新年のご挨拶

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本年もよろしくお願いいたします。

昨年を振り返ると、新型コロナウイルス感染拡大の影響により当競技場でも予定されていた多くのイベントが中止となり、ホームスタジアムであるサッカーJリーグ横浜F・マリノス戦においても、観戦されるお客様の人数制限を行っての開催が続きました。

いよいよ今年は延期となった東京2020オリンピックが開催される年でもあります。

ご存知のとおり当競技場は男子サッカー競技の決勝会場となっています。サッカーワールドカップ、ラグビーワールドカップ、オリンピック3つの大会の決勝会場となる、世界で唯一の競技場となります。

私たちは多くの笑顔と感動を届けられる施設となるよう努めてまいります。

新型コロナウイルス感染症の収束が見えないなかでの新年となりましたが、新横浜公園をご利用の皆様にもおかれましても、感染拡大防止のために今一度「公園施設ご利用上の注意事項」をご確認いただき、ご理解・ご協力をお願いいたします。

私たちは今年も安全・安心・快適な公園を目指しスタッフ一同尽力してまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。

皆様のご健康とご多幸をお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

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観察日 : 2020年 12月24日(木)

場 所 : 大池付近、草地広場

生きもの: ミコアイサ、ノスリ、ツグミ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

  冬らしい天気が続いていますが、この日は少し寒さが緩んだような体感。大池の野鳥を中心に観察を行いました。水面は静かで、多くのカモ(コガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモなど)は水際のガマやアシの根元で休んでいました。カモの仲間のミコアイサは、雌が1羽飛来していましたが、そばには雄も確認することができました。今シーズンもペアで見ることができて嬉しいですね。

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ガマやアシの根元で休むハシビロガモやオカヨシガモ

水面にたくさん浮かんでいるのはヒメガマの穂綿

  

 

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ミコアイサの雄(右奥)と雌(左奥)、手前の2羽はオカヨシガモ

 

 一通り大池を観察しましたが、もう少しネタが欲しいところ。休憩をとって、水路の様子を観察しながら、再度大池を見ていきました。水路では思ったほどの成果がありませんでしたが、修景池付近に来て周囲を確認すると、越流堤そばの河川監視カメラの上に猛禽類のノスリがとまっていました。しばらくすると飛び下りて大池に向かっていきましたが、カモを捕獲するような動きには思えず(餌はネズミやモグラを好むようです)、水面をかすめながら堤防の天端に降り立ちました。地べたに立っているノスリを見たことがなかったため、たくさんシャッターを切りました。

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堤防の天端に立つノスリ

 

 今シーズン未確認の冬鳥で気になっているのがツグミ。朝の草地広場はハクセキレイのみだったので、最後に広場の様子を確認してあがることにしました。目で見渡すとピンと立ったシルエットが1羽。ツグミがいました。頭を地面に近づけて様子を伺い、餌をとって少し移動するというお馴染みの行動。少しの間その行動を楽しんで観察を終了しました。

 今年も生きもの観察日記をご覧いただきありがとうございました。感染者の増加が気になる毎日が続いています。体調には十分お気をつけいただき、よいお年をお迎えください。

 

DSCN9770.JPGツグミ

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「新横浜公園四季折々の生きもの観察会」(協賛:株式会社春秋商事)今年度の5回目を開催しました。

この観察会は、鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園と生息する多種多様な生きものの理解を深めていただく機会として、年5回を予定しました。

今回は、新横浜公園に冬になるとやってくるカモ類・猛禽類・小鳥などの野鳥の観察をしました。感染症拡大防止のため、屋内での松ぼっくりツリー工作は、屋外で作り方の説明をして工作セットをお渡しすることにしました。ご自宅でツリー作りを楽しんでくださいね。

 

講師はNPO法人鶴見川流域ネットワーキング(以下npoTRネット)さんです。

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npoTRネット阿部さんから野鳥観察を始めるにあたって、双眼鏡の使い方を教えてもらいました。気温が低く寒いですが気持ちのいい青空のもと、公園の北側に位置する減勢池(大池)に向かいます。鶴見川の多目的遊水地である新横浜公園は、鶴見川の水の量が増えると越流堤から公園へ水が流入してきます。減勢池は水の勢いを弱める働きをします。

  

大池の手前にあるバタフライガーデンで、松ぼっくりツリーの飾り用にバラの実を採りました。赤い小さな実が飾りにぴったりですね。

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大池に到着すると早速、対岸側にオオバン、カルガモがいました。参加者の皆さんが熱心に双眼鏡を覗いていると、大きなフナを捕まえたアオサギが現れました。

 

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オオバン

 

