観察日 : 2016年 10月2日(日)
場 所 : バタフライガーデン周辺
生きもの: ツバメシジミ・ベニシジミ・コバネイナゴ・オオカマキリ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
この日は、久々に気温が高い晴れた日になりました。10月とはいえ、こんな日なら昆虫たちの動きも活発になっているだろうと公園内を散策しました。予想通り、園内のあちらこちらでタテハチョウの仲間や、バッタ類が多く見られました。中でも、北側園地の野球場近くにあるバタフライガーデンには多くの昆虫たちが集まってきていました。花の蜜を吸いに来たもの、葉っぱを食べに来たもの、それらの昆虫を捕食しに来たものなどなど、多様な昆虫が見られました。今回はその一部を紹介します。
まずは、ベニシジミです。公園や、ちょっとした緑地でも見る機会の多い、美しいオレンジ色の翅をもつシジミチョウの仲間です。これよりも少し大きなツバメシジミというシジミチョウも見られました。後翅の先端に燕尾のような突起があることからこの名前がついたとされています。しかし、残念ながら、鳥に啄まれたのか突起が欠けてしまっている個体も多かったです。バッタ類では、イネ科の植物を食べにやってきたコバネイナゴが多数見られました。主にこれらの小型昆虫が多かったですが、大型の捕食者であるオオカマキリも数頭見ることができました。写真の個体は、キンケハラナガツチバチというハチの仲間を捕食していました。限られたスペースでこれだけ多くの生きものを見ることができ、改めて生きものたちにとってのオアシスなんだなぁと実感しました。
ベニシジミ
ツバメシジミ
コバネイナゴ
オオカマキリ(捕食中)
![ベニシジミほか場所.jpg](/blog/%E3%83%99%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%82%B8%E3%83%9F%E3%81%BB%E3%81%8B%E5%A0%B4%E6%89%80.jpg)
観察日 : 2016年 9月27日(火)
場 所 : 減勢池(大池(仮称))
生きもの: オオバン、バン
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
今年もこの鳥たちがやってきました。「オオバン」です。主にユーラシア大陸に広く分布し、日本では全国的に見られます(北海道は夏鳥。沖縄は越冬)。この新横浜公園では、9~5月くらいまで見ることができる冬鳥です。黒い体で額が白く、見分けはとても簡単です。白い額板(鳥類の一部にみられるくちばしから額にかけて伸びた板状の部分)は、幼鳥よりも成鳥が大きく、繁殖期にはより大きくなるようです。あしゆびに水かきがついているため、水上生活が得意ですが、ここでは大群で上陸して草を食べている姿もよく見かけます(近づくと一斉に水に入ります)。
オオバンのそばには「バン」もいました。バンも全国的に見られますが、北海道、東北では夏鳥で、額板が赤いのが特徴です。3羽のうち2羽は幼鳥で、久しぶりにオオバン、コ(子)バンを同時に見ることができました(縁起が良かったのである願いごとをしました(笑)。子バンは、虫を追っかけているようで、ヒシの上をタッタカ走って食事に夢中でした。
オオバンの到来で、今年も冬が近づいてきているんだなと実感。この冬はどんな冬鳥がやってきてくれるか、楽しみですね。
オオバン
バン(左:成鳥、中・右:幼鳥)
![オオバン・バン場所.jpg](/blog/2016/10/11/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B3%E5%A0%B4%E6%89%80.jpg)
皆さん こんにちは!
9月10日(土)に、日産スタジアムで、ジャパンラグビートップリーグ、東芝ブレイブルーパス対キヤノンイーグルスの試合が開催されました。
日産スタジアムでは、18年ぶりとなるラグビーの試合でした。トップリーグは初めての開催ということで、スタジアム職員も緊張と期待で胸を膨らませていました。
なお、多くの若い世代にもラグビーを知ってもらいたいという気持ちを込めて、神奈川県内在住または在学の小中高生対象に自由席への無料招待が行われました。
いつものサッカーゴールではなく、ラグビーゴールが設置されたピッチはとても新鮮ですね。サッカーの競技エリアは105m×68mですが、今回のラグビーの競技エリアは112m×68mでしたので、人工芝で拡張しました。
![拡張.jpg](/blog/%E6%8B%A1%E5%BC%B5.jpg)
当日は、スタジアムピッチ見学ツアーや、元ラグビー日本代表・リオデジャネイロオリンピック女子セブンズ代表によるトークショー等のイベントも開催されました。
普段は中に入ることが出来ないピッチレベルで、選手のお話を聞いたり記念写真を撮って喜ぶ姿が見られました。
![見学ツアー.jpg](/blog/%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC.jpg)
18時、いよいよキックオフ。
選手が一列に並び緊張感溢れる姿は、どのスポーツに於いても感動的なシーンの一つですね。
(左)東芝 (右)キヤノン
観戦された皆様も、ぶつかり合う選手の気迫と日本最大のスタジアムの迫力に圧倒されたのではないでしょうか。
