ラグビーコラム第22回(最終回)

 新横浜公園メールマガジンにて6月14日(金)~11月8日(金)まで毎週金曜日配信の「ラグビーコラム」を記事にしました。今回が最終回です。是非ご覧ください。

 

 ここ横浜国際総合競技場では9月21日から11月2日まで、43日間にわたりラグビーワールドカップ2019TMが6試合開催されました。

 

 本コラムでは現場での裏話をご紹介します。

 

 当競技場開催のスポーツイベントとして最多の入場者数70,103人を記録した決勝はもちろんですが、最大のハイライトは10月13日の日本対スコットランドではないでしょうか。

 

 10月12日台風19号(ハギビス)の影響により開催予定であったイングランド対フランスは中止となり、12日時点では13日の試合開催可否についても全くわからない状況でした。報道などでご存知のかたも多いと思いますが、横浜国際総合競技場の1F部分へ鶴見川からの流入があり、13日0時頃まで15時間ほど川の水が流れ込みました。安全確認後に復旧作業が早急にできるよう、スタジアムに泊まり込みで対応にあたりました。13日当日は関係者一同「とにかくできることをやりきろう」という気持ちを心に秘めていたと思います。水が引いた後の水溜まりや泥の除去作業、破損があった箇所の修繕作業などを「One Team」で遂行しました。試合中、運営本部ではトライをする度に拍手が起こりました。着任4年目にして試合経過(結果)によって拍手が起こることは初めての経験でした。それほどこの試合を開催することができたことをスタッフ一同、感慨深く感じていたのではないでしょうか。

 

 もう一つご紹介します。

 

 準決勝終了後にイングランドチームスタッフより「ほうきとチリトリを持ってきてほしい」とのご依頼がありました。用具を選手ロッカールームまでお持ちしたところ、スタッフではなく選手自ら清掃をしている姿がありました。選手全員が退出後ロッカールームを確認すると、ゴミは全てゴミ箱の中に入れられ、とても綺麗にご利用いただいておりました。ラグビー憲章にあるように「品位(INTEGRITY)」を持ってスタジアムスタッフを「尊重(RESPECT)」していただいたエピソードではないかと思います。

 

 今後も安心・安全なスタジアム運営に努めてまいります。スタジアムでお待ちしております!

 

事業課 田中

 

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