新横浜公園生きもの観察日記285

観察日 : 2018年 4月6日(金)

場 所 : 中央広場周辺

生きもの: カルガモ、タネツケバナ、キュウリグサ、コメツブツメクサ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 いつもは北側園地の様子を観察してお届けしていますが、3月9日の鶴見川から多目的遊水地への流入で土砂が多く入り込み、園内の清掃、利用再開に時間がかかっているため、今回は中央広場周辺で観察しました。

 


 
 中央広場とスケボー広場の間には、大池から入り込んできている水辺があり、カルガモが2羽いました。手前は全体的に羽色が暗いのでオス、奥は明るいのでメスでしょう。アシの芽生えが目隠しになって、リラックスしているようでした。これから繁殖の時期、無事にたくさんの子ガモを孵して育ててほしいですね。

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 水辺では、小さな白い花を咲かせる植物も見つけました。タネツケバナ(種漬花)です。お米の種子である種もみを水に漬けるころに花が咲くことからそう呼ばれています。アブラナ科の植物なので、ぱっと見るとナズナによく似ています。 

 

 堤防の斜面には、キュウリグサとコメツブツメクサが咲いていました。キュウリグサは、葉をもむとキュウリの匂いがするので、名前の由来になっていますが、私はあまりそう感じたことがありません。ワスレナグサと同じムラサキ科で、花の形がよく似ています。つぼみのついている花序がクルっと巻いているのが特徴です。写真ではわかりにくいのでぜひ、探して自分の目で確認してください。

  

 コメツブツメクサ(米粒詰草)は、マメ科の植物でシロツメクサと同じように小さな花がたくさん集まってついています。黄色いのでわかりやすいですが、コメツブよりもっと多く花がついているクスダマツメクサ(薬玉詰草)が混じっているときもあります。同じように大きさで対比して名づけられた植物で身近なものには、カラスノエンドウとスズメノエンドウというのもありますね。 

 

 中央広場は北側園地ほどじっくり見てきたエリアではなかっただけに、目を向けるといろいろな発見、観察をすることができました。

DSCN0829.jpgDSCN0861.jpgタネツケクサほか.jpg