7月27日(金)、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)の2回目の観察会が行われました。
今回は「夜の生きもの探検!昆虫トラップ&セミの羽化観察」と題し、セミが羽化する様子と事前に仕掛けたトラップ(罠)に集まる昆虫たちを観察しました。
まずは、教室でセミの抜け殻を使って見分け方についての解説がありました。横浜ではアブラゼミやニイニイゼミなど約6種類のセミが見られるようです。
セミの見分け方について解説中
みんな教室での説明をしっかり頭に入れて、早速公園内での観察会です。まずは、セミが羽化するポイントに行きました。時間は18時半すぎ。日が落ちていないためまだ明るく、セミが羽化するには少し早い時間です。そこで、最初はセミの幼虫と抜け殻探しを行いました。
セミの幼虫と抜け殻を捜索中
このポイントでは幼虫を見つけることはできませんでした。。。アブラゼミの抜け殻をいくつか見つけることができましたが、例年に比べ数が少ないように感じました。
続いて、新横浜公園内を歩いて移動しながら昆虫トラップの観察会です。
最初のポイントで早速、カブトムシのオスを3匹見つけることができました!参加者からは「すごい!!」「こんなところにいるんだ!!」などの声が上がりました。
カブトムシ(オス)
とても幸先の良いスタートです!!
どんな生きものに出会えるのか期待を持ちつつ次のポイントに向かいました。別々の場所でしたが、ノコギリクワガタのオスを2匹見つけることができました。同じ種類なのに、アゴの大きさや形が違うのがお分かりいただけますか。
ノコギリクワガタ(オス)
ノコギリクワガタ(オス)※別個体
これは幼虫期に過ごした環境が影響するようです。特に幼虫期の栄養状態によって、アゴの形や大きさが決まってくるそうです。まるで違う種類のようですね!
再び、最初のポイントに戻ってみると、、、なんとカブトムシのオスを6匹、カブトムシのメスを3匹見つけることができました!!まさに「カブトムシ大集合!」といった様子でした。
カブトムシ大集合 ※あくまで一部です
ほかにも、カナブンやシロテンハナムグリなど多くの生きものを見つけることができました。
完全に暗くなった20時頃、セミの羽化を観るポイントに行きました。幼虫を見つけることができましたが、残念ながらセミが羽化する直前だったようです。今にも羽化しそうでしたが、お時間になってしまったのでセミたちとの別れを惜しみつつも観察場所をあとにしました。
最後に、教室に戻り、今回仕掛けたトラップの作り方を教えていただきました。基本の材料は、バナナ・ドライイースト。チャック付きの袋を使ってアルコール発酵させるのがポイントです。これでみんなも昆虫が集まるトラップを作れますね。
昆虫トラップの作り方をレクチャー中
次回の四季折々のいきもの観察会は9月15日(土)開催です。この日は、時間内で何種類いきものを見つけられるか、みんなでチャレンジします。皆様のご参加をお待ちしております。観察会の様子はまた、ブログで紹介します。
この「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」は年5回の観察会を予定しており、株式会社春秋商事様にご協賛いただいています。また、NPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんに講師を依頼しています。
なお、今回観察会のために特別にトラップ設置を行いましたが、普段は無断でのトラップ設置は禁止となっております。また、公園内で捕まえた昆虫は放してあげるなどの配慮をお願いいたします。
【追記】
後日、スタッフにてニイニイゼミの羽化の様子を観察することができました。木に止まったセミが背中から成虫が出ているところでした。イベント中に観察できなかったのは残念でしたが、その様子をご覧ください。