観察日: 2019年 4月24日(水)、25日(木)
場 所: 大池
動 物 : コサギ、ハシビロガモ、ツグミ、カワラヒワ、キジバト
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
新年度になったと思ったらもう4月下旬。今年も早く月日が過ぎていきそうです。前回の3月中旬から約40日ぶりの観察になりました。天気予報では、朝方まで雨で徐々に回復ということでしたが、着いて早々雲行きがあやしい。雨雲レーダーを確認すると大きな雨雲が迫ってきていました。できるところまで頑張ろうと思い、投てき練習場付近から観察を開始。排水門の方向を見るとコサギやカワウ、コガモ、カルガモ、ハシビロガモ、ミシシッピアカミミガメがいてとても賑やかでした。
コサギは2羽のうち1羽は婚姻色で目の先と足の指が赤っぽくなっていました。婚姻色が出ていない個体と一緒に撮れたので違いははっきりですね。ハシビロガモはもう北へ移動しているかと思っていましたが、3ペア確認することができ、とても仲がよさそう。無事に繁殖地へ渡って子育てをし、来シーズンもたくさん越冬しにきてほしいですね。そうこうしていると、雨の降りが強くなりはじめてきたため、30分程度の観察であえなく退散。明日出直すことにしました。
コサギ(右が婚姻色が出ている個体)
ハシビロガモ(2ペア)
昨日の二の舞にならないよう雨雲レーダーをしっかり確認して出てきたのですが、観察をスタートしようと思ったら霧雨。どうやら今年度、私は雨男のようです。レーダーには雨雲が表示されていないため、とりあえず観察を決行しました。人のいない草地広場は、ツグミ広場になっていて、11羽が嘴で地面をつついてミミズや虫などの餌をとっているようでした。広場のそばにある水路の様子を見ているとバシャバシャ!と水しぶきが飛んだため双眼鏡で確認すると、ここではツグミが水浴びをしていました。水深は、2㎝程度の場所なので水浴びにはもってこいですね。ツグミの水浴びで思い出しましたが、今年の1月10日、水路の水面にしっかり氷が張った寒い日の大池で、発見してから1分近くじ―っと水に浸かっているツグミがいたので驚きました。
水浴びするツグミ
水に浸かるツグミ(1月10日)
第2運動広場近くの草地では、カワラヒワやキジバトがせっせと餌を食べていました。食べていたのはイネ科植物であるスズメノカタビラの穂の部分。飛ばれないように、少し遠めから写真を撮り、じりじりと寄っていきましたがこちらを気にする様子もなく、無我夢中でした。
断続的な霧雨から、お昼近くになると晴れ間が出てきて気温がぐっと上がり、蒸し暑さも感じられました。初夏へ向かう新横浜公園の自然。次はどんな生きものとの出会いがあるでしょう。
スズメノカタビラを食べているカワラヒワ(写真上)とキジバト(写真下)