観察日 : 2021年 5月25日(火)
場 所 : 大池周辺
生きもの: カルガモ、キジバト、ムクドリ、ダイサギ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
前日に続き、気温は30℃に迫る暑さ。観察はお昼過ぎから大池を中心に行いました。水面にはヒシの葉が展開し、大分目立つようになってきました。今年の冬から開放されている水際突堤に入り、先端から周囲を双眼鏡で見回すと、水面にオーバーハングしている(張り出している)ヤナギの木陰にカルガモのペアがいました。暑い日は木陰で涼む。鳥も人も考えることは同じですね。突堤を出て大池沿いに進んだ先の木陰でもカルガモが休息し、キジバトは日陰の中だけで採食していました。
日陰で休息するカルガモやキジバト
さらに大池沿いを進むと、数羽のムクドリが草地で餌をとっていました。ちょうど草が刈られたばかりのようで、虫を捕りやすいのでしょうね。私も草を刈っていて、後ろを振り向くとムクドリがたくさん集まっていることがよくあります。採食の様子を観察していると、餌は食べておらず、嘴(くちばし)にくわえたまま団子のようになっており、間もなく飛び立っていきました。繁殖の時期ですので、雛のために餌をとっていたのでしょう。ムクドリは暑い日でも子育てで大忙しのようでした。
刈られたばかりの草地
子どものために一生懸命エサ探し
越流堤前付近に来ると、ダイサギが水辺を歩き餌を探している様子。よく見ると、嘴(くちばし)は黒く、目と嘴(くちばし)の間は青緑色に変化していました。これは婚姻色で、非繁殖期は、写真右のように嘴(くちばし)は黄色です。嘴(くちばし)の色がこれだけガラッと変わると、同じ種の鳥だとはなかなか思えないですね。
これから暑い日が多くなっていきます。熱中症や新型コロナウイルス感染症対策もしっかり行い、観察をお楽しみください。
婚姻色のダイサギ 9月の様子