7月28日(金)、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)の2回目の観察会が行われました。
今回は「集まれカブトムシ!昆虫トラップ&セミの羽化を観察しよう!」と題し、セミが羽化する様子と事前に仕掛けたトラップ(罠)に集まる昆虫たちを観察しました。
まずは、教室でセミの見分け方についての解説がありました。横浜ではクマゼミやアブラゼミなど約6種類のセミが見られるようです。また、スズメバチに遭遇した時の対処法など、自然を観察するときに大切なお話がありました。
セミの見分け方について解説中
みんな教室での説明をしっかり頭に入れて、早速公園内での観察会です。まずは、セミが羽化するポイントに行きました。時間は18時半すぎ。日が落ちていないためまだ明るく、セミが羽化するには少し早い時間です。そこで、最初はセミの抜け殻探しを行いました。
今回はアブラゼミやニイニイゼミの抜け殻を多く見つけることができました。観察場所では幼虫が2~3匹見られ、羽化の期待を持ちつつその場を離れました。
アブラゼミの幼虫
続いて、新横浜公園内を歩いて移動しながらの自然観察会です。水草のヒシなど、今回のテーマであるセミと昆虫以外の話も聞くことができました。減勢池(大池)のそばでは、ヒシの実を発見することができました。新横浜公園ではヒシが減勢池の一面を覆うほど生い茂っていますが、神奈川県では絶滅危惧種に指定されています。ゆでると、栗のような味がするそうです。
今回はライトトラップの観察も行ないました。コオロギ、コガネムシ、コメツキムシなどの昆虫が集まっていました。
ライトトラップの様子
ライトトラップについて解説中
同時に、事前に仕掛けた昆虫トラップを順番に回りました。今回はコクワガタ、ノコギリクワガタ、カブトムシなどを見つけることができました。クワガタ・カブトムシが見つかるたびに、参加者からは「おぉ~!!」「すげぇ!!」などの歓声が上がりました。
ノコギリクワガタ(オス)
カブトムシ(メス)
カブトムシ(オス)
完全に暗くなった20時頃、セミの羽化を観に行きました。残念ながらセミが羽化する直前だったようで、幼虫のままでした。今にも羽化はしそうでしたが、お時間になってしまったのでセミたちとの別れを惜しみつつも観察場所をあとにしました。
最後に、教室に戻り、今回仕掛けたトラップの作り方を教えていただきました。材料はバナナ・ドライイースト・(場合によっては少し焼酎などを入れてもOK)です。人肌のお湯に半日つけるなどして発酵させて作ります。これでみんなも昆虫が集まるトラップを作れますね。
次回の四季折々のいきもの観察会は8月27日(日)開催です。この日は、新横浜公園の池の中のいきものを観察します。皆様のご参加をお待ちしております。観察会の様子はまた、ブログで紹介します。
この「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」は年5回の観察会を予定しており、株式会社春秋商事様にご協賛いただいています。また、鶴見川流域ネットワーキングさんに講師を依頼しています。
なお、今回観察会のために特別にトラップ設置を行いましたが、普段は無断でのトラップ設置は禁止となっております。また、公園内で捕まえた昆虫は放してあげるなどの配慮をお願いいたします。
【追記】
その後、スタッフにてアブラゼミの羽化の様子を観察することができました。木に止まったセミが3匹、背中から成虫が出ているところでした。イベント中に観察できなかったのは残念でしたが、その様子をご覧ください。