みなさん、こんにちは。3月30日新横浜公園の桜が開花しましたが、翌日より気温が10℃近く下がってしまったことで、その後の開花が停滞してしまい、1週間が経過した現在も2~3分咲きに留まっています。
ソメイヨシノ。まだ見頃とは言い難い状況です。
樹木によって個体差があり、早いものは4~5分咲きのものもありますが、見頃となるのは今週末頃ではないでしょうか。週末は天気も回復するようなので、是非お花見にいらしてください。4/8(土)は日産スタジアムでJリーグ(横浜FM vs ジュビロ磐田 19:00キックオフ)が行われます。昼間お花見をして夜、サッカー観戦してみては如何でしょうか。
フィールド小机脇のソメイヨシノ
スタジアムボランティアさんが植樹した『ヨコハマヒザクラ』も開花しています。まだ1分咲き程度なのでこちらは来週中旬以降が見頃ではないでしょうか。
開花したヨコハマヒザクラ
桜以外にもトリコロールに配色されたパンジーやチューリップ、ユキヤナギも綺麗な花を咲かせています。また、園内の芝生の新しい芽を吹き、徐々に緑色を呈し始めています。是非、ご家族でお越しください。
3月30日、新横浜公園の桜が開花しました。気象台発表の横浜市の開花日は25日でしたが、小机周辺は気温が低いので、少し遅れた開花となりました。
ソメイヨシノ
昨年の新横浜公園の開花日は3月29日だったので、今年は昨年に比べ1日遅い開花となりました。今冬は暖冬だったので3月上旬にも開花するのではないかと思っていましたが、3月に入ってから気温の低い日が続いたことで、例年より遅い開花となりました。
ヨコハマヒザクラ
昨年はほぼ同時に咲き始めていた『ヨコハマヒザクラ』ですが、今年はまだ開花していません。あと2、3日かかると思われます。
ソメイヨシノ(標本木)
開花直後ではありますが、まだ数が少なくよく見ないと花が見つけられないかもしれません。
新横浜公園での満開は4月に入ってからになります。春休み中なので是非、お花見をお楽しみください。
観察日 : 2017年 3月14日(火)
場 所 : 減勢池(大池)周辺
生きもの: オオカマキリ(卵鞘)、ハラビロカマキリ(卵鞘)
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
皆さん、突然ですが問題です。日本には約10種のカマキリが生息していますが、体の形や色、大きさの他に、種類が判別できてしまうほど種ごとに異なっているものがあります。さて、それは一体何でしょうか?
答えは「卵鞘(卵)」の形です。これは、昆虫類の中でもカマキリ目やゴキブリ目に見られる卵の形態で、複数の卵をケース状のもので包み、産み落としたもののことを言います。カマキリ目の場合は、ケースというよりは泡状といったほうがしっくりくる外観をしています。今回は、新横浜公園をはじめ、都市部の公園でも多く見られるカマキリの卵鞘を2種、ご紹介します。
まずは、オオカマキリの卵鞘です。オオカマキリは、北海道から九州まで広い地域で見られる大型のカマキリで、「これこそカマキリ」といった印象です。前肢付根部分が黄色いこと、後翅の広い部分に黒っぽい模様が入ること等が特徴です。卵鞘も大型で、500円玉よりも大きく、一見するとふわふわした綿あめのような感じですが、触ると予想以上に硬く、しっかりしています。背丈の高い草本類の茎に産み付けられた卵鞘をよく見かけます。
オオカマキリの卵鞘
オオカマキリ(成虫)※別日に観察
次に、ハラビロカマキリの卵鞘です。こちらは、北海道には生息していないようですが、本州から南西諸島まで広く見られる中型の樹上性カマキリで、腹部が幅広いことからこの名前がついたとされています。名前の通り、腹部が幅広いこと、左右の前肢に黄色の点が3つほどあること、左右の前翅に白色の紋が一つずつあること等が特徴です。卵鞘はオオカマキリほど大きくはなく、500円玉よりも小さいか同等程度の大きさの紡錘形です。見た目も感触もオオカマキリのものよりも更に硬くしっかりしています。植栽されている街路樹や公園内の木、電柱等に産み付けられた卵鞘を見かける機会が多いです。
ハラビロカマキリの卵鞘
ハラビロカマキリ(成虫)※別日に観察
さて、今回は2種類のカマキリの卵鞘をご紹介しましたが、どちらも中には数百個以上の卵が入っており、これから2カ月ほどすると孵化の時期となります。天気が良く、気温も高い日、運が良ければカマキリの孵化の瞬間を見ることができるかもしれません。1個の卵鞘から数百匹のカマキリの幼虫が出てくるので、初めて見る方にとってはかなり迫力のあるものだと思います。なかなか見る機会は多くないと思うので、気になった方がいらしたら、ぜひお散歩がてら、探しに行ってみてください。「春」と「生命」を強く感じることができるのではないでしょうか。
3月12日(日)に、日産フィールド小机をスタート/ゴールにした、首都高横浜北線開通記念イベント「横浜北線ウォーク&ラン」のファンランが開催されました。このイベントは、3月18日(土)16:00より生麦JCTと横浜港北JCTを結ぶ新たな首都高速道路「高速神奈川7号横浜北線」が開通することを記念して企画されたイベントです。
当日は気持ちの良いお天気の中、事前に申し込まれた472名のランナーが参加しました。
おそろいのユニフォームで皆さん気合十分!
