新横浜公園生きもの観察日記354

観察日 : 2021年 2月1日(月)

場 所 : バタフライガーデン周辺、修景池周辺、テニスコート周辺

生きもの: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、カワセミ、ムクドリ、モズ

記事作成: 横山 大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 あっという間に1月が終わり、2月となりました。風は身にしみる冷たさですが、天気は良好なので早速観察をしていきます。バタフライガーデンの植物を見ながら大池方面に向かってゆっくりと歩いていきます。すると、植栽された木の枝に大小気になるコブのような膨らみが2つ。近寄って見てみるとカマキリの卵鞘(らんしょう)でした。大きな方は新横浜公園生きもの観察日記350でも登場した「オオカマキリ」(今回確認したのは別地点)、小さく細長い方は「チョウセンカマキリ」のものです。

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カマキリの卵鞘(赤丸内:オオカマキリ/青丸内:チョウセンカマキリ)

s-DSCN1397_縮小_オオカマキリ別日.jpgs-チョウセンカマキリ  20201016 新横浜公園 1-b号水路  1.jpg

 オオカマキリの成虫(別日撮影)     チョウセンカマキリの成虫(別日撮影)

 普通、「カマキリ」というと「チョウセンカマキリ」を指すようですが、新横浜公園と公園周辺だと「オオカマキリ」のほうが見かける機会が多い気がします。見た目もよく似ていますが、成虫になると後翅(こうし)の模様が違ったり、前脚の付け根の色が違ったりと、見た目で簡単に種類がわかるようになります。ちなみに、カマキリ類は卵鞘の形でも種類を調べること(種同定)ができます。今回確認できたのは上記の2種ですが、他にもよく見られるカマキリ類として、「コカマキリ」と「ハラビロカマキリ」がいます。「コカマキリ」は「チョウセンカマキリ」の卵鞘を更に小さく細くしたような見た目、「ハラビロカマキリ」は「オオカマキリ」の卵鞘くらいの長さで「チョウセンカマキリ」の卵鞘くらいの細さです。機会があれば参考にしてみてくださいね!ただ、個体差もあるので、その点はご注意を・・・。暖かくなってカマキリが見られるのが楽しみです。

 大池沿いを歩いていきますが、ここ最近で紹介されていない生きものは特にいない様子です。少し疲れたので、大池と修景池を仕切る水門下のベンチで休憩を・・・と、その時です。修景池に橙と青緑色の鳥がやってきました。「カワセミ」です。

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鮮やかな色合のカワセミ 

 エサの小魚を探しに来たようです。水面を気にしているようでしたが、周辺の広場や園路に多くの人がいたからか、落ち着かない様子であたりをキョロキョロと見回していました。結局、魚は獲らず、大池の方へ飛び去っていきました。

 公園内をほぼ踏破したので、撤収しつつもう少し観察をしていくことにしました。水路に張り出した木の枝に、オレンジ色の嘴(くちばし)がとても目立つ鳥が2羽並んで丸くなってとまっています。「ムクドリ」です。

 

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1羽分の間を空けてとまるムクドリ

(ソーシャルディスタンス・・・ではないと思います) 

 ビル街などでもよく見かける鳥ですが、新横浜公園では、写真のように日向ぼっこをしていたり、エサを獲ったり、草地で仲間同士遊んでいたりと、街なかで見るのとは少し違う彼らの一面を見ることができるので、個人的には楽しみの1つだったりします。

 最後に、テニスコート脇の木にとまっていた「モズ」です。最後の最後に好きな鳥を見られて大変満足でした。

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こちらをじ~っと見ているモズ

 まだまだ寒い日が続きますが、体調管理や新型コロナ対策等、健康には十分すぎるくらいにお気をつけてお過ごしください!

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