観察日 : 2019年 2月20日(水)
場 所 : 大池、園内水路、テニスコートそば
生きもの: オオバン、アオサギ、キタテハ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
気温や天気の変化が大きい毎日。春が近づいている証拠ですね。この日は春を思わせるポカポカ陽気となりました。暖かくなるのはとても嬉しいのですが、花粉も飛ぶというわけで、少し警戒して観察に臨みました。
大池に出ると、ちょうど上陸を始めたオオバンの群れと遭遇。私のことなど気にもしない様子で、どんどん近づいてきます。足元まで餌をもらいに来るんじゃないかと思いましたが、3m程のところでそれより近づくことはなく、安全な距離感を保ったまま採食を始めました。これまでの観察で、上陸して餌をとっていても、ナノハナは丸坊主にされず残っていたので、アブラナ科の植物は口に合わないのだろうと思っていましたが、、、 食べてるじゃないですか!(ナノハナを植えた造園屋さん、オオバンになりかわって謝ります)ナノハナに群がって食べるようなことはなかったため、大好物というほどではないのかもしれません。食べられずに残っていたのではなく、食べられても必死に生長した姿だったのですね。
観察していると胸にヒシの実をぶらぶらさせているオオバンが4、5羽いました。水中に潜ったときに付いたのでしょうか。ヒシの種子についている棘は、ギザギザになっており刺さってもすぐに抜けません。なるほど、こうやって種子を運搬させているんですね。
オオバン 上陸部隊
ナノハナを食べていました。
潜って付いた?ヒシの実
大池の観察を終えて、水路の様子を見ながら歩いていると、写真の姿で微動だにしないアオサギを発見!獲物を狙っているようですが、なかなか動きません。数分経ったとき、頭部は全く動かさず、体だけがグーッとゆっくり前に寄っていき静止。バシャッと嘴が水中に突き刺さりました。捉えた獲物はドジョウ。お見事です!食べ終わると、まさに抜き足差し足忍び足。獲物を求めて静かに歩き始めました。
辛抱強く獲物を狙うアオサギ
日中は予想以上に気温が上がり、暖かさに誘われて出てきたキタテハを5匹ほど見ることができました。成虫で越冬することができるため、冬でも暖かい日などに見かけることがあります。写真上のキタテハは、翅が欠けている状態でしたが、翅を太陽の方に向けて、体を温めているんでしょうね。
気づけば、心配していた花粉症で辛い状況になることはなく終了。観察に集中できたおかげかもしれません。自然好きで花粉症の方は、春は本当に辛い時期です。無理せず体調第一で観察を楽しみましょう!
キタテハ
キタテハ