観察日 : 2023年 6月5日(月)、20日(火)、28日(水)
場 所 : 修景池、水路
生きもの: コイ、ナマズ、カワセミ、カルガモ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
越流後の修景池(6月5日)
台風2号による大雨で鶴見川が増水。3日(土)に鶴見川多目的遊水地への流入があり、約35,000m3を貯留しました。
週が明けて5日。北側園地は利用再開に向けて準備中のところ、水路の植生管理のために入場し、作業の合間に様子を観察してみました。水路は、水位が上がったところまで、草に泥がついているという程度で大きな変化はなし。修景池に行ってみると、水路の流れ込みにはいつも通りコイの群れ。その周りを見ていると、沈んだ枯れ枝の隙間にナマズを発見しました。50㎝くらいはあるでしょうか。別の場所にもいないか探すと、水辺の石積みのそばにナマズが2匹。これも40~50㎝ありそうです。日中の明るいときでも活性が高ければ釣れるのか分かりませんが、釣りをする人には興奮しそうな状況ですね。なお、ときどき大池で釣りをする人を見かけますが、公園内での釣りは禁止されています。
6月3日 9時頃の様子
水路からの流れ込みに群がるコイ
枯れ枝に身をひそめるナマズ
近くにも2匹いました
咲いている花はいくつ?(6月20日)
修景池そばでは、ヤブカンゾウが開花。オレンジ色の花がとても目立ちます。2021年の10月に開催した生きもの観察会で、参加者のみなさんに植えていただき、順調に生育しています。
花を数えていると、水路の方から「チィー」という声。見ると、水面に張り出している枝にカワセミがいました。写真を何枚か撮れたところで飛び立ってしまいました。不意打ちがあると、どこまで数えたか分からなくなるもので数え直し。すると、今度は後ろの修景池の方から同じ声聞こえてきました。振り返って探すと、橋の柵に姿あり。よく見るとコバルトブルーの背中が3つ。初めての光景に、飛ばないでくれと祈りながらカメラを起動させ撮影しました。カワセミの繁殖は、春から夏。巣立ち前には、ダイビングして採食の練習もするようですので、親も付き添って練習に来たのかなと想像。言うまでもなく、ヤブカンゾウの花は数え直し。開花数は28輪でした。
ヤブカンゾウの花
枝にとまるカワセミ
橋にカワセミ3羽
まん中のカワセミ
左のカワセミ
右のカワセミ
久しぶりの親子(6月28日)
田んぼ近くの水路を観察していると、水際の草がガサガサ揺れていました。「ニャ」と鳴き、飛び跳ねて逃げる様子はないのでウシガエルではなさそうです。双眼鏡で覗くと、そこにいたのはカルガモの子ども。5羽確認できました。だいぶ成長し、顔は大人っぽくなってきています。子どもたちはみんな食事中。嘴を水につけてパクパク動かしていました。母親はすぐそばで、周囲を確認しながら見守っている様子でした。
私の観察のタイミングがよくなかったのか、公園内では2、3年ぶりにカルガモの親子に出会いました。元気に成長してほしいですね。この日は、ニイニイゼミの声を初聴き。今年も夏がやってきました。