観察日 : 2023年 2月27日(月)
場 所 : 大池、水路
植 物 : ネコヤナギ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ
動 物 : ヒメタニシ、キタテハ、ミコアイサ、ツグミ、アオサギ、カンムリカイツブリ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
毎年恒例、目のかゆみとくしゃみで春を感じている今日この頃です。新横浜公園の生きものはどうでしょう。投てき場そばのネコヤナギは、花芽の覆いが取れはじめ、白銀の毛が出現。足もとの草は、まだ枯れているところが多いものの、オオイヌノフグリやホトケノザの花が目立つようになってきました。水路のヒメタニシも動き出しています。
この日の最高気温は18℃。暖かくなったため、越冬していたと思われる3匹のキタテハにも出会うことができました。
ネコヤナギ
オオイヌノフグリ(右下)とホトケノザ(左上) ヒメタニシも活動再開
陽を浴びるキタテハ
ミコアイサは、1月末頃に無事に雄がやってきてくれたようです。待っていた雌も観察者も一安心だったことでしょう。ツグミも遅れて到着。2月中旬頃からよく見かけるようになりました。
大池の水辺にいたアオサギは、普段とは少し違う色合い。嘴(くちばし)の根元あたりや、足に赤みがあります。この時期に見られる婚姻色です。水際突堤付近で見つけたカンムリカイツブリは、上流へ泳いで移動していき、球技場前あたりで集中的に潜水を開始。写真は撮れませんでしたが、たまにモツゴのような細長い魚を捕えていました。よく見ると夏羽への換羽がはじまっているよう。頭上には冠羽ができ始め、首の一部に濃い模様が見られました。
みなさんも生きものの春への変化を探してみてください。
ミコアイサ 雄は2羽飛来(撮影2月2日)
遅れて登場、ツグミ
婚姻色のアオサギ 婚姻色の出ていないアオサギ
(嘴の基部付近と足に赤みが出ます)
採食中に浮上したカンムリカイツブリ