ヘイケボタル通信32です。
ヘイケボタル復活プロジェクトを開始して丸7年が経過しようとしています。特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング(以下TRネット)さんが市民活動支援事業として今年度も様々な活動をしており、今回が今年度最後のイベントとなりました。
今回のイベント内容は昨年11月の活動と同様、水路のいきもの観察会と外来種(セイタカアワダチソウ)の除去を行いました。そして最後にヘイケボタルの幼虫を放流しました。
まずはホタルについての説明です。ホタルは何種類くらいいるの?ホタルの一生ってどのくらいなの?どういう環境で住み着くの?など、絵や図を交えて分かりやすく説明していただきました。
続いて、長靴を装着し、網を持って水路の生き物調査を行いました。
アメリカザリガニやオタマジャクシ、ヤゴ、エビ類、貝類など、約11種類の生き物を見つけることができました。ホタルが住み着く環境で重要となるのは、天敵とエサです。アメリカザリガニは天敵となり、貝類のサカマキガイはエサになります。すなわち、貝類が多く、ザリガニが少ない方が、ヘイケボタルが住み着く環境としては最適です。
次に、水路に生えているセイタカアワダチソウの除去を行いました。ホタルと密接な関係はありませんが、日本古来の植物を残すためにも外来種を除去することが重要になります。
この時期はまだ、地べたに張り付いており、抜くのが難しいですが、根気よく丁寧に抜けば、綺麗に根から取り除くことができます。セイタカアワダチソウは種だけでなく、地中に伸ばす茎で拡がっていくので、根をしっかり抜くことが重要になります。
誰が一番長い根を抜くことができたか比べっこです。
最後にヘイケボタルの幼虫を放流しました。
今回放流したのは約150匹。この幼虫は、鶴見川流域の遺伝子を持つヘイケボタルで、TRネットさんが繁殖したものです。
来年度以降もホタル復活プロジェクトは引き続き行われる予定です。またヘイケボタル通信で報告しますので、お楽しみに。