観察日 : 2018年 9月20日(木)
場 所 : 大池
生きもの: モズ、コガモ、バン、アオサギ、ミシシッピアカミミガメ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
秋は鳥の渡りの季節。新横浜公園では9月中旬になるとカモやシギ等の仲間が見られ始め、とてもおもしろい時期になります。公園を歩き始めて早速聞こえてきたのは「キイキイキイ、、、」というモズの大きな鳴き声。「高鳴き」と呼ばれ、縄張りを主張する声です。これまでモズは、秋から春にかけて確認していましたが、今年は8月に観察したためちょっと驚きました。アシ原からスズメ大の鳥が飛び出したため、オオヨシキリだと思ったのですが、とまった先にいたのはボサボサ姿のモズ(幼鳥)でした。少数は、公園内で繁殖している可能性もあるのかもしれませんね。
モズ(眼を通るはっきりした黒い帯模様はオス)
大池は、相変わらず枯ヒシの茶色い水面が広がっており、水際のヒメガマやアシには30羽ほどのカルガモたちが休憩中。その中に明らかに体が小さいカモが6羽おり、コガモがやってきていました。オスはまだメスと同じような羽の色合いですので、派手な生殖羽に変わっていく様子をぜひ観察してみてください。
カモを見ながら池沿いを歩いていると、バンの子どもとミシシッピアカミミガメが話をしているような感じだったため、ついパシャリ。
「バン:やっと涼しくなってきたね~」
「ミシシッピアカミミガメ:今年の夏は暑すぎて甲羅が溶けそうだったよー!」
みなさんは吹き出しにどんな会話を入れるでしょう?
これからどんな渡りの鳥が見られるか楽しみです。
コガモ(ウキクサを採餌中)
コガモ(浮いたヒメガマの根で休憩)
世間話でもしているようですね。
アオサギ(中央奥)、バン(手前左)、ミシシッピアカミミガメ