観察日 : 2019年 3月25日(月)
場 所 : 大池周辺
動 物 : ツグミ、キンクロハジロ、ミシシッピアカミミガメ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
朝夕はまだ冷え込みますが、日中はかなり暖かくなってきました。生きものたちの動きも活発になってきて、観察する楽しみが増えてきました。
今回は大池周辺を中心に観察してきました。大池の周りには菜の花が植栽されていますが、そこから私のほうをじーっと見ている鳥がいました。
ツグミ
何度かブログに登場している「ツグミ」ですが、割と大きな鳥で目を引くので、見かけるとついつい写真を撮ってしまいます。私もカメラのファインダー越しにツグミをじーっと見ていましたが、こちらを気にしながら数歩進んでは止まってこちらを振り返り、また進んでを繰り返していました。やはり、自身より大きな生きものに見られていると落ち着かないのでしょうね。あまりにもこちらを気にしていたので、こちらからその場を去りました。その足で、大池の際までやってきました。すると、岸の枯れ草の上に白黒のカモが座っていました。
休憩中のキンクロハジロ
金色にも見えるつぶらな瞳、黒と白の羽であることから「キンクロハジロ(金黒羽白)」という名前がついたそうです。鶴見川の河口域(鶴見区生麦)では冬の間よく見られますが、私が新横浜公園で見かけたのは今回で2回目だったので、嬉しく思いシャッターを切りました。枯れ草の上に座り、ひと休みしているようでした。その後、私に気づいたようで、慌てて飛び去っていきました。驚かせてしまったようです・・・。キンクロハジロが飛んでいった大池の奥の方に目を向けると、カメが気持ちよさそうに甲羅干しをしていました。
甲羅干しをするミシシッピアカミミガメ
皆さんご存知、ミシシッピアカミミガメ。テレビでは「超危険な外来生物」とか、「見つけたら駆除!」などと、悪い意味で脚光を浴びてしまっている大型のカメ類ですが、ペットとして飼育されていたものが飼いきれないからと逃され、日本各地で増えています。つまり、このカメを「悪役」に仕立て上げてしまったのは最期まで面倒を見るという責任を果たせなかった飼い主なのです。2020年をめどにミシシッピアカミミガメの飼育規制を見直す動きが出てきています。(現在すでに飼育している方は、飼育規制がかかっても申請書を出せば最期まで飼育を続けることができます。)これを機会に、生きものを飼育している方々と生きものとの関わり方をぜひ見直して、どちらにとっても幸せな結論を出せれば良いのではと思います。
これから暖かくなり、生きものたちの動きもより活発になります。多くの生きものたちの生活の場となっている新横浜公園に是非お越しください!