観察日 : 2017524日(水)

場 所 : 投てき練習場そば

生きもの: クワの実

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 5月に入ると夏を思わせるような日も出始め、気温差もあるため体調管理が大変ですね。そんな今回は、おいしい話をお届けします。公園をよく利用されている方は、食べたいと思っている方も多いかもしれませんクワの実です。

 

 この辺りの地域でよく見られるのは、マグワとヤマグワの2種です。マグワは、中国原産で、養蚕のために広く栽培され、ヤマグワは、丘陵地や山地などに自生している種で、こちらもカイコの餌として栽培されます。両種の見分けが一番つきやすいのは、果実がなっている今の時期で、実からツンツン出ているもの(花柱)が長く目立つのがヤマグワで、短いのがマグワです。ともに熟して黒っぽくなった実はおいしく、生で食べたり、ジャム、果実酒などに利用できます。

 

 写真の果実は、投てき練習場のそばにあるマグワの実です。人が食べても美味しい実なので、やはり同じように狙っているお客さんがいるわけで、スズメやムクドリなどもよく食べにきています。公園内にはいくつかクワの木がありますのでぜひ探してみてください。

 

(注)横浜市公園条例により植物の採取等は禁じられているため、観察してお楽しみ下さい。

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マグワの実

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2017512日「小机小学校食育体験授業(芋植え付け)」を実施しました。 

新横浜公園では、水と緑豊かな環境を生かし、未来を担う子どもたちに体験授業を行っています。今回は、食に対する感謝の気持ちと理解を深めてほしいという思いから、512日「食育」についての体験授業を五月晴れの空の下行いました。

 

横浜市は食育推進計画を策定し、その中で「食育」とは、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることとしています。大都市でありながら横浜市は、実は農業が盛んな都市でもあり、教育の場でも地産地消を推進しています。

 

新横浜公園でも小机の農家の方の協力を得て、食育を推進するため、農作物の体験授業を行いました。日産スタジアムに近い小机小学校の2年生98名全員とサツマイモ・サトイモの植え付けを行いました。

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最初に横浜の農作物の話をし、植え方の説明をしました。どのように植えれば育つのか、みんな真剣に耳を傾け、積極的に質問もしていました。

 

次にサツマイモの植え付けです。あらかじめ、公園スタッフが作った畦にサツマイモの苗を挿していきます。苗を深くまで植えられるように割り箸を使って1人3本、スタッフと一緒に植えていきました。元気に育つように願いを込めて、一つひとつ丁寧に植え、用意してきたペットボトルを使って、たっぷりとお水をあげました。

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最後にサトイモの種芋を1人に一つずつ配り、穴の開いたところに、芽が上に来るように入れ、土を被せていきました。こちらもすくすく育つように願いを込めて植えました。

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今回の植え付け作業のサポートスタッフとして、公園スタッフだけでなく、日産スタジアム運営ボランティアの方々にもご協力いただきました。皆さんありがとうございました。

 

そして、小机小学校2年生の皆さん、暑い中本当にお疲れ様でした。次回は、夏に雑草抜きを予定しています。それまでに苗が元気に育ってくれるよう、皆さんも温かく見守ってください。よろしくお願いいたします。

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4月16日(日)、5月14日(日)に「日産スタジアムの芝生でプレーしよう」を開催しました。

この企画は、日韓W杯決勝戦を行った日産スタジアムの芝生を、多くの方に体験してもらうことを目的として、毎年、芝生の状態が良い時期を選んで実施しています。 全4回開催するにあたり計143チームからご応募をいただき、そのうちの4チームが当選となりました。

試合前には、ウォーミングアップルーム内で、日産スタジアムの芝生についてのお話も。

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ゴールや選手ベンチ、サッカーボールなどは全て、公式戦と同じものを使用しています。

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90分間のプレータイムの始まりです。皆さんの弾けるような笑顔や、活き活きとしたプレーの数々がとても印象的でした。

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イベント終了後にご協力いただいたアンケートでも、「とても楽しかった」「貴重な体験ができた」「90分があっという間だった、機会があればもう一度やりたい」など、非常に多くの好評価をいただくことができました。

これを機会に、今度はぜひトップチームの試合を観戦しに、日産スタジアムへお越しください。

こどもの日の恒例イベントとなった「JA全農チビリンピック2017」が、今年も日産スタジアムで開催されました。

「トラック種目(50m・100m走、400mリレー、ミニマラソン、親子マラソン)」「8人制サッカー」の各競技と、「さわやかスポーツ体験コーナー」「イベントスペース」など、どなたでも気軽に立ち寄れるイベントがたくさんの「お楽しみ広場」へ、多くの方々のご来場がありました。

開会式では主催者挨拶の後、聖火台への点火セレモニーがおこなわれました。

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ゲストのアニマル浜口さんから、競技参加者の皆さんへ元気いっぱいのエール!

