スポーツの秋、到来!
年に一度の大イベント、子どもたちの運動会シーズンが始まります。
この日の為に練習を重ねてきた子どもたち、そしてそんな子どもたちが本番で活躍出来るようにと料理の腕を振るう保護者の方々も多いのではないでしょうか。
「お弁当はちょっと見栄を張って豪華に!」「朝食はお弁当に入らなかったおかずを…」「やっぱり勝つ為にはカツ丼でしょ!?」…ちょっと待ってください!!一番の望みは我が子の活躍。
子どもたちがベストパフォーマンスを発揮出来る為のポイントをお教えします!
NSAAティーチングスタッフ 山本 祥子(管理栄養士)より
運動するためのエネルギー源はご飯・パン・麺類・イモ類といった糖質。
これらは消化してエネルギーになるまでに2時間以上かかります。
朝食は運動会の始まる2~3時間前に、果物などもプラスして糖質中心にしましょう。
この時に、脂っこいものを食べないように。消化に時間がかかり、逆に負担になります。
気合を入れて、ガツガツ食べる必要はありません。食材庫の中を覗いてみてください。
ゴマ・鰹節・青海苔・桜海老・じゃこ…こんなものがあればOK!
白いご飯にのせてもよし、和え物やお浸しに混ぜてもよし、卵焼きの具にしてもよし!これらはビタミンやミネラルを多く含み、疲れにくくしたり、早く走るための神経伝達に働いたり、まさに強い味方です。
当日の朝は興奮したり神経質になっていることが多いので、
よく噛んで消化しやすくしてあげましょう。
運動会といえばお弁当。これを楽しみにしている子どもたちも多いはず。
ついつい子どもの好きなもの、豪華に見えるものといって、唐揚げ・コロッケ・ウインナー・エビフライ…といったものばかり考えがち。しかしお弁当も朝ごはんと同じで、午後の競技のためのエネルギーを補給することが大切です。
おにぎりは具のバリエーションを増やしたり、自家製サンドイッチを作れば見た目も豪華!午後の競技の時間まであまりない時は、すぐにエネルギーになりやすい果物を用意しましょう。
揚げ物はなるべく避けるか、1品程度に。
ミートボールや鶏のオーブン焼きもオススメです。
副菜には色とりどりの野菜を使いましょう。見た目も華やかになるだけでなく、ビタミン補給になるので、午前中の疲労回復はこれでバッチリ!プチトマト・ブロッコリーなど簡単にプラス出来る食材もうまく使いましょう。
これまで当日の朝・お弁当のポイントをご紹介しましたが、実は前日からの食事が大切なのです。
「勝つにはカツ丼!」は、一昔前のハナシ。前日にそんな脂っこいものを食べてしまったら、内臓を疲れさせ、安眠の妨害にもなります。
ご飯がしっかり食べられる、いつも食べ慣れているものが一番です。
例)豚のしょうが焼き・青菜の胡麻和え・柑橘系のドレッシングサラダなど
疲労回復にはビタミンB群やビタミンCがお助けマン!B群は豚肉・卵・青菜・ナッツ類に、Cは生野菜やフルーツに多く含まれています。柑橘系の果物に多いクエン酸はさらに疲れの元を取ってくれます。
例)根菜類の入った汁物・厚揚げの煮物・ポテトサラダなど
神経をコントロールするのはカルシウムやマグネシウムといったミネラル類。大豆製品や根菜類、海藻、魚介類に多く含まれています。
また、ストレスはビタミンCを消費します。芋類のビタミンCは熱に強いのでオススメ!
例)豆腐ハンバーグ・親子丼・マカロニサラダなど
エネルギー源となる糖質をたくさん食べられるものがオススメです。と言っても、なるべく消化にいいものにしましょう。
ちょっと手の込んだものが1品でもあれば、「頑張ってね」の気持ちは伝わるはず!
一等賞は一日にして成らず!です。
ポイントを抑えて親子で一等賞を目指しましょう!
頑張った運動会後の夜ご飯には、好きなものを食べさせてあげて下さいね!