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カルガモ

 

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フナを食べようとしているアオサギ

 

 大池沿いに先に進んでいくと、カワウやハシビロガモもいました。カワウの頭が白くなっているのは繁殖羽です。

 

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カワウ 

 

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ハシビロガモ

  

途中、桜の木に「モズの早贄(はやにえ)」を観察することができました。モズが捕らえた虫などを木の枝に刺すという習性です。皆さん興味津々です。

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モズの早贄(刺さっている虫はイナゴです) 

園路の内側に渡り、メドウガーデンの奥の木々にも早贄がたくさんありました。モズは百舌と書きます。いろいろな鳥の鳴き真似をする鳥です。早贄は縄張りを示すものなのか、食糧保存のためなのか目的がわかっていませんでした。近年、早贄が食べられていて、食べているモズの声は良く、繁殖に有利となることがわかったようです。今回観察できたものは、npoTRネットの皆さんが事前調査しておいてくれたものですが、食べられて無くなっているということも観察できました。

  

大池側に戻り先に進みます。コガモ、ミコアイサ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ホシハジロ、コサギがいました。コサギは足の指先が黄色いのが特徴です。

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左:コガモ、右:ミコアイサ

 

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ヨシガモ

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コサギ

 

チョウゲンボウの観察スポットを教えてもらいました。対岸の緑色のポールの先端など突出している場所によく留まっているそうです。

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チョウゲンボウはタイミングよく、、、留まってはいませんでした

  

また大池沿いに進んでいこうとすると、オオバンの群れが大池から草をついばみに陸にあがってこようとしています。人との距離は保ちたいようですのでこちらの様子をうかがっています。公園内側に移動したらオオバンがあがってくるかもしれないということで、水路のほうに移動してモズを探しました。

 

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モズ

 

モズがいました。少し飛び回ったりしましたが留まってくれたので皆さん観察できたようです。そして大池へ戻ってみるとオオバンの群れが陸にあがっています。子どもたちが木に隠れながら近づいて行こうとしましたが、ある程度の距離で静かに離れていきました。一定の距離を取りたいようです。

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オオバン

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最後は突堤に行きました。行く途中、大池上を飛ぶ鳥がいました。チョウゲンボウです。ここで会えましたね。突堤は普段は入れない場所です。ここではカンムリカイツブリ、カワウ、アオサギを観察できました。また、スタジアムの屋根の上には飛び回るカラス(おそらくハシボソガラス)を観察できました。

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チョウゲンボウ

 

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突堤

 

さて、今回の観察会では、ほかにドバト、ハクセキレイなど全部で17種類の鳥を観察することができました。今回の鳥に再会したり、会えなかった鳥を見つけに新横浜公園へまたお越しください。

なお、今回観察会のために特別に植物を採集しましたが、普段は禁止となっております。また、公園内で捕まえた昆虫は放してあげるなどの配慮をお願いいたします。

 

今回の第5回で今年度の四季折々の生きもの観察会は終了となりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。このイベントは、日頃から新横浜公園・日産スタジアムにご協力いただいている株式会社春秋商事様にご協賛いただきました。誠にありがとうございました。

芝生観察日記 第114話

芝生観察日記の第百十四話です。

令和二年12月15日(火)

<~ Road to 2019&2020 ~>

 まずは、お詫びから。前回アウェイ側ゴール前の芝張替えについて綴りました。文中で張替えた面積を約40㎡としましたが、正解は約16㎡です。40㎡張替えることはなかなかありません。ごめんなさい。

 

 さて、新型ウイルスに翻弄された2020年もあと2週間ほどになりました。日産スタジアムでは本年全ての利用が終了し、来年のJリーグ開幕に向けて既に芝生は養生中です。

 朝の気温は、一桁台ですが、日中は15℃に達する日もあり、日向ではポカポカ陽気の穏やかな12月となっています。ただ、今日辺りから厳しい寒気が南下し、いよいよ本格的な冬が到来してきたようです。

 例年なら今くらいの時季に初霜を確認するのですが、今年は暖冬のせいか、まだ確認されていません。

 現在は、養生中ということで連日芝生には不織布のシートが掛けられています。シートは週に一回だけ剥がして、芝生に陽を当てることで、湿気を飛ばして乾燥させています。

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 写真がぴんぼけして分かり辛いかもしれませんが、シートを剥がした直後の状況です。芝と芝の隙間に細かい水滴が付着しているのが分かりますか。病気の菌糸かもしれません。連日、最低気温4℃、最高気温13℃前後の温度帯ですから普通じゃ発生しません。しかし、シートを掛けることで菌が動くほど表面温度が上がる可能性はあります。そのため、定期的に陽を当てて、乾かすことが大事なのです。

