芝生観察日記の第八十話です。
平成30年7月7日(土)
来年のラグビーワールドカップに向けて、先日お伝えしたハイブリッド芝への張替え工事と並行して行われたのがゴールポストの変更です。これまで日産スタジアムではポールの長さが14mの物を使用していましたが、このたび17mの仕様へ変更することになりました。ルール上は、地上から3.4m以上あれば良いことになっていますが、実際は7m~13m程度のところが多いようです。
前回のイングランド大会、前々回のニュージーランド大会でも17m仕様のゴールポストが採用されており、国際大会、特にワールドカップではスタンダードのようです。来年行われる日本大会でも全てのスタジアムで17m仕様に統一されることになっています。
国内最大の日産スタジアムでは決して大きさは感じないであろうと思っていましたが、実際に17mのポールを伸ばしてみると驚くほど長かったです。
これまで14mのポールを立てる時には小型クレーンを使っていましたが、今回採用されたイギリスのハロッド社の場合は、トラクターに専用のアタッチメントを設置して簡単にポストを起すことができました。しかし、長い!さすがに先の方はしなる感じです。
左右2本のポストを立てると次はクロスバーを設置します。左右ふた手に分かれてゴールポストから出ているステーにクロスバーを載せ、ボルトで固定し、最後は水平器を使って水平、垂直を確認すれば終わりです。
実際に組み上がってみるとやはり大きい!でもやっぱり絵になりますね。
ポールがしっかりライン上に垂直に立っているか、両サイドから確認して全ての作業は終了となります。慣れない作業は1時間近く掛かってしまいましたが、慣れれば短縮できそうです。
先日張り終えたハイブリッド芝は順調な生育を見せていますが、早くも課題が見つかりました。管理上のお話はまた今度。