〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年10月
今年も第3駐車場の入り口では、ロータリーガーデンのシュウメイギクが真っ白な花を無数に咲かせています。
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美しいブルーの花は、サルビア アズレアです。とても背が高くなるので、今年は7月に2度ほど切り戻しをしてみたところ、ちょうどいい高さで咲いてくれました。
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ミユーレンベルギア カピラリスの穂もピンク色の霞のように、フワフワになってきましたよ。
左側がロータリーガーデン。右側はボーダーガーデンの様子です。
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ワインディング パスには、新たに看板が設置されました。ガーデンの紹介や、植えてある主な植物の名前が載っています。また、今が見ごろである植物の紹介も載せています。いらした際にはぜひご利用ください。
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ワインディング パスで、今花盛りなのは、アスター レディインブラックです。小さな花がびっしり咲いています。昨年は9月に咲いていたので、少し遅めのようです。
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春にも咲いていたシモツケが、また花を咲かせています。左側がシモツケ ライムマウント(ワインディング パス)、左側はスクエア ガーデンに今年6月に植えたばかりのシモツケ ホワイトゴールドです。
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暑かった夏が過ぎ、植物たちも少しほっとしたのか、生き生きしているように見えます。気持ちの良いこの季節、新横浜公園のガーデン巡りはいかがですか?
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記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
生きもの観察日記
観察日 : 2023年 9月19日(火)、22日(金)、 28日(木)
場 所 : 第2運動広場北側、大池、バタフライガーデン付近
植 物 : ヒガンバナ、ハマカンゾウ、クズ
動 物 : ハラビロカマキリ、コムラサキ、コガモ、ウラナミシジミ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
狙っているのはハナムグリ?(9月19日)
クヌギの幹を見上げると、ハナムグリの仲間が4匹。樹皮に頭を突っ込んで樹液を吸っていました。そして、すぐそばにはハラビロカマキリ。上体を起こしカマを上げ、戦闘態勢です。体表が堅くて滑りそうな甲虫もうまく狩ることができるのか、興味津々で観察します。ちょっとずつ忍び寄るハラビロカマキリ。そろそろ捕まえるかという距離で、カマキリはハナムグリの横を通過。あれ? すると、枝の裏側からチョウの羽ばたく翅(はね)が見えました。なるほど、最初からカマキリは裏側にいるコムラサキを狙っていたのですね。勝ったのはコムラサキ。すぐに飛び立ち、カマは振り下ろされることはありませんでした。
後ろから忍び寄るハラビロカマキリ
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狙われていたのはコムラサキでした。
獲物を逃したハラビロカマキリ
冬鳥到来(9月22日)
9月が半ばを過ぎても30℃を超える毎日。今年は厳しい暑さが続きます。雨のち曇り予報で、暑さが少し落ち着き、雨があがったため、午後から公園に向かいました。日射しがなく、気温が2、3度低いだけでもかなり涼しく感じます。
大池の上流側から観察スタート。ヨシゴイを期待して、双眼鏡でガマやアシの根元あたりを注意して探しますが姿はありません。水辺にアオサギと、飛びながら鳴くカワセミは確認することができました。大池を下流側へ。投てき場付近から排水門の方を見ると、コンクリートブロックの上で甲羅干しするアカミミガメと、カモが4羽。冬鳥のコガモでした。異例の暑さが続いていますが、遅れたりせず、この時期にしっかりと渡ってくるものですね。涼しくなるまでもう少しの辛抱!
