観察日 : 2024年 3月12日(火)、13日(水)、15日(金)
場 所 : 大池、水路付近
生きもの: キンクロハジロ、ハシビロガモ、オオタカ、カンムリカイツブリ、ナマズ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
雨の日の観察(3月12日)
ポツ、ポツポツ。8時過ぎに新横浜公園に到着すると、車のフロントガラスに雨粒が落ちてきました。ほどなくして本降り。思っていたより早くしっかりした雨になりました。用事を済ませた後、せっかくなので大池の様子を見ていくことにしました。
水面にはキンクロハジロやハシビロガモ、コガモといったお馴染みの冬鳥のカモメンバー。あと一ヶ月もすると繁殖地へ旅立っていることでしょう。今シーズンもそろそろ見納めです。
越流堤下流側の水位計の上には、オオタカがとまっていました。体の上面や頭部に褐色味が多いように見えるので、若鳥でしょうか。雌雄の判別は、両者特徴はありますが、似通った色合いも見られるようなので、羽色だけでは難しいようです。雨の中、オオタカに出会ったのは初めてだったかもしれません。20分程の観察でしたが、収穫ありでした。
恋の季節(3月13日)
カンムリカイツブリ。先月中旬は、冬羽で落ち着いた色合いでしたが、一か月ぶりに観察すると2羽になっており、1羽はほぼ夏羽(繁殖期に見られる羽)。もう1羽は、換羽中で、顔に赤褐色と黒っぽい模様が出始めていました。2羽が一緒にいて、これだけ模様の差があると、派手なのが雄、地味なのが雌だろう思ってしまいますが、雌雄同色で見分けは難しいようです。そろそろ繁殖地へ旅立つ時期。1羽の換羽がどれくらいすすむまで観察できるでしょうか。
お相手探し?(3月15日)
大きく波立つ水路の水面。コイかな?と思って見ると、平たい頭に長いひげ。ナマズでした。50㎝ほどはありそうです。観察していると、10mほどさかのぼり、Uターンして池の方へ下っていきました。ナマズの繁殖期は5~6月。浅い水域にやってきて産卵するため、交尾相手を探していたのかもしれません。過去にナマズの幼魚が確認されているので、今年も無事に繁殖してほしいですね。