未来を担う小机小学校の児童の皆さんに、地元の新横浜公園で「環境と食の行動」を体験していただき、その恵みの大切さを学んでいただきたいと、5月15日に2年生の皆さんにサツマイモの苗木を植えていただきました。その苗がすくすくと育ち収穫の時期を迎えることができました。

10月2日当日は晴天に恵まれ、小机小学校2年生の皆さんが元気に来園してくれました。これからサツマイモを掘る準備。

ボランティアの皆さんから掘り方などのアドバイスを受けて、これから皆で元気良くサツマイモ掘りにチャレンジします。

みんな目を輝かせて楽しそうにサツマイモ掘りをしてくれました。

 収穫したサツマイモは子供達に1個ずつ持ち帰っていただき、残りのサツマイモは学校にお届けしました。給食で調理されたサツマイモを美味しくいただいてください。ボランティアの皆様もご協力をありがとうございました。

IMG_3942.jpgIMG_3946.jpg

 鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園には、多種多様な生きものが生息しています。生きものを好きになり、理解を深めていただく機会として、今年度も「新横浜公園の生きもの博士になろう!2024」(協賛:株式会社春秋商事)を開催。年5回を予定しました。

 

 今回は、草地での昆虫採集と樹名板づくりを行いました。講師は、NPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんです。

 

 はじめに行ったのは虫とりです。場所は水路沿いの草地。目標は、昨年の22種類超えです。スタートして間もなく、カマキリつかまえた!という声が聞こえてきました。下見では、8月末の遊水地への流入の影響のためか、バッタが少ない印象があったのですが、そんな心配をよそに、みなさん次々とバッタやチョウなどをつかまえていました。

SBT60821_Re.jpgSBT60840_Re.jpg虫とりの様子

 30分間の虫とりを終え、休憩をはさんでからつかまえた虫の解説です。オンブバッタ、ショウリョウバッタ、ホシササキリ、クビキリギス、ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンキチョウ、モンシロチョウ、エンマコオロギ、そして土の中に暮らすケラもつかまえていました。 どんどん名前があがり、なんと30種の昆虫を確認することができました。昨年の22種を大きく上回る結果にみなさん大盛り上がり!大満足の様子でした。ちょっとした草地でも、そこにはたくさんの虫たちが暮らしているんですね。

SBT60848_Re.jpg

解説の様子

オンブバッタ.jpg

オンブバッタ

ホシササキリ.jpg

ホシササキリ

クビキリギス.jpg

クビキリギス

ケラ.jpgケラ

モンキチョウ.jpg

モンキチョウ

ホシホウジャク.jpg

ホシホウジャク

 虫とりの場所を出発して、自然観察をしながら樹名板づくりのところまで向かいます。クヌギの木の下には、大きくて丸いどんぐりがたくさん。

                                          コサギやモズの鳴き声、コムラサキ等を観察しました。

SBT60913_Re.jpg

どんぐり拾いに夢中!

SBT60917_Re.jpgヤナギにコムラサキを発見

SBT60920_Re.jpg

樹液を吸っていました

樹名板づくりの場所に到着。まずは恒例の樹名決めジャンケンです。勝った人から、これだと思う樹名板をひっくり返して、書く木の名前を決めていきます。

続いて木の解説。2チームに分かれて、特徴などを説明し、参考のために落ち葉や実なども拾ってもらいました。戻ってから、思い思いに樹名板を描いていただきました。

SBT60925_Re.jpg樹名決めジャンケン

SBT60930_Re.jpgカツラの落ち葉は、お菓子のような甘い香り

SBT60937_Re.jpg

SBT60941_Re.jpgSBT60936_Re.jpg樹名板づくりの様子

 

みなさん個性のある素敵な樹名板をつくってくださいました。ニスを塗り、木にとりつけて観察会を終了しました。

作った樹名板がついていると、また新横浜公園に来るのが楽しみになりますね。

SBT60966_Re.jpg木にとりつけました

SBT10268_Re.jpg

後日、改めてニスを塗りに来るとコクワガタが隠れていました!

