9月19日(月祝)、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」の3回目の観察会が行われました。
今回は「生きものにぎわう新横浜公園」と題し、2部構成のプログラムです。
第1部は「新横浜公園を散策しながらの自然観察」です。
今回自然観察をする場所は、新横浜公園の一般利用者は入れない場所です。この観察会のために特別に許可を取りました。
講師は特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)さんです。ハチやヘビに遭遇したときの注意事項などを説明した後、早速観察場所へ向かいました。
参加者の皆さんに虫取り網と虫取りかごを渡して「バイオブリッツ」を20分ほど行いました。
「バイオブリッツ」とは、決められた時間内にいろいろな種類の生きものをできるだけ捕まえて、最後に何が捕れたか確認し、解説しながら紹介する観察会方法です。
みなさん網を上手に使って虫を捕まえていました。
短い時間にもかかわらず、見つけた生きものはなんと46種!!
トノサマバッタ
捕まえた生きものはすべてTRネットさんの解説がありました。どんなところにいるのか?どんな鳴き声なのか?何を食べるのか?丁寧な解説に参加者の皆さんも夢中になって聴いていました。
第2部は「新横浜公園の生物多様性についての講義」です。
慶応義塾大学名誉教授の岸由二先生によるスライドを使った屋内でのお話です。
6億年前の地球全体の生物の話から始まり、新横浜公園のいきものに関する「現状・危機・希望」についてお話いただきました。新横浜公園とは「多目的遊水地」であり、生物多様性保全をすすめるための潜在的な可能性が大いにあるということ。また子どもや一般市民がそれぞれ自分に関係あることなんだという認識を持ち、新横浜公園の可能性を生かしきることが生物多様性に繋がっていくというお話を写真を使い、分かりやすく説明していただきました。参加者からは「いきものがこんなに豊富な場所だとは知らなかった。」など、新横浜公園だけでなく新横浜周辺の生物多様性を知っていただけたようです。
この四季折々のいきもの観察会は年間で全5回行われる予定です。詳しい内容や日付は専用ページをご参照ください。そして、このイベントは、奈良造園土木株式会社にご協賛いただいています。
今回は観察会のために公園内で捕まえたいきものを一時的にカゴに入れておりますが、その後逃がしております。みなさまも公園内で捕まえたいきものは放してあげるなど配慮し、大切にしていきましょう。