ヘイケボタル通信30

季節はすっかり真夏。二十四節季では立秋も過ぎて秋の気配すら感じる今日この頃。ホタルの季節も終わってしまいました。
ヘイケボタルプロジェクトも7 年目を迎えました。新横浜公園ができる前の田園地帯には、初夏になるとヘイケボタルが飛ぶ姿を見かけたようです。そのヘイケボタルを新横浜公園に復活させようと、この「ヘイケボタルプロジェクト」が始まりました。
現在「新横浜公園市民活動支援事業」としてNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(以下、TR ネット)さんを主体に活動していただいています。一昨年までの5 年間は、毎年新横浜公園の水路にヘイケボタルの幼虫を放流し、成虫が新横浜公園で舞う姿を確認していました。しかし昨年は、これまで放流したホタルが定着したかどうかを確認するため、放流はせずに自然発生するか観察しました。残念ながら成虫が舞う姿は確認できませんでした。今年は再度幼虫の放流を考えていましたが、幼虫を確保できず、放流は断念しました。そのため、今年も成虫が新横浜公園を舞う姿は確認できませんでした。
 しかし、このヘイケボタルプロジェクトは今年から大きな試みを二つ行っています。
 一つは、「ヘイケボタルが住み着く環境づくり」に力を入れています。新横浜公園の水路の一部(地図参照)を「ホタル水路(仮称)」と位置づけ、ホタルが住み着く草地管理を行っています。詳しい管理方法はまた後日、ブログで報告します。

ホタル水路写真.jpg
 もう一つの試みは、TR ネットさん自らが、ヘイケボタルの幼虫の養殖飼育を行っています。今まで放流していたホタルは、鶴見川流域で捕獲したホタルを保護するため養殖している方からプロジェクトのために分けていただいていましたが、今年からは同じ集団の固体を親として、TRネットさんが卵から育てています。下の写真がヘイケボタルの幼虫です。このヘイケボタルも鶴見川流域の固体の産んだ卵から育成しています。

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来年以降ヘイケボタルが新横浜公園で見られるようにこれからも活動していきます。今後のヘイケボタル通信をお楽しみに。