生きものの隠れ家にもなっているんですね。

観察会でつかまえた生きものは、観察終了後、公園内に戻しています。ご来園のみなさまも公園内でつかまえた生きものは放してあげるなどの配慮をお願いします。

 

次回の生きもの観察会は、11月16日(土)に初冬の自然観察と花さく新横浜公園大作戦!を開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

 

 鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園には、多種多様な生きものが生息しています。生きものを好きになり、理解を深めていただく機会として、今年度も「新横浜公園の生きもの博士になろう!2024」(協賛:株式会社春秋商事)を開催。年5回を予定しました。

 

 今回は、木にしかけたトラップに集まる昆虫と、セミの羽化を観察しました。講師は、NPO法人鶴見川流域ネットワーキングさんです。

 

 観察会は、19時からスタート。日の入りは18時40分頃だったので、空が暗くなり始めてきました。夏の昆虫と言えば、やっぱりカブトムシ。園内で樹液が出ている木は少ないため、バナナトラップを作って8ヶ所に仕掛けておきました。どんな虫が集まってきているか楽しみですね。

昆①.jpg最初にバナナトラップの作り方を紹介

 出発して5分ほどで1ヶ所目のポイントに到着。念のため、スズメバチがいないかチェックしてからバナナトラップを観察。トラップの表面にはいませんでしたが、裏側にクワガタなどが隠れていることもあります。めくってみましたがダメでした。幸先よくはいきませんね。隣の2ヶ所目へ。近づいていくと何やら虫の姿が見えます。キリギリスの仲間のヤブキリと、スズメガの仲間のベニスズメでした。そして、トラップをめくると、ノコギリクワガタが隠れていました。撮影タイムの後、子どもたちはクワガタをさわってふれあいました。その後、4ヶ所目で、カブトムシのメスとコクワガタを観察することができました。

 さあ、後半戦でカブトムシのオスを見ることができるのか、プレッシャーが高まってきます。5~7ヶ所目は、クヌギとコナラが生えている場所にまとめて仕掛けました。3ヶ所ともにカブトムシは来ていませんでしたが、トラップの裏側にコクワガタが数匹潜んでいました。日中、クヌギの上の方の枝にシロテンハナムグリが集まっている場所があったため、そこを見てみると、なんとカブトムシのオスがいました!網を伸ばして採集し、子どもたちは大喜び。手にのせて観察しました。そして、最後の8ヶ所目でもカブトムシのオスが!少し不安な出だしでしたが、結果的には上々の集まり具合でした。

昆②.jpg

観察の様子

昆④.jpg

ノコギリクワガタ(オス・小型)

昆⑤.jpg

ヤブキリ

昆⑥.jpg

カブトムシ(メス)

昆⑦.jpg

クヌギの樹液を吸っているカブトムシ(オス)

昆⑧.jpg網を使って無事にゲット

昆⑨.jpg

子どもたちも大喜び

 セミの羽化は、アブラゼミの幼虫の抜け殻がたくさんついているサクラの木や、シダレヤナギ、ハマカンゾウのつぼみでも観察することができました。アブラゼミの翅(はね)は、

焦げ茶色ですが、羽化したばかりの真っ白な色合いにみなさん見入って観察されてました。

昆⑩.jpgセミの幼虫の抜け殻が鈴なりに

昆⑪.jpgアブラゼミの羽化

昆⑫.jpgハマカンゾウのつぼみでもアブラゼミが羽化

 次回の生きもの観察会は、10月6日(日)に秋の昆虫採集と樹名板づくりを開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

なお、今回観察会のために特別にトラップ設置を行いましたが、普段は無断でのトラップ設置は禁止となっております。また、公園内で捕まえた昆虫は、放してあげるなどの配慮をお願いいたします。

 

 

新横浜公園の生きもの博士になろう!2024

第1回「初夏の自然観察&Eボート体験」を開催しました。

 

