スタッフブログ|日産スタジアム
新横浜公園生き物観察日記(205)
2012/03/29
 

さくらそう03.jpg
★ 写真  サクラソウの芽生えです
撮影日時: 平成24年3月12日
場  所: 北側園地3号水路左岸

厳しい寒さもそろそろ終わりです。たよりない陽射しの中にも春の兆しを感じます。
今年の1,2月の寒さは厳しく花の便りは遅れがちです。例年だと「春一番」の吹く時期です。春一番とは「立春から春分の間に吹く強い南風(風速10m以上)」のことですが、キャンディーズも歌っています(キャンディーズ、知っていますか?)梅や桜も例年より大幅に遅れそうですから他の植物の芽立ちも2,3週間遅れるのかと思いましたが、サクラソウに限って、それはなさそうです。去年のサクラソウの芽立ちは3月9日、北側園地3号水路で12株くらいの芽立ちでしたから、3日遅れと言うことになります。概して地面の下は外気の影響を受け難く、外気に直接さらされる樹木の花芽のように寒暖の影響は受けないようです。それに、サクラソウ自体が寒さには強く、この程度の寒さならどうということはありません。どちらかと言うと高山性の植物ですから地面が凍っても、乾燥しなければ平気です。なにしろ、サクラソウは春早くに咲くのがその名(学名)の由来です。
もっとも、これはギリシャ神話の話で、日本のサクラソウの名前の由来は「樹に咲く花のさくら」に似ているからだそうです。
我が国は草も桜を咲かせけり  小林一茶

ヘイケボタル通信23
2012/03/23
 

新横浜公園のヘイケボタルの近況報告です。
6月24日(金)午後7時50分頃、放流地点で20頭くらいの発光を確認しました。
一番多かったのは橋の下流側の草むらで13頭でした。
下流側に生息域を広げていないか、期待しながら回ってみましたが見ることは出来ませんでした。
 今年初めて見たのが5月26日でしたから約1ヶ月経ったことになります。
自然状態のヘイケボタルの発生時期はこれからですが新横浜公園のヘイケボタルはこのまま7月まで発生し続けてくれるのか、それともゲンジボタルの時期と同じように終わってしまうのか、どのような推移を見せてくれるのか楽しみです。
新羽中学校の自然科学部の生徒たちが放流してくれた場所も調べましたが、残念ながら発光を見ることは出来ませんでした。
この場所はナイター照明、公園灯の影響で明るく、去年と状況は変わっていません。
残念なことに減灯の恩恵を受けていません。


DSC01243.jpg
↑ 橋の下流側、水路際の草に止まって光っていました。
  この写真ではよく分かりませんが、
  この草30センチ四方に3頭の光が見えました。


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↑ 橋の上流側の壁に止まっていました。
  動きは素早いのですが飛ぶことはありません。 


      

サクラソウ前線 vol.49
2012/03/22
 

今年のサクラソウの芽生えです。
小机小学校の5年生が1月24日に植えてくれたにサクラソウの芽が出始めました。
今日は3月12日ですから、苗を植えてから48日目と言うことになります。今年の冬は寒く、発芽も遅れるのかと思っていましたが、去年は3月10日頃でしたからそんなに違いません。
小机小学校のサクラソウも天候の影響を受けますが、プランタ植えですから露地植えほどではありません。プランタは移動出来るので、場所を変えることで天候の影響を避けることができます。植物が育つ条件には様々な物がありますが、大きく言えば日照、温度、水分です。
プランタが置いてあるこの場所は北側に校舎があり、冬季の冷たい北風を、夏場は暑い西日を遮ってくれています。南側は校庭で日照については申し分ありません。また、水飲みの近くですから散水(水分調整)は何時でも出来ます。小机小学校の中でもサクラソウが育つには良い場所だと思います。プランタは人間がつくった生育環境ですから人間の手入れが必要となります。露地植えであれば散水しなくてもまず、枯れることはありませんが、プランタでは夏季1週間水をやらなければ土は乾き植物は萎れ、そのままにしておくと枯れてしまいます。
その代わり手入れを怠らなければ露地より大きく育てることもできますが、どちらにも一長一短ありますね。
小机小学校の皆さん、これから1年お世話になります。 
プランタ.jpg   プランタ2.jpg
↑ 春の陽ざしの中のプランタです。  ↑ 土を割って小さな芽が出てきました。         

新横浜公園生き物観察日記(204)
2012/03/19
 

カラス.jpg
★ 写真  ハシボソガラスの行水です
撮影日時: 平成24年3月2日
場  所: 北側園地3号水路

 スズメと並んで旧い付き合いの鳥です。昔は童謡にも歌われ人気もあったのですが、何時の頃からかゴミ置場を荒らす都市の鳥として駆除の対象となってしまいました。
今でこそカラス(スズメ目カラス科の留鳥)は野鳥ですが、昔は神様のお使いで熊野那智大社の守り神でもあります。もちろん、ただのカラスではありません「ヤタガラス」と言う三本脚の烏で太陽を棲みかとしているカラスだそうですからスケールが違います。日本サッカー協会のエンブレムにも使われています。
新横浜公園のカラスはそんなに偉くはありませんが、頭は良い方です。新横浜公園で良く見るカラスは2種、ハシブトガラスとハシボソガラスです。その名のとおり嘴(くちばし)の大きさで見分けることができます。生息場所はハシブトガラスが森に棲み、ハシボソガラスが平地に棲み分けていましたが、生息環境の変化でハシブトガラスが都会に出てきて人間とのトラブルを引き起こし、嫌われ者になってしまいました。でも、悪いのは人間でカラスではありません。先ほど新横浜公園のカラスは頭が良いと言いましたが、新横浜公園のハシボソガラスは、クルミの実を空中からアスファルトの園路に落とし、割って食べる行動をしています。どこで習ったのか知りませんが、頭、良いですね。

