観察日 : 2021年 2月28日(日)
場 所 : 園内各地、大池
動 物 : モンキチョウ、ホシハジロ
植 物 : コブシ、シダレヤナギ、ホトケノザ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
2月の最終日。今年度も残すところあと1ヶ月ですね。午前中はリモートで野鳥観察会を行っていたので、お昼から観察をスタートしました。
新横浜公園に入るため、多目的遊水地の堤防を下りていると、白いチョウがひらひらと飛び着地。モンシロチョウかなと思いましたが、後翅(こうし)の裏面中央に白っぽい点が見えたのでモンキチョウでした。よく見ると翅(はね)がピンク色で縁取られているんですね。とてもきれいです。気温は10℃前後で低めでしたが、風がなかったため日差しで温かく、体を温めていたのでしょう。
地面でじっとしているモンキチョウ
第2レストハウスから水路沿いに大池方向へ。周りの様子を見ながら歩いていると、木の枝先に今にも咲きそうな白い花を見つけました。コブシです。咲きそうなのはまだ2つほどでしたので、これから咲き誇る姿が楽しみですね。名前の由来は、果実が握りこぶしの形に似ていることからと言われています。
開花目前のコブシ
メドウガーデンの近くに来ると一面赤紫色になっている場所がありました。近くで見ると、その正体はホトケノザ。これだけのホトケノザのお花畑はなかなか見ることがないですね。日曜日で来園者が多く、気になっている人がたくさんいるようでした。すぐそばの水路沿いに生えているシダレヤナギは、若草色に芽吹き、青空にとても映えていました。
ホトケノザ
赤紫色の絨毯がひかれているようですね。
シダレヤナギの芽吹き
大池の様子も観察しますが、亀の甲橋よりも上流側は、オカヨシガモとオオバンがちらほらという程度で普段よりも少ない印象です。水際突堤から排水門の方を見ると、ハシビロガモやオカヨシガモの群れがいました。中にホシハジロが1羽混じっており、頻繁に水に潜って餌をとっている様子でした。本種も多くのカモ同様に冬鳥として渡来し、鶴見川では下流域で多く観察することができます。冬鳥の観察は終盤になってきますが、これからは渡りの時期で旅鳥や夏鳥の到来が楽しみですね。新横浜公園を訪れた際は、鳥や虫、植物など、ぜひ生きもので春を見つけてみてください。
ホシハジロ
水に潜っていたので顔に水滴がついていました。