「新横浜公園四季折々の生きもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)今年度の3回目を開催しました。
この観察会は、鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園と生息する多種多様な生きものの理解を深めていただく機会として、年5回を予定しています。
今回は、限られた時間内で何種類見つけられるか、虫と草花の生きもの探しをチャレンジする「バイオブリッツ」と大池の水面を覆うヒシを地引網のように引っ張り、収穫を行います。
講師はNPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんです。(以下npoTRネット)
生きもの探しにあたって、虫取り網を振って虫を取ろうとする動きはハチを刺激するので気をつけましょう。ハチがいたら刺激をしないように静かに後ずさりしましょうと教えてもらいました。今日はあいにくの霧雨ですが、おかげでハチと出会う心配はなさそうです。
バイオブリッツをするエリアに行く途中で出会った鳥たちについても観察しました。写真のほかに羽が鎌のような形が特徴のヒメアマツバメやカモ、ダイサギもいました。
アオサギ
制限時間20分でバイオブリッツ開始です。霧雨続くなか、みなさん元気に生きもの探しをしています。草むらのなかの虫を見つけるのは難しいかもしれませんが、逃げるのはにぶくて捕まえやすいかもしれませんね。
少し雨が強くなったので制限時間を切り上げて18分で終了しました。集めた生きものについて、草花については阿部さんから、虫については横山さんから名前と特徴を教えてもらいました。
npoTRネット阿部さんから草花の説明
ヒロハホウキギク、ヨモギなど
npoTRネット横山さんから虫の説明
クビキリギス
エンマコオロギ
アオモンイトトンボ
さて、何種類の生きものを見つけることができたでしょうか。結果は、「虫22種類、草花17種類の計39種類」でした!昨年の数には及びませんでしたが、時間が短かったことと天候を考えるとたくさん見つけることができたと思います。
次に大池にびっしり生えている水草のヒシの収穫をしましょう。その実の形がひしげていることが名前の由来になっているようです。ひな祭りに飾られている菱餅は、子どもが健やかに育つことを願って栄養価の高いヒシの実が使われたと言われています。菱餅が菱形になったのは、このヒシの実の形を模したり、心臓の形を表したりなど諸説あるようです。また、ヒシの実には子孫繁栄の力もあるとされ、ご覧の通りの繁殖力の強さからきているのではないかと想像します。
ヒシの根にロープをくくりつけて
みんなでヒシを引っ張り上げます
ヒシの実は茎をポキっと折って収穫します
ヒシの実
ヒシと一緒にモクズガニが引き上げられました
ヒシをたくさん収穫できました。お部屋に戻って、水辺の安全活動について学びましょう。
おぼれている人をたすける時にどれが最も危ない方法でしょうか
浮くものを投げる場合には、空のペットボトルを利用することができます。リュックの中には2リットルの空のペットボトルを4本入れていて、約80キロのものを浮かせることができます。ライフジャケットを着ているほうがより安全です。水辺ではライフジャケットを着るようにしましょう。
今回の観察会で捕まえた生きものたちは、観察終了後、公園内に戻しています。ご来園のみなさまも公園内で捕まえた生きものは放してあげるなどの配慮をお願いします。