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冬鳥のコガモが渡来
クズのオアシス(9月28日)
ようやく暑さが収束してきたかという矢先の真夏日。寒暖差が体に堪えます。22日にコガモを観察した排水門の方を確認しますが、さすがにこの暑さでは、日向にはおらず、水際の木陰でも見つけられませんでした。立ち寄っただけだったのかもしれません。水辺にはほとんど鳥の姿はなく、大池の上流側へ。池沿いの草地にはヒガンバナがたくさん咲いていました。ハマカンゾウも咲いており、2ショットで撮影。赤とオレンジ、いい感じです。
越流堤の方へのスロープは、柵がクズの緑のカーテン。例年、ここまで覆われていたか覚えていないのですが、多年草で根の長さは1.5mにも達するようですので、この暑さ、乾燥にも耐えられているのかと思いました。葉の陰には花が咲いていて、甘い香り。ウラナミシジミが吸蜜に訪れていました。まさにオアシスですね。
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ヒガンバナとハマカンゾウの2ショット
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柵がクズの緑のカーテン状態
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クズの花を吸蜜するウラナミシジミ
〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年9月
今年の夏は、ひときわ暑さが厳しかったですね。9月に入り少しまとまった雨が降った後、ワインディング パスではゼフィランサス カリナータ(サフランモドキ)が一斉に咲きだしました。ヒガンバナ科タマスダレ属のこの花は、乾燥した時期の後に雨が降って球根が潤うと開花する性質があるため、レインリリーとも呼ばれています。
こちらは、9月11日にメンテナンスを行なった際、撮った写真です。
普段、花がない時は細い葉だけの地味な姿なので、メンテナンスをしてくださっているボランティアの方々もカヤツリグサと間違えそうになるのですが、可憐なピンクの花が咲いて、びっくりされていました。
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9月22日のメンテナンスは、雨が降った後の曇り空でしたが、作業をしているとまだ蒸し暑く、メンテナンスをしてくださっている日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会のみなさんも、蚊に刺されたりして大変そうでした。夏の間に伸びたヤブガラシやコヒルガオを抜いたり、込み合って蒸れている植物の手入れをして、風通しを良くしたりしました。
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ボーダーガーデンでは、小さくて地味ですが、よく見ると可愛らしい青い花が咲いています。左側はキャットミント(ネペタ'シックスヒルズジャイアント')で、右側がフイリカリガネソウの花です。
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ロータリーガーデンでは、黄色いコレオプシスデージー フルムーンの間に植えたアオバナフジバカマのフワフワした花が咲いてきました。キク科の多年草で、セイヨウフジバカマとか、ミストフラワー、宿根アゲラタムなどと呼ばれることもあります。植えてから4年になりますが、少しずつ増えてきました。
真っ白なシュウメイギクが咲き始め、ミューレンベルギア カピラリスのピンク色の穂も出てきました。秋の気配を感じますね。
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記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
新横浜公園の中央広場、カツラの木が植わっている10個の花壇について、今までは年2回一年草の花苗の植替えを行ってきましたが、今年6月にナチュラルガーデンとして新たに生まれ変わりました。
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この度、いつも管理作業をお手伝いいただいている日産スタジアムボランティア グリーン&クリーン部会の方々のアイデアから「スクエアガーデン」という名称に決定しました。
今後も公園を彩る花壇として、維持管理作業を行っていきます。引き続き情報発信していきますので、宜しくお願い致します。
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観察日 : 2023年 8月8日(火)、22日(火)、 29日(火)
場 所 : 水路付近、第2運動広場北側、(鶴見川)
植 物 : ハマカンゾウ
動 物 : オオタカ、オオヤマトンボ、ツクツクボウシ、キアゲハ
記事作成: 阿部裕治(NPO法人鶴見川流域ネットワーキング)
猛暑の観察(8月8日)
鶴見川多目的遊水地の最上流部の堤防から、減勢池や大池の様子を観察していると、越流堤下流側の水位計に、カラスほどの大きさの鳥を発見。カラスとは少し違うなと感じ、撮った写真を確認するとオオタカでした。秋から春にかけて観察されることが多いですが、こんな暑い日に現れるとは、思いもよりませんでした。近くで撮影しようと、急ぎ足で大池沿いの園路を下流へ。そろそろカメラを向けようかと思っていたとき、バッと飛び立ってしまいました。最短距離でなくても、とりあえず撮っておけばよかったと後悔。今になっても判断が難しいものです。
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水位計にとまっていたオオタカ
