芝生観察日記の第九十四話です。
令和2年1月28日(火)
<~ Road to 2019&2020 ~>
寒中お見舞い申し上げます。
暖冬、暖冬と言いつつも、やはり寒さが身に沁みる季節となりました。
皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
早いもので令和2年も、既に1か月が過ぎようとしています。
Jリーグの日程も発表され、我らがF・マリノスの開幕戦は、2月23日(日)にホーム日産スタジアムでガンバ大阪を迎え撃つこととなりました。
チームは既に始動しておりますが、開幕戦に向けて日産スタジアムの芝生も少しずつコンディションを上げていかなければなりません。
昨年末から殆どの期間で霜よけと保温を目的としたシートが掛かっていました。
暖冬なのは事実ですが、まだまだ芝生にとっては厳寒期であり、通常の年であれば目立った管理作業が求められるわけではありませんが、今年は過去20年間で一度もこの時期に実施したことがないエアレーションを行いました。
芝生は、昨年行われたラグビーワールドカップのダメージをまだ引きずっており、大事な開幕に向けて出遅れている感じは否めません。
しかし、Jリーグチャンピオンとして開幕を迎える選手達をできる限りサポートしたい。その思いから、我々もチャレンジしようと決めました。
この時期のエアレーションは、寒地型芝のライグラスには一定の効果が期待できる反面、休眠中の暖地型芝であるバミューダグラスにはリスクを伴う可能性があります。
目的としては、ライグラスの分けつ促進とハイブリッド化された芝生の硬度改善です。昨夜は雪が混じる冷たい雨となりましたが、長期予報では例年よりも気温が高めとの予報が出ていることからエアレーションの効果は期待できると考えています。
現在は再びシートを掛けて養生中です。
次回は、開幕戦前の状況をお伝えしたいと思います。
それでは、まだまだ寒い日が続きますがご自愛ください。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。