観察日 : 2019年 11月19日(火)
場 所 : 大池
生きもの: オオタカ、アオサギ、オカヨシガモ、オオバン、タシギ、カンムリカイツブリ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
夜中は台風を思わせる強い雨風でしたが、明けてみると何事もなかったかのように晴れ上がっていました。
天候の変化があったときは、何かおもしろい観察ができるのではないかと期待します。亀の甲橋から公園内に向かおうとすると、さっそく事件が起こりました。4羽ほどのオオバンを追ってタカが鶴見川へ。オオバンは川面に着水しました。タカは獲物を狩ることなく水面すれすれを飛翔。排水門下手付近の木にとまったので、オオタカと分かりました。200mほど離れており、写真は下のような具合で精一杯だったため、もう少し近くで撮影しようと歩いていたところ、飛び立たれてしまいました。鳥の撮影、残念無念。あるあるですね。
オオタカ
公園内に入り、観察を再スタート。いつもは水辺にいる姿を見ることが多いアオサギですが、今日はそういう気分じゃないのか、遊水地の堤防の上から高みで見物しているようでした。大池は、10月末の観察よりハシビロガモの数が増え、換羽もすすんできている様子。休息しているのは数羽で、ほとんどは頭を水に突っ込んで採食していました。オカヨシガモは、30羽ほど。若干遅れているのかなと心配していましたが、今シーズンも無事に訪れてくれました。
堤防の上から池の様子を見ているアオサギ
オカヨシガモの群れ
次の写真も大池で撮影しました。おなじみのオオバンは、パッと目につきますが、もう1羽、かくれんぼの名人?名鳥がいるのですが分かるでしょうか? 正解は、この観察日記でも何回か登場しているタシギです。枯れ草に体を沈めて潜んでいたら、まず分からないですよね。
続いては潜りの名手、カイツブリの仲間のカンムリカイツブリ。国内で見られる5種のうち最も大きく、多くは冬鳥として渡来します。顔に幼鳥のときの黒い模様がまだ残っていますね。やっと撮影の準備ができてシャッターを押すと、図ったかのように水に潜っていなくなってしまい苦戦しましたが、ねばってなんとか撮れました。
これから本格的な冬のシーズンに入ります。水辺での観察は、より寒さを感じることがありますので暖かい服装、装備で観察を楽しみましょう!
オオバン(黒)ともう1羽 どこにいるでしょうか?
正解はタシギでした。
カンムリカイツブリ