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最初の種目は親子マラソン。親子で手をつなぎ、元気よくスタートしていきました。ゴールではゲストの高橋尚子さんがハイタッチでお出迎え!

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50m、100m走ではこども達の真剣な眼差しが印象的で、好タイムも続々と生まれました。

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3日から日産フィールド小机で開催されていた「8人制サッカー大会」。各地区大会を勝ち抜いた全10チームが、優勝を目指し、熱戦を繰り広げました。

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惜しくも決勝進出とはならなかったチームによるフレンドリーマッチには、なんと横浜F・マリノスの 選手がサプライズ登場!ゲームに加わり、こども達とのプレーを楽しんでいました。 サイン入りミニボールの観客席への投げ入れもおこないました。ご協力いただいた選手の皆さん、ありがとうございました!

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日産スタジアムに会場を移しておこなわれた決勝戦。ゲストの北澤豪さんによる特別解説もおこなわれました。江南南サッカー少年団(埼玉)の皆さん、優勝おめでとうございます!

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お楽しみ広場では、JA全農さんによる地産地消をテーマにした飲食品の販売スペースや、さわやかスポーツ体験コーナー、イベントブースが開催され、こちらも大勢の人で賑わっていました。

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今年も大勢のゲストの皆さんにご参加いただき、各競技を通じて、スポーツの面白さや体を動かすことの楽しさをお伝えすることができたのではないかと思います。 チビリンピックに参加した子ども達の中から、将来のオリンピアンが誕生することを期待しています。

来年は第40回となる記念の大会となります。来年も多くの方にご来場いただけますよう、スタッフ一同お待ちしております。

観察日 : 2017年 4月10日(月)

場 所 : 園内水路、減勢地(大池)の岸辺

生きもの: ヒメスミレ、キランソウ、ノミノツヅリ、ヘビイチゴ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 公園内のサクラも見事に咲きほこり、ようやく春本番。足もとにもたくさんの春の花が咲いています。今回はその中から4種紹介します。

 

① ヒメスミレ(スミレ科)

 スミレの仲間は、日本におよそ50種あります。有名なパンジーもスミレの仲間をかけ合わせて作った品種です。公園の水路沿いをよーく気をつけて歩くと、ヒメスミレを見つけることができます。スミレに似ていますが、(きょ)(花弁の奥の筒状になっている部分)の色がスミレは紫ですが、ヒメスミレは白っぽく赤い斑点があること、葉の違いなどで見分けることができます。

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ヒメスミレ

② キランソウ(シソ科)

 水路沿いを歩くとヒメスミレと同じような場所で、キランソウが見つかります。別名は、「ジゴクノカマノフタ」と一度聞いたら忘れられないような名前がついており、地面に張りつくように広げている葉を見立てたと言われています。また、薬草で咳や解熱、下痢、傷など様々な病気に効き、地獄へ行く釜にふたをするほどの効き目があることからきているようです。

DSCN3961.jpgキランソウ

③ ノミノツヅリ(ナデシコ科)

 ハコベと同じナデシコの仲間です。漢字では、「蚤の綴り」と書き、葉っぱをノミが着る粗末な衣に見立てています。粗末な衣とはいえ、ノミが着るものに例えるとは発想がすごいなと思います。花を重ねて咲かせる様子を十二単に見立ててつけられたシソ科のジュウニヒトエも素敵な名前ですね。逆もあり、ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)やヘクソカズラ(屁糞蔓)、ハキダメギク(掃溜菊)などひどい名前がついているものもあります。

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ノミノツヅリ

④ ヘビイチゴ(バラ科)

 やや湿ったところに生えます。毎年この時期になると黄色い絨毯のようにヘビイチゴの花が咲きとてもきれいです。赤い果実は、名前の雰囲気から毒がありそうですが、無毒で食べることはできるようですがおいしいものではないようです。

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ヘビイチゴ

ヘビイチゴほか場所.jpg

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