2024年10月6日 新横浜公園の生きもの博士になろう!2024 第3回「秋の昆虫採集と樹名板づくり」を開催しました

 鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園には、多種多様な生きものが生息しています。生きものを好きになり、理解を深めていただく機会として、今年度も「新横浜公園の生きもの博士になろう!2024」(協賛:株式会社春秋商事)を開催。年5回を予定しました。

 

 今回は、草地での昆虫採集と樹名板づくりを行いました。講師は、NPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんです。

 

 はじめに行ったのは虫とりです。場所は水路沿いの草地。目標は、昨年の22種類超えです。スタートして間もなく、カマキリつかまえた!という声が聞こえてきました。下見では、8月末の遊水地への流入の影響のためか、バッタが少ない印象があったのですが、そんな心配をよそに、みなさん次々とバッタやチョウなどをつかまえていました。

SBT60821_Re.jpgSBT60840_Re.jpg虫とりの様子

 30分間の虫とりを終え、休憩をはさんでからつかまえた虫の解説です。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ホシササキリ、クビキリギス、ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ、エンマコオロギ、そして土の中に暮らすケラもつかまえていました。 どんどん名前があがり、なんと30種の昆虫を確認することができました。昨年の22種を大きく上回る結果にみなさん大盛り上がり!大満足の様子でした。ちょっとした草地でも、そこにはたくさんの虫たちが暮らしているんですね。

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解説の様子

オンブバッタ.jpg

オンブバッタ

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ホシササキリ

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クビキリギス

ケラ.jpgケラ

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モンキチョウ

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ホシホウジャク

 虫とりの場所を出発して、自然観察をしながら樹名板づくりのところまで向かいます。クヌギの木の下には、大きくて丸いどんぐりがたくさん。

                                          コサギやモズの鳴き声、コムラサキ等を観察しました。

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どんぐり拾いに夢中!

SBT60917_Re.jpgヤナギにコムラサキを発見

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樹液を吸っていました

樹名板づくりの場所に到着。まずは恒例の樹名決めジャンケンです。勝った人から、これだと思う樹名板をひっくり返して、書く木の名前を決めていきます。

続いて木の解説。2チームに分かれて、特徴などを説明し、参考のために落ち葉や実なども拾ってもらいました。戻ってから、思い思いに樹名板を描いていただきました。

SBT60925_Re.jpg樹名決めジャンケン

SBT60930_Re.jpgカツラの落ち葉は、お菓子のような甘い香り

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SBT60941_Re.jpgSBT60936_Re.jpg樹名板づくりの様子

 

みなさん個性のある素敵な樹名板をつくってくださいました。ニスを塗り、木にとりつけて観察会を終了しました。

作った樹名板がついていると、また新横浜公園に来るのが楽しみになりますね。

SBT60966_Re.jpg木にとりつけました

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後日、改めてニスを塗りに来るとコクワガタが隠れていました!

生きものの隠れ家にもなっているんですね。

観察会でつかまえた生きものは、観察終了後、公園内に戻しています。ご来園のみなさまも公園内でつかまえた生きものは放してあげるなどの配慮をお願いします。

 

次回の生きもの観察会は、11月16日(土)に初冬の自然観察と花さく新横浜公園大作戦!を開催します。皆様のご参加をお待ちしています。