 写真下側の黒いものがホタルの幼虫です (分かるでしょうか?) |
保護区の現況写真。 1週間前に草刈は終わっていましたが、排水は先日の雨のせいもあってこれが限界です。 |
ザリガニの捕獲中、巣穴を見つけスコップで掘り下げてゆくと赤い大きなザリガニが見つかります。 自然科学部の生徒たちは冷たい水で泥んこになりながらも捕獲のたびに歓声を上げていました。 |
平成21年7月18日(土)午後7時30分に新横浜公園北側園地でヘイケホタルの観察会を行いました。
報告です。
今年の北側園地のヘイケボタルの発生は去年に比べ、時期も遅く、数も少ないので観察会を開催するかどうか迷って、ぎりぎりまで日程が決まりませんでした。
観察会を行わない選択肢もありましたが、ヘイケボタルの里親になってくれた子供たちに見てもらいたい「横浜ほたるの会」の気持ちと、ぜひ、見てみたいとの、里親になってくれた子供たちの気持ちが一緒になって今回の観察会となりました。
結論から言うと、1頭のヘイケボタルの発光も確認できませんでした(午後8時20分現在)
先日(7月13日)の調査では去年並みの発生数を確認し、公園灯も消してもらい、発生場所も以前より暗くなっていたので心配はしていませんでしたが、残念な結果となりました。
里親になってくれた子供たちには申し訳ない気持ちで一杯です。
夜、暑い中70名を越える多くの方々に参加いただきました。
横浜国大附属小学校の子どもたち(今は中学生ですが)PTAの方々、鶴見大学の生物部の皆さんにお礼申し上げます。
発生数が少ない原因はいくつか考えられますが、推測の域を出ていません。
これから調査を進め新横浜公園が「ヘイケボタルの里」となるように事業を進めてゆきます。
↑ 北側園地の観察会です。 ↑ ホタルの発光の実験です。
ホタルは明かりが苦手です。 丸茂先生が右手に持っている青く光
この暗さで1ルクスあります。 るビンの中にホタルと同じ発光物質が
ルクスは照明の強さの単位で都市公園 入っています。ホタルの発光はルシフェリンと
の照度基準が1ルクスです。 ルシフェラーゼの科学反応と言われています。
今は、人工的に生成され市販もされています。
平成21年7月13日(月)午後8時45分に北側園地の保護区と野球場センター奥の水路でヘイケボタルの発生を確認しました。
保護区内では1頭でしたが、水路際のアシの茂みで6頭光っていました。
昼間吹いていた風もやみ、気温も上がり蒸し暑くホタルの発生には好条件となりましたが、発生時間が午後8時45分ですから、6月29日の午後8時15分より30分も遅くなりました。
理由は良く分かりませんが。
保護区の発生数の少ないのが気になりますが、生息域が広がったのはうれしいことです。
↑ ヘイケボタルを確認した場所の写真です。 ↑ 昨晩(13日)ホタルの発光を確認した
14日の昼間に撮りました。残念ながら 場所の拡大です。
ホタルの写真を撮ることは出来ませんで
した。
ヘイケボタル通信
通信番号:6
平成21年6月29日(月)午後8時15分に北側園地の保護区でヘイケボタルの発生を確認しました。
1頭でしたが、草むらの低いところで光っていました。
3月から6月にかけて放流された内の1頭です。
まだ出始めなのか、あまり動きません。
先日は雨、日中から気温が上がり発生条件は揃っていましたが、この日見ることが出来たのはこの
1頭だけでした。
去年の初見が6月26日だったので少し心配しましたが、これからがヘイケボタルの季節です。
たくさんのホタルが発生してくれることを願います。
七夕の短冊にお願いを書きましょうか。
↑ 草むらの中で光っていました。 ↑ 大きく撮ろうと近づいてシャッターを
光らなければ分からないほど小さい 押しましたが、うまく撮れません。