芝生観察日記 第42話
2012/03/15
 

芝生観察日記の第四十二話です。
平成24年3月15日(木)

いよいよ20年目のJリーグが開幕しました。
我らが横浜F・マリノスも17日(土)にベガルタ仙台とホームでの開幕戦を迎えます。
今年の冬は記録的に寒さが厳しく、冬季間は保温のためシートが掛かっている日が多く、なかなかこの観察日記で芝生の状態をお知らせできず、開幕直前レポートとなってしまいました。
 今日の午前中に開幕前恒例のチーム練習が行われました。目的は、試合前のフィールド状態の確認です。ホームチームとして当然のアドバンテージです。
 思えば、昨年は開幕前の練習を終えた午後に東日本大震災が起きました。選手が帰った後だった事が不幸中の幸いでした。
 芝生は、ここ10日位でみるみる良くなって、何とか開幕に間に合ったとホッとしています。監督からも太鼓判をいただきました。
 試合当日、17日の天気は雨予報です。また今年もかと、嘆き節とならず8年ぶりの優勝をぶっちぎりで勝ち取って欲しいものです。
 17日は、2011年度のJリーグベストピッチ賞の受賞式が行われます。昨年度は、4会場が受賞しました。こちらも今年はマリノス同様ぶっちぎりで連続受賞を目指します。
 今年のJリーグアウォーズは、横浜アリーナで開催。横浜F・マリノスが優勝。そして日産スタジアムがベストピッチ賞の横浜尽くしで終わりたいものです。ちょっと気が早いですかね。
P1020853.jpg

新横浜公園生き物観察日記(203)
2012/03/10
 

ネコヤナギ.jpg
★ 写真  雪をかぶったネコヤナギです。猫をかぶったわけではありません?
撮影日時: 平成24年2月29日
場  所: 北側園地投てき場横

 今日29日新横浜公園は昨夜からの雪で一面の銀世界となりました。今年は閏(うるう)年で2月が29日あります。1日得をしたのか損をしたのか、人それぞれでしょうが、春は万人に平等に訪れます。その中でも早く春を告げる植物がネコヤナギ、ヤナギ科ヤナギ属、雌雄異株の小灌木です。ネコヤナギの名の由来はその名のとおり花穂の形を猫のしっぽに見立てての命名ですが、別名でエノコロヤナギとも呼ばれます。エノコロとは子犬のことで「犬子」「狗児」と書きますが、子犬のしっぽに似ていると言うことで和名では「狗尾柳」と書きます。ネコ、イヌどちらも身近な生き物ですが、どちらが好きかで揉めそうなネーミングです。他の樹に比べ、ヤナギの仲間の芽吹きは早いのですが、その中でもネコヤナギの芽吹きは早く、俳句の春の季語でもあります。
 また、それだけでなく、流れの速い水辺に生息できる特質を備えています。速い流れに枝を折られないしなやかな弾力性、折れても引きちぎられない丈夫な樹皮、これらの特質がネコヤナギの水辺での生息を保証しているのです。ただ、可愛いだけではありません。 
 そう言えば、ネコヤナギの花言葉は「気まま、自由」ですが、他にもあります「努力は報われる」です。昔の人がネコヤナギに贈った最高の賛辞ではないでしょうか。

新横浜公園生き物観察日記(202)
2012/03/07
 

ハヤブサ.jpg

★ 写真  遠くてよく分からないかと思いますが、ハヤブサです
撮影日時: 平成24年2月17日
場  所: 北側園地第二運動広場

 ハヤブサ、タカ目ハヤブサ科の留鳥です。
最近よく目にします。運動広場のネット上から睨みを利かせています。人が近づいても逃げようとしません。このグランドを狩り場として使っているようで、実際の狩りを目撃しました。小さな鳥(ツグミかヒヨドリの様に見えましたが良く分かりません)が運動広場を横切ろうとしたところ、上空から降下して、45度ターンでバックネット側に追い込み、羽根を広げて制動をかけ、足で獲物を捕まえようとしましたが、間一髪、小鳥は45度を上回る90度ターンでハヤブサの爪をかいくぐり、無事に逃げ遂せました。
 狭い路地でのスポーツカーと自転車のバトルを見ているような気分でした。スピードだけでは獲物を獲ることは出来ないのが良く分かりました。ハヤブサは狩りの名手ですが何時も成功するとは限りません、狩りの成功率は20から30%、5回に1回成功すれば良いほうだそうです。
 成功と言えば小惑星探査機「はやぶさ」に勝るものは無いでしょう、小惑星イトカワから石を採取し、地球に無事帰還した宇宙探査機です。他には東北新幹線E5系「はやぶさ」昔の東京―西鹿児島間の寝台特急「はやぶさ」名の復活です。陸軍一式戦闘機「隼」もありました。名前つながりの3連発ですが、皆、記憶に残るハヤブサです。

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