観察日 : 2023年 3月9日(木)、20日(月)、24日(金)
場 所 : 大池、水路
植 物 : コブシ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ
動 物 : タシギ、キタテハ、オオバン
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
3月9日(木) 撮影会
この日は水路の植物調査。第2レストハウス付近の水路を調べていると、突然「ジェッ」という鳴き声が聞こえ、飛び立つ鳥の姿。生きもの観察日記ではもうお馴染みですね。タシギです。着地点を覚えておき、植物調査を続行。20分ほどで着地したエリアに到着。今度は飛ばれないよう、離れた距離から双眼鏡で両岸の水辺をじっくり探しますが、見つかりません。もう一回往復して、見つからなければ調査を続けようと、水辺に絞らずに探し始めると、間もなくして発見。一段高い場所に隠れもせず立っていました。水際の草陰などに隠れているだろうと思っていたので、裏をかかれたような気分でした。
飛ばれないように気をつかいながら撮影会開始。横の姿を撮り、正面も。後姿を撮ろうと、対岸に移動し、頭をゆっくり上げて水路の方を覗くと、タシギの姿があったのですが、これは完全に目が合ったでしょう。飛ばれてしまうか、一瞬緊張しましたが、その後も撮影に協力してくれました。ありがとう。
タシギを発見
対岸から撮影 水辺の一段上にいました。
少し近づいて撮影 正面
対岸に回り込んで、そーっとのぞくと、、、バレバレでした。 背中側から逃げずに撮影に協力してくれました。
3月20日(月) 枯れ葉と思ったら
朝晩はまだ冷えますが、日中は20℃近くまで上昇。ついこの間、コブシを見たときは、まだつぼみでしたが、すでに満開。春の青空に白い花びらがよく映えていました。園内のソメイヨシノは、開花しているものの、まだこれからといった様子。一方、修景池近くの水路のヤマザクラはほぼ満開。白い花と赤茶色の葉の新芽との色合いが、とても美しいです。
花を撮影していると、茶色いものがひらひらと花々の中へ。枯れ葉にしては動きがおかしいと思って探すと、たくさんの花の中でもぞもぞ動く生きものを発見。キタテハが吸蜜していました。今までサクラを吸蜜するチョウを見たことがなかったため、全く意識していませんでしたが、越冬したキタテハにとっては、これとないご馳走でしょう。ヤマザクラの花を転々と移動して吸蜜を続け、しばらくして飛んでいきました。
コブシ満開。青空に映え、より綺麗でした。
園路沿いのソメイヨシノはまだこれから
修景池近くの水辺に咲くヤマザクラ
枯れ葉が飛んできたのかと思ったら、、
やってきたのはキタテハ。吸蜜していました。
3月24日(金) 咲き誇る
園内のソメイヨシノが一斉に開花しました。4日前は、まだ1分咲き以下。遠目では、咲いているのがよく分からない状況でしたので、短期間でここまでになるとは予想以上でした。新横浜公園も一気に春色です。サクラの花のもと、いつも通りのオオバンの姿には、ほのぼのとした気持ちになります。冬鳥のコガモやハシビロガモなどは繁殖地へ渡っていき、夏鳥のツバメやオオヨシキリなどがやってきます。これからもどんな生きものとの出会いがあるか楽しみですね。
ソメイヨシノが一斉に開花
サクラとカラシナとオオバン