9月30日(土)、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)の4回目の観察会が行われました。
今回は昆虫と植物がテーマです。昨年を越える昆虫・植物に出会えるよう、参加者の皆さんは気合十分の様子でした!
講師は特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング(npoTRネット)さんです。ハチに遭遇したときの注意事項などを説明していただきました。また、今回は特別講師として慶応義塾大学名誉教授の岸由二先生にお越しいただきました。
慶応義塾大学名誉教授 岸由二氏
どんないきものに出会えるのか期待を持ちつつ、早速公園内での観察会のスタートです。
公園内に植えてあるオニグルミの木を見つけました。一般的にクルミというと、茶色いカラに覆われた姿を想像しますが、木についている状態は青い果肉に覆われていて、ブドウの房のようでした。とてもあの硬いカラが中にあるとは思えません!
オニグルミの木を観察中
オニグルミの実
続いて、新横浜公園内にて実施している「水路の多自然型管理」について岸先生より解説していただきました。こちらでは、昔の自然にもどす方式ではなく、安全や外観にも配慮して、同時に生物多様性を高めてゆく多自然型の管理をすすめています。アシやオギ、タチヤナギの群落などを積極的に配置し、オオヨシキリやクワガタ、カブトムシなどが来るようにしています。
具体的にどのような活動をしているのかはこちらのブログをご参照ください。
水路の多自然型管理について解説中
次にバイオブリッツを行ないました。「バイオブリッツ」とは、決められた時間内にいろいろな種類のいきものをできるだけ多く捕まえて、何が捕れたか確認し、解説しながら紹介する観察会方法です。
みなさん網を上手に使って虫を捕まえていました。
30分という短い時間にもかかわらず、見つけたいきものはなんと68種!!(昨年は46種でした)
昆虫は32種見つけることができ、目標の30種を超えることができました!
捕まえた全てのいきものについて、npoTRネットさんの解説がありました。どんなところにいるのか?どんな鳴き声なのか?何を食べるのか?丁寧な解説に参加者の皆さんも夢中になって聴いていました。
クマバチ
エンマコオロギ
ヒメアカタテハ
カナヘビ
この四季折々のいきもの観察会は年間で全5回行われる予定です。次回の開催は12月3日(日)です。鳥をテーマに「今年もカモがやってきた!身近な冬の鳥を観察しよう」を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。そして、このイベントは、株式会社春秋商事様にご協賛いただいています。
今回は、観察会のために公園内で捕まえたいきものを一時的にカゴに入れておりますが、その後逃がしております。みなさまも公園内で捕まえたいきものは放してあげるなど配慮し、大切にしていきましょう。