 シートによる養生は、芝生にメリットがある一方で、シートの種類、掛けるタイミング、掛ける期間などを考慮しないと本末転倒な結果を招くこともあるので気を付けなければなりません。

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 シートを撤去し、決まって行う作業は刈込みと液肥散布です。

 今年の12月は、暖かいのでシートの効果により冬芝の生育が順調です。

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 写真は冬芝がぎっしり詰まった状況です。芝生を掻き分ければ所々で夏芝を確認できますが、さすがに12月も中旬なので表面上は殆ど冬芝に移行しています。ただ、来年のトランジションのことを考えると少し出来すぎたかなという懸念も沸いてきます。

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 写真の真ん中に少し黄色っぽい芝生が生えていますが、違う種類ではありません。これは、芝生の中に生える最もポピュラーな雑草、「スズメノカタビラ」です。私たちは色の違いで見分けられますが、普通は芝生にしか見えません。雑草もシートで保温されることで生育が旺盛になりますが、この位のうちに除草すれば容易に抜くことができます。

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 写真は、メインスタンドの2階席から西側コーナー付近を撮ったものです。以前のブログでも日産スタジアムの特殊な環境については、何度も出て書いてきました。これから冬至を挟んで約1ヶ月に亘ってこの付近は陽が全く当たらない期間となります。一年を通じて日照時間は少ない地点ですが、これからの1ヶ月間はゼロです。勿論、芝生の生育に影響が出るのは言うまでもありませんが、日産スタジアムではグロウライトやLEDのような補助光のシステムを備えていないため、誤魔化しながら利用に支障を来さないように管理しています。

           

 年内、そして年明けも管理作業と言えば、シート掛け、刈込み、液肥散布の繰り返しとなります。これからの厳冬期は、シートを二重にすることもあります。次回は、そのタイミングで更新できればと思います。

 

 寒さが一層厳しくなります。新型ウイルスの第三波も猛威を振るい先が見えませんが、皆さまどうぞご自愛ください。

 

 来年こそ良い年でありますように。

 2002FIFA ワールドカップ™・ラグビーワールドカップ2019™の決勝戦会場(ダブルファイナルスタジアム)であり、横浜F・マリノスのホームスタジアムである日産スタジアムの芝生を体感できるツアーを開催しました。このイベントは2008年より毎年開催しております。毎年、夏前の芝生の良い時期での開催でしたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、11月の寒い時期での開催となりました。今回のイベント募集前は、「本当に定員まで人が集まるのか?」という不安が職員の中でありました。しかしながら、いざ申し込みが開始されると数時間で定員に達しました。(ご応募いただけなかった方もいらっしゃるかと思います。申し訳ございません。)

①芝生.jpg 受付後に、スタンドのVIP席で日産スタジアムのヘッドグリーンキーパーから芝生のお話しを聞いた後、混雑を避けるために4つのグループに分かれてそれぞれの体験をしていただきました。

②VIP席.jpg座席は1席空けで運用いたしました。

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 まず、スタジアム見学グループの様子です。普段関係者の方しか立ち入ることができない記者会見場や特別観覧席(スカイラウンジ)、Jリーグや国際大会(2002年はブラジル代表・2019年は南アフリカ代表)等で選手が実際に使用しているロッカーなどを見学しました。

 記者会見場では、みなさま選手になりきり記念撮影を行っていました。

  続きまして、芝生体験グループの様子です。2002FIFAワールドカップアンセムに合わせてピッチに選手になった気分で入場していただきました。

 グリーンキーパーのお話でもありましたが、芝生への新型コロナウイルス対策として、ご家庭でも使っている食器用洗剤(界面活性剤)を散布しています。これは経済産業省が、新型コロナウイルス対策として有効であると認定したものになるのでみなさま安心してご利用いただけたと思います。

 芝生の上では、それぞれ思い思いの楽しみ方(ボールを蹴ったり・寝っ転がったり)で芝生の感触を『全集中』で味わっていました。

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 参加者の方々からは、「最高のピッチでした!」「芝生を歩くのがこんなに気持ち良いなんて、最高です」「フカフカで最高でした!」などの感想をいただきました。

 コロナ禍において、日産スタジアムで毎年行っているイベントも多くが中止となってしまいました。その中で感染症対策を行い、参加者のみなさまに楽しんでいただくことができたのではないかと思います。

 

 芝生体験ツアーは今年度最初で最後の開催となりましたが、来年度もぜひ開催したいと考えております。その際は、HP・メールマガジン等でお知らせしますので、ぜひご確認ください。

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