観察日 : 2016年 10月26日(水)

場 所 : 大池

生きもの: ハシビロガモ、ホシハジロ、カルガモ、オオバン

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

  今月の生きもの観察日記も野鳥をお送りします。9月の観察のときは、冬鳥のカモ類は見ることができませんでしたが、今回はたくさんやってきていました。写真が撮れた鳥を紹介します。

  まずはハシビロガモです。名前の通り、平べったい大きなくちばしが一番の特徴。派手な色に変わってきているのはオスです。まだ換羽中なので、もう少ししたらキレイな羽色になりそうですね。右の地味なハシビロガモは一見メスっぽいですが、背の羽色に黒みがあり、目の虹彩が褐色っぽいので幼鳥と思われます。(2羽一緒に泳いでいたので兄弟かもしれませんね)

ハシビロガモ.jpg

ハシビロガモ(右:オス)

ハシビロガモ(幼鳥).jpg

  ハシビロガモ(幼鳥)

 次の写真は、亀甲橋の下の日陰で撮ったため、暗い写真になってしまいました。ホシハジロのオスは、頭が赤褐色で他の大部分は白い色合いをしています。潜水ガモの仲間なので、潜って甲殻類などを獲ったりすることもできます。カルガモは、一年中見ることができ、他の渡ってくるカモ類のオスのように派手な羽色などにならないため、オスメスをパッと見分けるのは難しいです。オオバンは、カモではなくクイナの仲間。先月の観察よりも数が増えていました。

オオバンなど.jpg

 他にもコガモ、ヒドリガモ、マガモ、オナガガモ、キンクロハジロも観察することができました。また次回紹介していきたいと思います。

ハシビロガモなど場所.jpg

 1015()、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」の4回目の観察会が行われました。

 今回は「秋の自然観察とどんぐり工作」です。

 講師は特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング(npoTRネット)さんです。

 TRネットさんから、ハチに遭遇した時の対応などの諸注意の後、早速観察会に出発です。

観察会に出発.jpg

 公園内を観察していると、カルガモがいました。水面の水草をかき分けながら、進んでいました。

カルガモ.jpgカルガモ

 今度はコガモがいました。カルガモに比べると少し小ぶりですね。

コガモ.jpgコガモ

 皆さん双眼鏡で、熱心に観察していました。

熱心に観察.jpg

 続いてどんぐり工作に使う、どんぐり拾いです。

どんぐり拾い.jpgコナラ.jpgどんぐり(コナラ)


クヌギ.jpgどんぐり(くぬぎ)


 丸くてかわいいクヌギのどんぐりも落ちていました。

 移動の途中でバッタ釣りにも挑戦しましたが、いたのが34匹程度と少なく、しかもみんなメスだったのか釣れませんでした。

 次に、水路の自然回復体験です。春に植えたチガヤがどうなったのか?みんなで見に行きました。春の観察会でセイタカアワダチソウを根ごと引っこ抜いて、チガヤを植えてくれたおかげで、チガヤが見事に広がっていました。(「春の観察会の様子はこちらです)

チガヤ.jpg春にチガヤを植えた水路の様子

 最後に教室に戻り、みんなが拾ったどんぐりを使った工作を行いました。今回作るのはキーホルダーです。キーホルダーの飾りはTRネットさんが用意してくれました。

どんぐり工作説明中.jpg

 TRネットさんより作り方の説明を受け、つくりました。キーホルダーをつけるための穴あけは大人の出番です。

どんぐり工作中.jpg

 色塗りができたら目玉や飾りをつけて完成です。

どんぐり塗り1.jpgどんぐり塗り2.jpg

 これでカバンなどにつけることができます。

 この四季折々のいきもの観察会は年間で全5回行われる予定です。残すところ冬(2/4(土))の1回となりました。詳しい内容や雨天延期日などはコチラをご参照ください。そして、このイベントは、奈良造園土木株式会社様にご協賛いただいています。

 今回の観察会では、あまり昆虫を観察することができませんでしたが、カモを観察することができました。次回の観察では寒い冬を越すために、北から飛んできている鳥を観察する回を予定しています。是非ご参加ください。

第4回どんぐり工作 場所.jpg

1010日体育の日に「全国統一かけっこチャレンジ2016」が横浜スポーツ・レクリエーションフェスティバル2016で開催されました。

1010スポレク.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は、全国各地の写真判定装置がある15競技場で開催され、ここ日産スタジアム会場には、50mと100mの種目に5歳から70代まで約1,000人の方が参加しました。

ゴール写真入りの記録証がもらえ、自分のタイムが全国のかけっこ仲間の中で何位なのか順位もわかる大会です。


スタートの前にしっかり準備。「かけっこ教室」にもたくさんの方が参加しました。

かけっこ教室.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタートラインに整列

スタート前.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴールめがけて一生懸命に走ります!

