新横浜公園生きもの観察日記326

観察日 : 2019年 12月8日(日)

場 所 : 大池周辺、投てき練習場周辺

生きもの: ノスリ、カワウ、ヒヨドリ

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 日中も寒さが厳しくなり、流石にマフラーが手放せなくなってきた今日このごろです。今回は、晴れ間に日向ぼっこをしていた鳥たちをご紹介していきたいと思います。この日は午前中に新横浜公園の自然観察会イベントがあり、色々な鳥たちを観察できましたが、「午後になったらまた違うものが見られるかな?」と思い、少し時間を空けて観察に向かいました。すると、堤防の上に設置された川の様子を記録しているカメラに大きな鳥が1羽とまっていました。カメラのファインダー越しに見てみると、「ノスリ」でした。

DSCF4496_縮小_ノスリ.jpgノスリ

 

 過去にもこのブログに登場している鳥ですが、前回もこの堤防上のカメラ付近で観察されました。日当たりも良いため、お気に入りの場所なのでしょうか?特段、獲物を食べているような様子もなく、時折あたりをキョロキョロと見回しながらじっとしていました。なんとかその姿を写真に収めようと思いましたが、画質はこれが限界でした。遠くの生きものを撮影するのは難しいですね・・・。

 

 そんなノスリを観察したあと、大池周辺の日当たりの良い場所に目を向けると、「カワウ」が大きな羽を広げて濡れた体を乾かしていました。

DSCF4448_縮小_カワウ.jpg羽を乾かすカワウ

 

 新横浜公園の周辺をはじめ、隣を流れる鶴見川の中・下流域で広く見られるカワウですが、よく水に潜って魚を捕らえている姿が見られます。羽の油分が少ないため、水に濡れると陸に上がって羽を乾かします。新横浜公園の大池の周りには上陸できるスペースが多いため、この羽を大きく広げた姿もよく観察できます。

 

 その後、投てき練習場の脇まで歩いてみると頭上で『ヒーヨ、ヒーヨ』と鳴き声が聞こえました。声の主は「ヒヨドリ」でした。DSCF4505_縮小_ヒヨドリ.jpg

ヒヨドリ

 

 鳴き声からこの名前がついたと言われているヒヨドリですが、しばらく写真を撮っていると「キー、キー」「ピー、ピー」と鳴きながら他のヒヨドリたちもやってきて大変にぎやかでした。「ヒーヨ、ヒーヨ」以外の鳴き方もするようですね。

 

 今回ご紹介した鳥たち以外にも、カモ類をはじめ、多くの冬鳥が新横浜公園にやってきています。年末年始、体調を崩さないように十分に注意しながら冬のフィールドワークをお楽しみください!

ノスリ・カワウほか場所.jpg