 鶴見川の多目的遊水地として水と緑が豊かな新横浜公園には、多種多様な生きものが生息しています。生きものを好きになり、理解を深めていただく機会として、今年度も「新横浜公園の生きもの博士になろう!2024」(協賛:株式会社春秋商事)を開催。年5回を予定しました。

 

 今回は、初夏に見られる水辺の生きもの観察とEボート体験を行いました。Eボート体験は、「生きもの博士になろう!」では初の試み。水面からの観察がとても楽しみです。講師は、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング(以下npoTRネット)さんです。

 ※Eボート・・・10人乗りの手漕ぎカヌー型ボート

「E」は、Exchange(川やダム湖などの水辺で人々が交流)、Environment(水辺の地域や環境を見直し、考え直すきっかけ)、Eco-Life(エコライフを促進)、Everybody(子どもからお年寄りまで障害を持った人も)、Easy(簡単に)、Enjoy(楽しく)、Experience(水辺のすばらしさを体験)、Education(青少年教育)、Emergency(水害や水辺の事故等の緊急時の活用)などの意味を持ちます。     引用:NPO法人川に学ぶ体験活動協議会(RAC)

3.jpg水辺での活動にはとてもよい天気になりました。熱中症やスズメバチへの対応など、安全の話しをして観察会スタート。Eボート体験を行う大池に向かいました。

途中、木陰の芝生にヘビを発見!1m以上あるアオダイショウでした。すぐに水路の方へ逃げていったため、後ろの方にいたみなさんは見ることができなかったかもしれません。2日前には、近くの水路でアオダイショウの子どもを見つけ、写真を撮ったので紹介しました。

4.jpg19.jpgアオダイショウの幼体(撮影 6月6日)模様がマムシに似ています

Eボートの乗降り場に到着。ここで2グループに分かれ、陸上での自然観察とEボート体験を交代で行いました。

5.jpg

【陸上での自然観察】

大池の水辺の様子を見ながら、オオヨシキリ紹介ポイントへ。5月上旬になるとやってくる渡り鳥で、ツバメと同じように繁殖をして、秋になると南へ旅立ちます。朝は、「ギョギョシギョギョシ」という特徴的な鳴き声が聞こえて、今日はいけるかなと思っていたのですが、すっかり静かになってしまいました。鳴き声や数年前に水路のアシ原に作った巣を紹介しました。

6.jpgオオヨシキリと巣の解説

 1グループ目では、次の場所への移動中に「ギョギョシ、ギョギョシ」と聞こえてきました。メドウガーデン裏手の水路に生えているヤナギから声はするものの、姿はほとんど見えず。込み入った枝葉の中で鳴いているようでした。2グループ目は声を聞くこともできませんでした。

7.jpg

声は聞こえるのですが、姿が見えません

2.jpgオオヨシキリ(撮影 5月16日)

 鶴見川の流域で取り組んでいる花さく鶴見川プロジェクトの紹介。河川敷には、外来種のネズミホソムギが多く、花粉症の原因にもなっています。これをノカンゾウやハマカンゾウ、ヤブカンゾウに置きかえていくことで、花粉症の影響を抑えて生物多様性豊かなビオトープへと創出しています。新横浜公園では、ハマカンゾウを育て大池沿いに移植をすすめています。花は、7月下旬から9月上旬に見ることができます。

10.jpg

 続いて、大池の生きもの観察。投網をうつと、モツゴやブルーギルがとれました。別の場所の仕掛けに入っていたテナガエビとあわせてタッチプールに入れてふれあいました。子どもたちは、とても喜んで観察会が終わってからも延長戦で楽しんでいました。

 最近は、植物プランクトンや動物プランクトンが増えて透明度が低くなった影響か、モツゴやテナガエビがとても増えてきました。

8.jpg投網の様子

12.jpg

何がとれているかな?