ゴールめがけて.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大型映像装置に走る姿が映し出されました

走る姿が大型映像に.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分のベストを目指し、大人も子どももゴールを駆け抜けます

大人も激走.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"気軽に" "本格的な環境で" "子どもから大人まで誰でも参加できる" 「全国統一かけっこチャレンジ」。ぜひ次回も皆さんのご参加をおまちしています。

http://www.kakekko-japan.com/



 919(月祝)、「新横浜公園四季折々のいきもの観察会」の3回目の観察会が行われました。

 今回は「生きものにぎわう新横浜公園」と題し、2部構成のプログラムです。

 第1部は「新横浜公園を散策しながらの自然観察」です。

 今回自然観察をする場所は、新横浜公園の一般利用者は入れない場所です。この観察会のために特別に許可を取りました。

 講師は特定非営利活動法人鶴見川流域ネットワーキング(TRネット)さんです。ハチやヘビに遭遇したときの注意事項などを説明した後、早速観察場所へ向かいました。

観察場所へ向かう.jpg 

 参加者の皆さんに虫取り網と虫取りかごを渡して「バイオブリッツ」を20分ほど行いました。

 「バイオブリッツ」とは、決められた時間内にいろいろな種類の生きものをできるだけ捕まえて、最後に何が捕れたか確認し、解説しながら紹介する観察会方法です。

 みなさん網を上手に使って虫を捕まえていました。

虫捕りに夢中.jpg 

 短い時間にもかかわらず、見つけた生きものはなんと46!!

いきもの結果発表.jpgトノサマバッタ.jpgトノサマバッタ

 捕まえた生きものはすべてTRネットさんの解説がありました。どんなところにいるのか?どんな鳴き声なのか?何を食べるのか?丁寧な解説に参加者の皆さんも夢中になって聴いていました。

TRネット解説.jpg 

 第2部は「新横浜公園の生物多様性についての講義」です。

 慶応義塾大学名誉教授の岸由二先生によるスライドを使った屋内でのお話です。

岸先生のお話(1).jpg 

 6億年前の地球全体の生物の話から始まり、新横浜公園のいきものに関する「現状・危機・希望」についてお話いただきました。新横浜公園とは「多目的遊水地」であり、生物多様性保全をすすめるための潜在的な可能性が大いにあるということ。また子どもや一般市民がそれぞれ自分に関係あることなんだという認識を持ち、新横浜公園の可能性を生かしきることが生物多様性に繋がっていくというお話を写真を使い、分かりやすく説明していただきました。参加者からは「いきものがこんなに豊富な場所だとは知らなかった。」など、新横浜公園だけでなく新横浜周辺の生物多様性を知っていただけたようです。

岸先生のお話(2).jpg 

 この四季折々のいきもの観察会は年間で全5回行われる予定です。詳しい内容や日付は専用ページをご参照ください。そして、このイベントは、奈良造園土木株式会社にご協賛いただいています。

 今回は観察会のために公園内で捕まえたいきものを一時的にカゴに入れておりますが、その後逃がしております。みなさまも公園内で捕まえたいきものは放してあげるなど配慮し、大切にしていきましょう。

観察日 : 2016年 10月2日(日)

場 所 : バタフライガーデン周辺

生きもの: ツバメシジミ・ベニシジミ・コバネイナゴ・オオカマキリ

記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

  この日は、久々に気温が高い晴れた日になりました。10月とはいえ、こんな日なら昆虫たちの動きも活発になっているだろうと公園内を散策しました。予想通り、園内のあちらこちらでタテハチョウの仲間や、バッタ類が多く見られました。中でも、北側園地の野球場近くにあるバタフライガーデンには多くの昆虫たちが集まってきていました。花の蜜を吸いに来たもの、葉っぱを食べに来たもの、それらの昆虫を捕食しに来たものなどなど、多様な昆虫が見られました。今回はその一部を紹介します。 

 まずは、ベニシジミです。公園や、ちょっとした緑地でも見る機会の多い、美しいオレンジ色の(はね)をもつシジミチョウの仲間です。これよりも少し大きなツバメシジミというシジミチョウも見られました。後翅の先端に燕尾のような突起があることからこの名前がついたとされています。しかし、残念ながら、鳥に(ついば)まれたのか突起が欠けてしまっている個体も多かったです。バッタ類では、イネ科の植物を食べにやってきたコバネイナゴが多数見られました。主にこれらの小型昆虫が多かったですが、大型の捕食者であるオオカマキリも数頭見ることができました。写真の個体は、キンケハラナガツチバチというハチの仲間を捕食していました。限られたスペースでこれだけ多くの生きものを見ることができ、改めて生きものたちにとってのオアシスなんだなぁと実感しました。

ベニシジミ.jpgベニシジミ

ツバメシジミ.jpgツバメシジミ

コバネイナゴ.jpgコバネイナゴ

オオカマキリ.jpgオオカマキリ(捕食中)

ベニシジミほか場所.jpg

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