8月1日(土)、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」の2回目の観察会が行われました。
今回は「セミの羽化と昆虫トラップ観察会」と題し、セミが羽化する様子と事前に仕掛けたトラップ(罠)に集まる昆虫たちを観察しました。全5回の観察会のうち、唯一夜に行われる観察会です。
まずは、教室でスズメバチやヘビに遭遇した時の対処法など、自然を観察するときに大切なお話がありました。これから夏休み中にキャンプなどのアウトドア活動に行く方にとっては役に立つお話でした。
次に公園内での観察会です。まずは、セミが羽化するポイントに行きました。時間は17時半。日が落ちていないためまだ明るく、セミが羽化するには少し早い時間です。そこで、最初はセミの抜け殻探しを行いました。
昨晩までに羽化したセミの抜け殻がたくさん木や草に付いていて、5分間で31個集めた参加者もいました。今回集めたセミの抜け殻はほとんどがアブラゼミでした。新横浜公園で最も多く見られるのがアブラゼミだと納得できます。
続いては新横浜公園内を歩き、自然観察会です。オオタカが捕食した跡や水生植物など、今回のテーマであるセミと昆虫以外の話も聞くことができました。
途中カルガモに遭遇しました。今年生まれた子ばかりで、まだ成鳥にはなっていませんでした。
そして暗くなり始めた頃、事前に仕掛けた昆虫トラップを順番に回りました。今回はカブトムシのメスとコガネムシの仲間のシロテンハナムグリが数匹止まっていました。カブトムシが見つかると歓声が上がりましたが、今回の観察会では、オスは見つかりませんでした。
一旦教室に戻り、今回仕掛けたトラップの作り方を教えていただきました。これでみんなも昆虫が集まるトラップを作れます。
そして完全に暗くなった19時過ぎ、最後の観察となるセミの羽化を見に行きました。木に止まったセミの背中から成虫が出る様子が観察できました。
羽化中のセミが5匹、木を登ってこれから羽化しようとするセミも多くいました。セミの羽化の観察が子どもたちの夏休みの思い出として残ってほしいと思います。
次回の四季折々のいきもの観察会は8月7日(金)開催です。この日は、慶應義塾大学名誉教授の岸由二先生を特別講師にお迎えして池のいきもの観察会と新横浜公園の生物のにぎわいについての講演を行います。観察会の様子はまた、ブログで紹介します。
この「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」は年5回の観察会を予定しており、㈱春秋商事様、㈱植宗エクステリア様、藤沢造園㈱様にご協賛いただいています。また、鶴見川流域ネットワーキングさんに講師を依頼しています。
今回観察会のために特別にトラップ設置を行っており、普段は無断でのトラップ設置は禁止となっております。また、公園内で捕まえた昆虫は放してあげるなどの配慮をお願いいたします。