観察日 : 2019年 8月29日(木)
場 所 : 投てき練習場周辺、園内水路
動 物 : アオモンイトトンボ
植 物 : ミソハギ、タコノアシ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
まだまだ日中は暑いですが、夕方の涼しさや虫の鳴き声など、秋を感じる瞬間が増えてきた今日この頃です。
今回は、夕方に観察をしてきました。投てき場の周辺から歩きはじめて数分。草の陰に鮮やかなオレンジ色が見えました。近づいてみると、アオモンイトトンボのメスがヒラヒラと飛んでいました。
アオモンイトトンボ(メス・未成熟個体)
オスは黒地に水色の模様が入りますが、メスの未成熟個体は別種かと思うほど、鮮やかなオレンジ色をしていて、背丈の高い草地で見かけても目を引きます。しかし、メスにはオスと似たような色合いをした個体もいるため、雌雄の見分けにはじっくりと観察をする必要があります。
場所を変えて水路沿いを歩いていると、水路の真ん中に紫色の綺麗な花を咲かせた植物が群生していました。ミソハギです。
ミソハギ
ミソハギは、お盆の頃から花をつけはじめる植物で、地域によっては下痢止めの民間薬としても用いられるそうです。
よく見てみるとミソハギに混じって、白い小さな花をつけた植物も見られました。タコノアシです。
タコノアシ
タコノアシは、小さな花が多数並んでつく様子がタコの足の吸盤のように見えたことからこの名前になったそうです。晩秋になると、全体が紅葉し、より一層タコの足のように見えてきます。
まだまだ暑い日が続きそうですが、秋はすぐそこまでやってきています。体調の変化に注意して、フィールドワークをお楽しみください!