13.jpg子どもたちはこれが一番楽しいですね

17.jpgモツゴ

18.jpg

ブルーギル  ※特定外来生物

16.jpgテナガエビ

11.jpg

投網中に帰ってきたEボート

【Eボート体験】

 ライフジャケットを着て、パドルの漕ぎ方を練習しました。持ち方を確認して、イチ、ニー、イチ、ニーと声に合わせてパドルを漕ぎます。準備万端!さあ、Eボートに乗船です。

20.jpg21.jpg

Eボート体験出発!

 亀の甲橋の下を通過して、排水門付近の島をUターンして戻ります。休憩をはさみながらすすんでいきました。息が合うとボートはどんどん進みます。排水門や島の辺りは、ボートでないとなかなか見れない風景ですね。水辺にはアオサギの姿があり、「チィー」というカワセミの声もよく聞こえてきました

22.jpg

投てき場の北側 島をぐるっとまわります

23.jpg

所々で休憩 右には遊水地の排水門

1.jpg

アオサギ(撮影 5月16日)

9.jpg

越流堤前  もう少しでゴール

 自然観察とEボート体験の後は、水難事故防止について解説しました。これからの時期は、川での事故が多くなります。川遊びはとても楽しいですが、どのような危険があるか知ることが大切です。また、救助の際はリスクの低い方法から選択することなどお話ししました。

14.jpg15.jpg

 今回は、初夏の新横浜公園の自然を陸と池の両方から観察しました。ボートからの観察では、新たな自然の魅力を発見してもらうことができたのではないかと思います。

なお、池の生きもの採集は、観察会のために特別に行いました。普段は採集、釣りともに禁止になっており、柵内に入ることはできません。

ご来園のみなさまも、公園内でつかまえた昆虫等の生きものは、放してあげるなどの配慮をお願いします。

観察日 : 2024年 3月12日(火)、13日(水)、15日(金)

場 所 : 大池、水路付近

生きもの: キンクロハジロ、ハシビロガモ、オオタカ、カンムリカイツブリ、ナマズ

記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)

 

 

雨の日の観察(3月12日)

 ポツ、ポツポツ。8時過ぎに新横浜公園に到着すると、車のフロントガラスに雨粒が落ちてきました。ほどなくして本降り。思っていたより早くしっかりした雨になりました。用事を済ませた後、せっかくなので大池の様子を見ていくことにしました。

水面にはキンクロハジロやハシビロガモ、コガモといったお馴染みの冬鳥のカモメンバー。あと一ヶ月もすると繁殖地へ旅立っていることでしょう。今シーズンもそろそろ見納めです。

越流堤下流側の水位計の上には、オオタカがとまっていました。体の上面や頭部に褐色味が多いように見えるので、若鳥でしょうか。雌雄の判別は、両者特徴はありますが、似通った色合いも見られるようなので、羽色だけでは難しいようです。雨の中、オオタカに出会ったのは初めてだったかもしれません。20分程の観察でしたが、収穫ありでした。

恋の季節(3月13日)

 カンムリカイツブリ。先月中旬は、冬羽で落ち着いた色合いでしたが、一か月ぶりに観察すると2羽になっており、1羽はほぼ夏羽(繁殖期に見られる羽)。もう1羽は、換羽中で、顔に赤褐色と黒っぽい模様が出始めていました。2羽が一緒にいて、これだけ模様の差があると、派手なのが雄、地味なのが雌だろう思ってしまいますが、雌雄同色で見分けは難しいようです。そろそろ繁殖地へ旅立つ時期。1羽の換羽がどれくらいすすむまで観察できるでしょうか。

お相手探し?(3月15日)

 大きく波立つ水路の水面。コイかな?と思って見ると、平たい頭に長いひげ。ナマズでした。50㎝ほどはありそうです。観察していると、10mほどさかのぼり、Uターンして池の方へ下っていきました。ナマズの繁殖期は5~6月。浅い水域にやってきて産卵するため、交尾相手を探していたのかもしれません。過去にナマズの幼魚が確認されているので、今年も無事に繁殖してほしいですね。

1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11