観察日 : 2019年 9月26日(木)
場 所 : 大池周辺
動 物 : ツマグロヒョウモン、ヒメアカタテハ
植 物 : コスモス、ヒガンバナ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
日中の暑さも少し和らいできました。園内各所には、ヒガンバナが咲き始め、大池の周辺ではコスモスも色とりどりの花を咲かせています。
きれいな花を咲かせたヒガンバナとコスモス
その花々に、オレンジ系のチョウたちがやってきていたので、ゆっくり観察をしてみました。まず目の前に飛んできてくれたのは、ツマグロヒョウモンというタテハチョウの仲間です。
ツマグロヒョウモン(♂)
ツマグロヒョウモン(♀)
ツマグロヒョウモンは、メスの翅の先端が黒くなるため、この名前があります。対してオスの翅は全体的に豹紋の柄があります。幼虫はパンジーやビオラといったスミレの仲間を食草とするため、都心部でも多く見られます。オスは、吸蜜をしつつ縄張りをもって、パートナーの当来を待ちます。運良くメスもやってきて、雄雌両方を見ることができました。
よくよく見てみると、ツマグロヒョウモンに似ていますが、色合いが少々違うチョウも混じって飛んでいました。ヒメアカタテハです。
ヒメアカタテハ
ヒメアカタテハは、成虫で越冬するタテハチョウの仲間で、幼虫はヨモギを食草とします。そのため、ツマグロヒョウモンと同様に、都心部でも比較的多く見られます。こちらを警戒しているのか、少し飛んでは止まり、また少し飛んでは止まりを繰り返し、様子をうかがっているようでした。
これらの見分けができると観察がずっと楽しくなりますね。これから徐々に涼しくなってきます。体調を崩さないように注意して、フィールドワークをお楽しみください!