芝生観察日記の第百十一話です。
令和二年10月30日(金)
<~ Road to 2019&2020 ~>
四葉目が出始めました。そして、分げつを始めました。
分げつは、芝生に限らず様々な植物でも見られる株分かれです。
一粒の種から出た芽が、四枚の葉を出し、更にその株が新たな芽を出して、既に三枚目の葉を出し始めています。つまり単純に言うと7倍に増えたということになります。
今後、更に葉の枚数と共に分げつしながら密度を増やし、冬芝主体のフィールドへと変化していきます。
前回のブログの後、先週21日にはJリーグ、F・マリノス対名古屋戦が行われました。ようやく三葉が出始めた直後の試合で芝生の傷みが心配されましたが、幸い冬芝の根が短いながらも土壌に絡んでくれたので思いの外、大きな傷は残りませんでした。
上の写真は北側コーナー付近の状況です。細かな傷は点在しますが、前節までのように砂が飛ぶような傷は目立ちませんでした。右側の傷が全体で最も目立った傷です。
上の写真は、試合前の状態ですが、ゼブラ模様が美しく、冬芝の魅力を改めて実感します。右側の写真で光沢のある淡い緑が冬芝で、濃緑な方が夏芝のセレブレーションになります。見分けがつくでしょうか。
次の試合は、来週11月3日(祝日)の鹿島戦となります。朝晩の冷え込みが体に沁みる季節となりました。スタジアムの芝生もアンダーヒーティングとシート養生を開始し、冬支度を始めました。
次回は、鹿島戦後の状態をお伝えします。