スタート前のセレモニーの1コマ。中島道路局長によるご挨拶。
続いて、横山港北区長によるご挨拶。
日産スタジアムを背にして、いよいよ全長8.2kmのファンランのスタートです。
この8.2kmという距離は、今回完成した道路と同じ距離ということで設定されました。
皆さん、スタジアムを背にとてもいい笑顔で出発していきました。
標高差30メートルにある折り返し地点
今回のイベントの魅力はなんと言っても、開通前の高速道路上を実際に走れるところ。
左右に広がる風景や高速道路内の景色を写真に収めながら走っている方も多くいらっしゃいました。
また、タイム計測を行わないファンランとあって、コース途中では沿道警備スタッフも記念撮影のお手伝いに加わっていました。
ゴール後には、参加記念品のバスタオルを持って記念撮影。
参加された全員のランナーが無事ゴールし、和やかな雰囲気の中、大きなケガやアクシデントもなく終えることができました。ファンランに参加された方、また同イベントを企画・運営された多くのスタッフの方々、お疲れ様でした。
横浜北線が開通されますとアクセスも便利になると思いますので、これを機に、皆さんぜひ新横浜公園・日産スタジアムへお越しください。
観察日 : 2017年 2月27日(月)
場 所 : 投てき練習場 そば
生きもの: ネコヤナギ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
気温ではまだ春は近くなさそうですが、公園内を歩くとヤナギの芽吹きや足もとに咲く野の花などから、着実に訪れている春を感じることができます。今回はそんな生きものの一つ「ネコヤナギ」です。
ネコヤナギは、渓流沿いなどに生育する1~5mほどの低木で、銀色の毛に覆われたふわっとした花穂※が猫のしっぽに見えることが名前の由来とされています。庭木などに植栽されたり、切り花にも使われます。今ちょうど、花芽から次々と可愛らしい猫のしっぽが出てきているところでした。
※花穂(かすい)・・・穂のような形の花の集まり
ネコヤナギ
ヤナギの仲間は雄雌別株ですので、1つの木には雄花か雌花どちらか一方がつきます。雄花から花粉を出し、雌花は受粉すると種子をつくります。この季節に花粉と聞くだけで、むずむずする人が多いかもしれませんが、一部のヤナギを除きほとんどは虫媒花です。
種子をつける植物は、花粉を雌しべに届けるために、風や水、虫、鳥など様々な方法を使っており、一般的に花粉症になりやすいのは、花粉の運搬を風に頼っている植物とされています。
ヤナギの花を見ても虫にアピールするような目立つ花びらはなく地味なのですが、香りと蜜という作戦で虫を呼び寄せています。ネコヤナギなど、葉が出る前に花が出る種は、花が目立ちやすいため、葉と花が同時に出る種に比べると虫を集める効果が高いようです。
ヤナギは雑種ができやすく、種を見分けるのは難しいですが、雄株か雌株か、葉と花の出るタイミング、どんな虫がやってきているのか、春限定の観察の楽しみです。