観察日 : 2019年 8月17日(土)
場 所 : 大池付近
植 物 : ヒシ
動 物 : カルガモ、ツクツクボウシ、サトキマダラヒカゲ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
台風10号が通過した影響で週末はかなり気温が上がるという予報。どれほどの暑さになるのだろうと覚悟して観察にでかけましたが、覚悟しすぎたおかげかそこまでの暑さには感じず、風もあり少しホッとしました。
毎年この時期になると大池一面を覆っているヒシですが、今年は長梅雨の日照不足のためか成長が進まず枯れてしまった場所が多くあります。昨年8月の状況と比較しようと写真を探すと今回の観察日とちょうど同じ8月17日でした。違いが一目瞭然ですね。近くでヒシを見ると白い小さな花を咲かせているものが多々ありました。
大池を覆うヒシの様子(上:今回 下:昨年8月17日)
ヒシの花
そんなヒシのそばで4羽仲良く食事中のカルガモ。主にウキクサなどを食べているのかなという感じでした。カルガモの様子をたまに見ながら、ヒシの状況をスケッチしていると「バサ バサ バサッ」と羽音がして目の前を見るとカルガモが1羽。カメラを少し近づけて写真を撮っても臆するようなことはなく、人馴れしている感じ。ごはんをねだりに来たのでしょう、少ししてもらえないことを悟ってか飛び立っていきました。
目の前にやってきたカルガモ
この前までセミの声はアブラゼミとニイニイゼミがほとんどでしたが、8月中旬に入るとツクツクボウシも賑やかになってきました。大池の様子を見ながら歩いていると、前のヤナギでツクツクボウシが鳴いていたため、抜け殻があるか幹をぐるっと見て回ると、膝ぐらいの高さの場所にありました!アブラゼミよりも小さく、背筋がピンと伸びたような感じです。そして同じ木の根元にサトキマダラヒカゲも見つけました。大きさは、アゲハよりも少し小さく、食草はイネ科で主にマダケやアズマネザサなどのタケ・ササ類。樹液によく集まるようですね。見かけると樹冠の方を飛んでいることが多くなかなか写真に撮れませんでしたが、今回はしっかり撮ることができました。
あと一ヶ月もすると冬鳥のシーズンがスタートしますね。来月の観察も楽しみです。
ツクツクボウシの抜け殻
サトキマダラヒカゲ