芝生観察日記の第百九話です。
令和二年10月12日(月)
<~ Road to 2019&2020 ~>
二葉目の葉が出始めました。
他の芝もあるので判りづらいかもしれませんが、黄色い輪の中にV字に分かれた二枚目の葉が出始めました。播種から11日ということで平年並みの分けつ状況です。
そして播種から12日目となる昨日、初めての刈込みを自走式モアで行いました。台風14号と秋雨前線の影響で連日の雨となり、予定より2日遅れての刈込みとなりました。
そのため、計画では刈高16ミリで刈る予定でしたが、芝生が伸びすぎたため20ミリに上げての刈込みです。
新緑の真っさらなピッチを最初に刈る時は毎年緊張します。真直ぐで鮮やかなゼブラ模様は職人技です。
まだ、この状態で使い始めるとあっという間に冬芝は衰退します。せめてもう一枚、三葉目が出るタイミングまで養生期間をもらっています。
そこから先は、利用と管理のバランスを取り、使いながら育てていきます。
来年の東京2020を見据えて、今年の冬芝の播種量を抑えているため、例年以上に発芽した芽を大事に育てていかなければなりません。
今週は、全国中学生陸上競技大会2020が開催されます。
サッカーやラグビーのような荒れ方はしませんが、砲丸投げで投げた砲丸の回収や計測で競技役員さんが同じ場所を往来することで、若い新芽が擦り切れて、獣道になってしまうのが例年の状態です。これも意外と悩ましいダメージとなるので、競技役員さんの協力なくして芝生は守れません。
次回は、大会後の状況を報告します。