気をとり直して観察再開。セミの鳴き声は、アブラゼミ(ジリジリジリ...)の大合唱はピークを過ぎ、ツクツクボウシ(オーシンツクツク...)が多くなってきていました。特に水路沿いのヤナギで盛ん。目を凝らして探すも、薄暗くてなかなか見つからず。下草についていた幼虫の抜け殻だけは見つけることができました。よく見かけるアブラゼミの抜け殻に比べると、小さくスリムな体型。成虫を諦め、場所を移動しようとしたとき、近くの木からオーシンツクツク、オーシンツクツク...。ちょうど目の高さの幹に成虫がとまっており、難なく写真を撮ることができました。
運が向いてきたのか、今度は隣の木の樹冠を見上げると、枝にとまっているオニヤンマ模様のトンボを見つけました。コヤマトンボとの見分けになる頭部の黄色線は見えませんでしたが、他の特徴からオオヤマトンボだと思われます。幼虫(ヤゴ)は、平地などの開放的な大きな池で2~3年過ごして羽化します。
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ツクツクボウシの幼虫の抜け殻(上)と成虫(下)
![IMG_5615.jpg](/blog/2023/09/25/IMG_5615.jpg)
オオヤマトンボと思われるトンボ
逃してしまったオオタカのことがどうしても気になり、再び戻っていることを期待して、水位計や河川カメラ、川の距離杭などいそうな場所を度々確認するも姿はありません。
新横浜公園から出て、鶴見川にも行ってみました。亀の甲橋から鶴見川の上流を目視。左の岸に生えているヤナギの枝に鳥がとまっているのに気づいて確認。いました!オオタカ。この暑さに堪えているのか、観察中はくちばしを開いて体温調整をしている様子でした。
亀の甲橋から鶴見川上流
くちばしを開き、暑そうなオオタカ
花盛り(8月22日、29日)
この夏は、本当に暑い。雨が降らない。暑さや乾燥に強いハマカンゾウも7月中旬には葉が黄色くなりはじめていました。これはまずい。水やりを定期的に行ってなんとか回復させることができました。花のピークは、例年8月20日前後。今回は回復が遅れたこともあり、8月末に170輪ほどの花を咲かせてくれました。一方、育成地のハマカンゾウは木陰になっていることもあり、ほとんど水やりをしなくても無事でした。
花の形はユリに似ており、何日も咲いているように思うかもしれませんが1日花。早朝に開花し、夕方にはしぼみます。つぼみがたくさんできるため、7月下旬から9月頃まで楽しめます。花色は、オレンジが普通ですが、赤みの強いものもあり、変化を見るのも面白いですね。
※ハマカンゾウは、暖地の海岸に分布しています。ヤブカンゾウ、ノカンゾウよりも環境の変化に強く、育成も容易であるため、多自然ガーデニングに適した種として活用しています。
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葉が黄色くなり始めていたハマカンゾウ
無事に花をつけてくれました。(8月22日)
育成地のハマカンゾウ(8月29日)
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吸蜜しているキアゲハ(8月22日)
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赤みが強いハマカンゾウ(8月29日)
![0925地図.jpg](/blog/2023/09/25/about/0925%E5%9C%B0%E5%9B%B3.jpg)
〜新横浜公園ナチュラルガーデン ブログ〜 2023年8月
残暑も厳しい今日この頃ですが、今の時期ひときわ美しく咲いているのは、ロータリーガーデンの真ん中にあるサルスベリ
サルスベリの散った花が、根元にあるシュウメイギクの葉の上に乗って、まるでピンクの花が咲いているように見えます。
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シュウメイギクの蕾もだんだん膨らんで、花が咲き始めてきました。よく見ると小型のパンパスグラスの穂も出てきています。
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お花の少ないこの時期に活躍してくれるのが、秋の七草の一つであるオミナエシ(女郎花)。オミナエシ科の宿根草で、日本では万葉集や源氏物語などに登場し、古くから親しまれてきました。ナチュラルガーデンでは、6月ごろからずっと咲き続けていますが、ススキなどのイネ科の植物とも、とてもよく似合います。
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8月28日に、日産スタジアム運営ボランティア グリーン&クリーン部会のみなさんとメンテナンスを行ないました。夏の間に伸びてきて他の植物に絡みついているヤブガラシや、するどいトゲを持つワルナスビなどの除草を行ないました。花の終わったエキナセアやモナルダが面白い形のシードヘッドになっていますが、こちらはもう少し枯れ姿を残しておくことにしました。
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中央広場のカツラの木の根元の植栽は、6月の植え付け直後から、厳しい暑さにさらされてきました。植物によって元気なものと、元気のないものが出てきているようなので、9月にはみなさんと観察しながら、補植や球根の計画についても考えていきたいと思っています。
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記事作成:貝瀬洋子(studio nazuna)
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