観察日 : 2017年 6月13日(火)
場 所 : 減勢地(大池)
生きもの: カルガモ、アマサギ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
気づけばもう6月も半ば。あっという間に夏がやってきますね。冬の間、大池はカモの仲間でとてもにぎわっていましたが、そのほとんどは、繁殖のため北の地域へ渡っていきました。残っているのは、国内でも繁殖するカルガモです。この時期になるとヒナを連れているカルガモ親子の姿をテレビでも目にしますね。大池にいたカルガモは、2羽のヒナと水面に広がるヒシを食べるのに夢中の様子でした。ヒシにはジュンサイハムシもたくさんついていたので、一緒に食べていると思われます。草地の中などに草で皿状の巣を作り、10個ほど卵を産むようです。
このカルガモは産卵数が少ないのか、うまく孵化できなかったり、外敵におそわれてしまったりしたのか、ヒナが2羽しか確認できませんでした。元気に大きく育ってほしいですね。
カルガモ
遠目では常連のコサギかなと思いましたが、双眼鏡で見てみるとアマサギでした。夏鳥で、繁殖のために渡来し、湿地や草地等でバッタなどの昆虫やカエルを好んで食べます。1羽は、頭から胸にかけてオレンジ色でしたが、もう1羽は、額だけオレンジ色でした。夏羽に換羽中なのか若鳥でしょうか。
6月3日(土)に実施した第1回生きもの観察会では、残念ながらオオヨシキリを見ることができませんでしたが、この日は水路のアシ原で「ギョギョシ、ギョギョシ」とさえずりを聴くことができました。頑張ってメスを呼んで繁殖してほしいです。写真もねばったのですが、アシ原の中からなかなか出てこず、雨が強くなってきたため断念しました。夏場は、冬に比べると観察できる鳥の種数が減りますが、こういった夏鳥などとの出会いが楽しいです。
アマサギ