2021年6月19日 新横浜公園四季折々の生きもの観察会 第1回「池の生きものを観察しよう!~微生物編~」を開催しました

「新横浜公園四季折々の生きもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)今年度の1回目を開催しました。

 この観察会は、鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園と生息する多種多様な生きものの理解を深めていただく機会として、年5回の開催を予定しています。

 今回は、公園内の大池から水を採取して水の中の小さな生きものを顕微鏡で観察します。「最近、園内では、スズメバチがでてきています。手で払おうとすると向かってきますので、急な動きをしないようにしてください。ハチを見つけたら知らせてください。」と講師のNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(以下npoTRネット)の阿部さんが注意してくれました。雨が少し降っているので、突堤の高架下へ池の水の採取に向かいます。

  阿部さんが、ロート状のネットで微生物を集めやすくなっているプランクトンネットを使い、池の水を採取して、みなさんに顕微鏡で観察してもらいます。肉眼で見てみると小さな何かがウヨウヨ動いています。どんな微生物がいるのか期待が高まりますね。

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プランクトンネットで微生物を採集しました。

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  もう少し大きい生きものを採るには、投網を使ったりします。npoTRネットの横山さんから新横浜公園の池の中から採取した魚などの生きものの紹介をしてもらいました。オオクチバス、ブルーギル、ドジョウ、ヤゴ、モツゴ・・・たくさんいますね。さて、ドジョウのひげは何本あるでしょう?4本?6本?10本?正解は、10本です。

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華麗な投網

 

IMG_4163.jpgオオクチバス

 

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ブルーギル

 

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モツゴ 

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ドジョウ 

 

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ウチワヤンマのヤゴとテナガエビ

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コシアキトンボのヤゴ

 

 顕微鏡を使って観察しましょう。スライドガラスに池の水をスポイトで垂らしてカバーガラスで覆いました。みなさん慎重にやっています。覗いて反射鏡を調節しながら明るくなるのを確認したり、最初は苦戦していたようですが、コツをつかんで次々に生きものを見つけています。「これは何?」「ミジンコが大量にいる!」スマホでの撮影も成功しています。

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ケンミジンコの仲間、ゾウミジンコの仲間

 

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  ゾウミジンコの仲間(指を指したところには卵から孵った幼生がいます。)

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ケンミジンコの仲間と卵

 

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シダの仲間

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ノロ(大型のミジンコの仲間)を見つけてスマホで撮影

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サヤミドロの仲間

 

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フクロワムシの仲間

 

 微生物は、私たちの生活の身近なところでも大活躍しています。水再生センター(下水処理場)です。50年ほど前は(昭和40年代~50年代)、鶴見川は生活排水で泡が立っているような汚れた川でしたが、下水処理施設の整備が進み、アユも遡上するきれいな川になってきました。これからも生きものの観察を機会として、自然環境について考えていきましょう。

※下水処理場では、原生動物や細菌類などの微生物が大活躍して水をきれいにしているのです。

  最後に、ヘイケボタルを見せてもらいました。こちらも微生物を見つけたときのようにみなさん大喜びでした。阿部さんは18日の20時頃に4頭飛んでいるのを見たそうです。夜の新横浜公園の生きもの発見もおもしろそうですね。(次回「集まれ!カブトムシ 夏の夜の昆虫観察会」は夜開催です。)

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 なお、今回観察会のために特別に魚とりや水の採取を行なっており、普段は禁止となっております。また、公園内で捕まえた生きものは放してあげるなどの配慮をお願いいたします。

 ※ヘイケボタルは、新横浜公園の市民活動支援事業助成「新横浜公園ホタルプロジェクト」の活動で、今年は終齢幼虫を180匹放流しました。