日産スタジアムのスポーツターフ
SPORTS TURF
日産スタジアムでは、ラグビーワールドカップ2019競技会場として、屈強な選手たちによる連続利用下においても良好なコンディションを維持し、大会を成功させるため2018年6月に張替えを行いました。日産スタジアム開場時から天然芝でしたが、ラグビーワールドカップ2019に伴う張り替えで、天然芝に人工芝を絡めた「ハイブリッド芝」となりました。
芝生の種類は、従来通り夏芝に冬芝をオーバーシードする形態ですが、夏芝についてはティフトン419から最新型の「セレブレーション」という芝生に代わりました。毎年秋に種を蒔いているペレニアルライグラスはこれまでと同じ品種を使用しています。
ハイブリッド芝に関する説明は、横浜仕様ハイブリッド芝(PDFファイル)をご覧ください。
2018年6月、ラグビーワールドカップ2019(以下RWC2019)の開催に向けて天然芝(ティフトン419)からハイブリッド芝への張替えを行いました。RWC2019では、台風19号の影響により1試合が中止となりましたが、予選リーグと決勝トーナメントで計6試合の激闘が繰り広げられ、ラグビーの統括機関であるワールドラグビーや選手からも高い評価を得て、決勝戦会場としての重責を全うして大会を成功裏に導きました。
ハイブリッド芝は、厚さ4cmのビッグロール芝で張替えを行っているため周囲と4cmの段差が生じます。RWC2019の際は、プレーエリア外周の周辺区域の安全を確保するため仮設の天然芝を張ったことで段差は生じませんでした。しかし、WRC2019後は仮設の天然芝を撤去することで陸上トラックと芝生フィールドで4cmの段差が生じるため、日本陸連の公認競技場である日産スタジアムは、段差を解消しなければ公認検定を継続できません。そのため2021年6月、ハイブリッド芝から元の天然芝へ張替えることで段差を解消しました。