虫です。 暗いなかでの写真は難しいです。
平成21年6月12日(金)にヘイケボタルの放流をしました。
ゲンジボタルの発生は今が最盛期かそろそろ終わりですが、ヘイケボタルのシーズンは6月
下旬から7月上旬です。今回放流したホタルたちは順調に行けば7月中旬頃に私達の前に姿を
見せてくれると思います。
このヘイケボタルは桐蔭学園の生物部の生徒たちが育ててくれたものです。
写真に写っているもので300頭くらいいます。丸々と太って今にも上陸しそうです。
上陸しておおよそ1ヶ月で成虫になると言われていますが、生息条件によりばらつきはあります。
去年の初見は6月26日でした。
今回の放流で里親すべてが出揃いました。
今年は何頭見ることが出来るか楽しみです。
↑ 桐蔭学園で育てられたヘイケボタルの ↑ 放流の風景です。田植えが終わったばか
幼虫です。300頭くらいいます。 りの田んぼに100頭くらい放しました。
よく育っています。放流すればすぐに 残りの200頭はアシの茂っている水路
でも上陸する気配です。 に放流しました。
平成21年4月30日(金)にヘイケボタルの放流をしました。
新横浜公園の「ヘイケボタルの里づくり」事業に協力しヘイケボタルの里親となってくれた中の一つ、新羽中学校自然科学部の生徒さんが育ててくれたヘイケボタルです。
これが今年最後の放流です。
今回の放流で北側園地に約600頭弱の幼虫が放流されたことになります。
どれだけのホタルが発生するのか6月末が楽しみです。
↑ 新羽中学校で育てられたヘイケボタル ↑ 放流の風景です。水に放すと枯葉の下
の幼虫です。ホタルの幼虫を見るのも初 に入り、何処にいったのか分からなくな
めての生徒さんが、ここまで育ててくれ りました。また会う日を楽しみに待ちましょう。
ました。
通信番号:3
平成21年3月28日(日)にヘイケボタルの放流をしました。
新横浜公園の「ヘイケボタルの里づくり」事業に協力しヘイケボタルの里親となってくれた方が4グループあります。その中のひとつ、鶴見大学生物部の皆さんです。飼育環境、技術も良いので終齢幼虫も丸々と太って、今にも上陸しそうな勢いでした。ただ、この10日間気温が低くヘイケボタルにとって良い条件ではありませんが、外敵(アメリカザリガニ、ウシガエル等)に負けず、夏にはきれいな光を見せて欲しいものです。期待しています。
↑ホタル飼育の報告。大学ならではの報告 ↑新横浜公園北側園地の保護区の中に放流
内容でした。ホタルの飼育に関しては大 しました。もう少し暖かくなってくれると
先輩の横浜ほたるの会の方々も興味津々 良いのですが。放流頭数は198頭です。
でした。
里親の一つ、新羽中学校のホタルの飼育状況です。
新横浜公園の「ヘイケボタルの里づくり」事業に協力しヘイケボタルの里親となってくれた新羽中学校自然科学部のヘイケボタルです。横浜ほたるの会の丸茂先生の指導です。まだ、2?3齢で放流には早すぎるとのこと。もう少し水温が上がり幼虫が活発に動くようになれば、餌の食いもよくなり大きくなるとのことです。
↑新羽中学校の飼育装置 ↑新羽中学校のヘイケボタルの幼虫。フラッシュの
反射でよく見えませんが。
これまでのヘイケボタル通信はこちらをご覧下さい
新横浜公園にヘイケボタルの幼虫を放流しました。
新横浜公園の「ヘイケボタルの里づくり」事業に協力し、ヘイケボタルの里親となってくれた。横浜国大附属小学校の6年生40人がヘイケボタルの幼虫の放流を行いました。
2月27日(金)は雪の降る生憎の天気でしたが、寒さにもめげず、放流を無事終わりました。
皆の気持ちに応えて、7月ヘイケボタルが美しい光を見せてくれることを期待しましょう。
↑写真では分かりませんが寒い日でした