観察日 : 2018年 12月17日(月)
場 所 : 大池
生きもの: タヒバリ、ハクセキレイ、ハシビロガモ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
9時過ぎまで雨が続きそうだったため、雨があがるタイミングで観察に入りました。すぐに晴れ間が広がって、気温があがっていくと思いきや、すっきり晴れず、風も冷たい。観察をしながら記録をとっていると、だんだん手に力が入らなくなってきました。
大池の中央付近まで来ましたが記事にできそうな生きものとの出会いはなく、これはまた後日来なければだめかなと考えていたところ、池岸にトコトコ歩きながら採食しているハクセキレイとタヒバリを発見しました!何を食べているのか集中して観察しますが、ついばみがあまりにも速すぎて分かりませんでした。アシなどの枯れ草に潜んでいる虫や種子などを食べているのでしょう。ハクセキレイは、今では年中見ることができるおなじみの野鳥ですが、以前は北海道と本州北部で繁殖し、冬になると移動してくる鳥でした。県内では、1970年以降繁殖が確認されるようになり、定着していったようです。タヒバリは、越冬のために渡ってくる冬鳥で、実はセキレイの仲間です。"ヒバリ"とつくのでヒバリの仲間なの?と紛らわしいですよね。見比べるとシルエットはハクセキレイにそっくりです。
ちなみに本物のヒバリ(ヒバリ科)は、公園を工事しているときは年中観察できていましたが、整備されてからはほとんど見かけなくなりました。上空でピーチクパーチクさえずる春の暖かく穏やかな日が懐かしく思い出されます。
年中見られるハクセキレイ
冬鳥のタヒバリ
大池には2羽のハシビロガモ。今シーズン3回目のブログ登場です。ハシビロガモ、オカヨシガモ、コガモのほとんどは対岸の岸辺で休んでいましたが、この2羽だけ活発に採食していました。グルグルと回るように泳ぐことで渦をつくりプランクトン等を集めて食べています。その光景がピッタリ当てはまったのか、ワルツの名曲"美しく青きドナウ"が、突然頭から流れてきて、しばらく優雅な観察を楽しめました。1羽の回るスピードが若干早いようで、追いついてしまって、ごめんごめんもう一回となる様子が面白かったです。
今年の生きもの観察ブログは、これで終了です。来年の干支はイノシシ。新横浜公園にイノシシ現る!ということにはならないと思いますが、来年のブログもぜひご期待ください。では、よいお年をお迎えください。
ハシビロガモのお食事 ~美しく青きドナウにのせて~