観察日 : 2019年 5月20日(月)
場 所 : 大池、バタフライガーデン付近
植 物 : クワの実
動 物 : アオサギ、キタテハ、キアゲハ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
天気予報では、夜から雨が降り始め、翌日はかなり強くなりそうな状況。多目的遊水地に鶴見川の水が流入すると、数日公園内への立ち入りが規制されるため、急遽観察に出かけました。
亀の甲橋の上から大池を見ると、水面がほぼ黄緑色。4月のときよりもヒシが大分目立つようになってきました。公園内に入り、大池沿い歩きながら観察。1ヶ月前にいたコガモやハシビロガモ、ツグミといった冬鳥の姿はもう見られず、常連のカワウ、アオサギ、カルガモや、飛びながらピィーと鳴いているカワセミの声が聴かれました。アオサギは3羽いましたが、写真を撮った1羽はお食事タイムだったようで、水面を睨みつけアメリカザリガニやウシガエルと思われるカエルを食べていました。
ヒシで水面が黄緑色に見える大池
捕食するアオサギ
この時期、園内に生えているクワの木にはたくさんの実がなっています。生もジャムもおいしいクワの実。今も見つけると手が出ますが、小学生の頃、帰り道で友達とよくもまぁあんなにというほど食べまくっていたのを思い出します。
※新横浜公園内での採集は禁止されていますよ!
クワの実
バタフライガーデンでは、吸蜜にきているモンシロチョウと一休み?しているキタテハを見つけました。キタテハは、オルレアの白い花にとまっていたため映えてとてもきれいでした。すぐそばの水路に生えているハナウドは、花が終わって種子ができ始めており、キアゲハの幼虫がもぐもぐタイム中。オルレアとハナウドどちらもセリ科植物ですが、キアゲハの幼虫はハナウドに多くついていたので、長年お付き合いのある在来のセリ科植物のほうが産卵されやすいんでしょうね。
これからの時期、厳しい暑さや天候が不安定な日は無理をせず、安全第一で自然観察を楽しみましょう!
キタテハ
ハナウドの種子を食べるキアゲハの幼虫