新横浜公園生きもの観察日記381

観察日 : 2023年 3月9日(木)、20日(月)、24日(金)

場 所 : 大池、水路

植 物 : コブシ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ

動 物 : タシギ、キタテハ、オオバン

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

3月9日(木) 撮影会

 この日は水路の植物調査。第2レストハウス付近の水路を調べていると、突然「ジェッ」という鳴き声が聞こえ、飛び立つ鳥の姿。生きもの観察日記ではもうお馴染みですね。タシギです。着地点を覚えておき、植物調査を続行。20分ほどで着地したエリアに到着。今度は飛ばれないよう、離れた距離から双眼鏡で両岸の水辺をじっくり探しますが、見つかりません。もう一回往復して、見つからなければ調査を続けようと、水辺に絞らずに探し始めると、間もなくして発見。一段高い場所に隠れもせず立っていました。水際の草陰などに隠れているだろうと思っていたので、裏をかかれたような気分でした。

 飛ばれないように気をつかいながら撮影会開始。横の姿を撮り、正面も。後姿を撮ろうと、対岸に移動し、頭をゆっくり上げて水路の方を覗くと、タシギの姿があったのですが、これは完全に目が合ったでしょう。飛ばれてしまうか、一瞬緊張しましたが、その後も撮影に協力してくれました。ありがとう。

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タシギを発見

0309②1.jpg対岸から撮影 水辺の一段上にいました。

0309③.jpg0309④.jpg        少し近づいて撮影                正面

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対岸に回り込んで、そーっとのぞくと、、、バレバレでした。 背中側から逃げずに撮影に協力してくれました。

              

3月20日(月) 枯れ葉と思ったら

 朝晩はまだ冷えますが、日中は20℃近くまで上昇。ついこの間、コブシを見たときは、まだつぼみでしたが、すでに満開。春の青空に白い花びらがよく映えていました。園内のソメイヨシノは、開花しているものの、まだこれからといった様子。一方、修景池近くの水路のヤマザクラはほぼ満開。白い花と赤茶色の葉の新芽との色合いが、とても美しいです。

 花を撮影していると、茶色いものがひらひらと花々の中へ。枯れ葉にしては動きがおかしいと思って探すと、たくさんの花の中でもぞもぞ動く生きものを発見。キタテハが吸蜜していました。今までサクラを吸蜜するチョウを見たことがなかったため、全く意識していませんでしたが、越冬したキタテハにとっては、これとないご馳走でしょう。ヤマザクラの花を転々と移動して吸蜜を続け、しばらくして飛んでいきました。

0320①.jpg0320②.jpg0320③.jpgコブシ満開。青空に映え、より綺麗でした。

0320④.jpg園路沿いのソメイヨシノはまだこれから

0320⑤.jpg0320⑥.jpg修景池近くの水辺に咲くヤマザクラ

0320⑦.jpg枯れ葉が飛んできたのかと思ったら、、

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やってきたのはキタテハ。吸蜜していました。

3月24日(金) 咲き誇る

 園内のソメイヨシノが一斉に開花しました。4日前は、まだ1分咲き以下。遠目では、咲いているのがよく分からない状況でしたので、短期間でここまでになるとは予想以上でした。新横浜公園も一気に春色です。サクラの花のもと、いつも通りのオオバンの姿には、ほのぼのとした気持ちになります。冬鳥のコガモやハシビロガモなどは繁殖地へ渡っていき、夏鳥のツバメやオオヨシキリなどがやってきます。これからもどんな生きものとの出会いがあるか楽しみですね。

0324①.jpg0324②.jpgソメイヨシノが一斉に開花

0324③.jpgサクラとカラシナとオオバン

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