新横浜公園生きもの観察日記364

観察日 : 2021年 10月27日(水)

場 所 : 大池周辺、修景池周辺、バタフライガーデン周辺

生きもの: キンクロハジロ、ホシハジロ、カワセミ、キジバト

記事作成: 横山 大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 寒い日が続いていますね。秋はどこに行ってしまったのやら・・・。今日はこれに加えて霧雨が降ったり止んだりを繰り返すご機嫌ナナメな天候で、体感は冬そのものでした。とはいえ、寒くなってきたということは冬鳥たちを観察できる時期になってきた、ということでもあります。さて、今日はどんな鳥たちを観察できるでしょうか?

 まずは大池に向かいます。すると早速見つけました!金色の目、黒と白の羽をもつカモ、「キンクロハジロ」です。

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泳いできたキンクロハジロ

左奥に写っているのはハシビロガモ

 

 毎年寒くなると新横浜公園で見られるおなじみのカモ類です。後頭部からちょこんと出た寝ぐせのような冠羽が特徴です。まだ白い羽が見えていないので、幼羽のオス個体でしょうか?羽の色や模様が成鳥と幼鳥で異なるので見分けるのがなかなか難しいです。

 キンクロハジロが泳いで去っていくのを見届け、大池沿いを移動していきます。すると別のカモが泳いできました。赤い目、白・黒・茶色の三毛カラー、「ホシハジロ」です。

②ホシハジロ.jpg

目立つ羽色のホシハジロ

 

 こちらも、キンクロハジロ同様、毎年寒くなってくると新横浜公園で見られるおなじみのカモ類ですね。三毛の羽色になるのはオスで、メスは灰色と茶色の地味な色合いをしています。全く鳥のことを知らなかった時は、ホシハジロのつがいが泳いでいたのを見て別種だと勘違いしていました。今思うと恥ずかしい限りです。

 カモたちを見ながら移動していくうちに、修景池の近くまで来ました。せっかくなので修景池の様子も観察しましょう。気温が低く太陽も出ていないので甲羅干しをするカメたちの姿はありません。雨も強くなってきました。「これじゃあ、なにもいないかなぁ・・・」とその時。岩の上に何か青緑色に光るものが!正体は「カワセミ」でした!

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辺りを見渡すカワセミ

 

 言わずと知れた大変美しい鳥で、テレビでもよく紹介されます。修景池でエサを探している様子でしたが、雨が強くなってきた事もありどこかへ飛んで行ってしまいました。

 さて、雨がかなり強くなってきたので、私も撤退です。バタフライガーデンの横を通り過ぎて出口へ向かっているときでした。目の前を「キジバト」が飛んでいきました。

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バタフライガーデンのフェンスにとまるキジバト

 

 私の記事の中でおそらく登場回数No.1の鳥だと思います。今回は雨に打たれる凛々しい表情が見られて大変満足でした。何回見ても、羽の色合いやサイズ感、動き等々、どこをとっても可愛らしい鳥だと思います。

冬はもう目前まで迫ってきています。冬鳥観察のシーズンが始まっていますが、風邪や新型コロナウィルス対策を万全にして、フィールドワークを楽しんでください!

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