驚いたのは、場内アナウンスと大型スクリーンによる分かりやすく丁寧なルール説明です。
ラグビーを初めて観戦されたお客様は、ルールを理解しながら観ることができたと思います。他の競技ではなかなか無い対応に、感動されたお客様もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。
試合の展開は東芝の優勢から始まり、途中キヤノンに逆転されるも、東芝が意地を見せ勝利。東芝21―19キヤノンの大接戦でした。
そして観客動員数なんと、11,223人!!!・・・「いい、日産」。なーんて。
冗談はさておき、今シーズンのトップリーグの試合で、1番の動員数でした。これは日産スタジアムとしても、とても嬉しいことですね。
横浜国際総合競技場・日産スタジアムは、ラグビーワールドカップ2019の決勝戦会場に決定しています。今から準備を重ねて、選手を始め、ご来場される世界中の皆様に喜んでいただけるスタジアム作りをしていきます。スタジアムが満員になる光景が見たいですね。世界に誇れるスタジアムが用意できるように、努力します。
日産スタジアムでは今年もまだまだたくさんのスポーツイベントが開催されます。スタジアムから望む、高く澄み渡る秋の空。鰯雲を眺めながらのスポーツ観戦は格別です。
是非、皆さまのご来場を、心よりお待ちしています。
いよいよ2週間後に迫った「アンカー 日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」の開催に向け、フラッグマーシャルを務めるスタジアムボランティアの皆さんが集まり、事前講習会が開催されました。
※フラッグマーシャルとは・・・本サイクルパークフェスティバルでは、コース上の各ポスト(ポイント)にてレース旗を振り選手に対して重要なメッセージを送る係員をフラッグマーシャルと呼んでいます。
サイクルパークフェスティバルは年に1度だけ日産スタジアムを走れる自転車のお祭りとして、今年で12回目の開催となり、すでに800組2,000名近くの方がエントリーしています。
9月24日(土)のサイクルパークフェスティバル当日は、キッズレースを除き、日産スタジアムを含む新横浜公園内を走行するため、フラッグマーシャルを務めるスタジアムボランティアの役割はとても重要となっています。
![マーシャル1.jpg](/blog/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%EF%BC%91.jpg)
まず、マーシャル長より、フラッグマーシャルの役割や心得についての講義を受けました。
![P1130350.jpg](/blog/P1130350.jpg)
次に、走者から判りやすいようにフラッグを振る練習です。逆8の字を描くように振るのがポイント!
![P1130355.jpg](/blog/P1130355.jpg)
最後は、広い新横浜公園内のコースで状況を共有するためにとても重要な無線機の練習です。話し方や操作方法について学びました。
9月24日(土)の「アンカー 日産スタジアム サイクルパークフェスティバル」では、レースに参加される方だけではなく、当日ご来園・ご来場いただいた方にも楽しんでいただけるようなサブイベントも開催予定です。ぜひ、皆様のお越しをお待ちしています!
観察日 : 2016年 8月30日(火)
場 所 : テニスコート脇側溝
生きもの: アメリカザリガニ
記事作成: 横山大将(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
1週間ほど前ですが、台風9号が猛威をふるいました。その際、鶴見川多目的遊水地(新横浜公園は遊水地に含まれます)は、増水した鶴見川の水を一時的に貯め、下流域へ流れる水を調節しました。よって新横浜公園は、生きものが流されて入ってきたり、園内の池の生きもの等が園地に移動したりといったことが起こります。今回はそんな生きものの痕跡を探しに行ってみました。
少し日が経つため、すぐには見つからないだろうと思い、ふとテニスコートの横にある浅い側溝を見てみました。いつもは水が流れていませんが、結構な量の水が流れています。今朝の雨のせいかな?など考えていると、「ん?今何か動いた・・・。」すかさず側溝の上を覆っていた草をよけてみると、いました。アメリカザリガニです。しかも2匹。おそらく、園内の池か水路から打ち上げられたのでしょう。ザリガニの大冒険ですね。
子ども達にとってはザリガニ釣りなどで大人気ですが、名前の通りアメリカ原産で、雑食のため日本の生態系を脅かしているとされています。1927年にウシガエルのエサ用にアメリカから20匹が神奈川県鎌倉郡岩瀬に持ち込まれましたが、養殖池から逃げ出した個体が自然下で繁殖し、1960年頃には九州地方にまで分布を広げたのです。その後も分布を広げ、今では北海道から沖縄までほとんどの場所で見られるようになってしまいました。アメリカザリガニに限らず、本来その場所にいない生きものを飼育するときは、むやみに野外に放さず、最期までしっかりと飼育するようにしましょう。
アメリカザリガニ
赤丸内で発見
![アメリカザリガニ場所.jpg](/blog/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%8B%E5%A0%B4%E6%89%80.jpg)